日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
101 巻 , 7 号
選択された号の論文の9件中1~9を表示しています
総説—第45回大会から—
  • 松本 直樹, 小林 真一
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 101 巻 7 号 p. 739-745
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/05/13
    ジャーナル フリー
    薬物の効果そのものに興味があるのが内科医であろうが, 多くの場合, 血中濃度から薬効の現れ方は説明可能であり, 薬物動態学は有用な知識である. 中でも重要な知識として, 薬物血中濃度が定常状態となるまでの時間が薬物の消失半減期の4ないし5倍で一定であることや, 薬物動態を考える際の基礎知識として, 吸収・分布・代謝・排泄 (いわゆるADME) を挙げたい. 例えば吸収が阻害されれば最高血中濃度は期待よりも低値となるし, 代謝や排泄に障害があれば半減期が延長する. 薬物血中濃度測定, いわゆるTDMは有用な道具であることは広く知られているが, このような知識によってさらに安全で有効な薬物治療が可能となる.
今月のテーマ : 消化管の超音波診断の進歩
  • 畠 二郎, 楠 裕明, 鎌田 智有, 春間 賢
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 101 巻 7 号 p. 746-754
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/05/13
    ジャーナル フリー
    診断機器の飛躍的進歩にもともない, 体外式超音波による消化管疾患の診断は従来の一般的概念であった「見える, 見えない」, 「診断があたる, あたらない」のレベルではなく, 信頼性のおける検査法として評価され, 普及しつつある. 本法は各種消化管疾患のスクリーニング, 腫瘍性疾患の診断, 炎症性疾患の診断や経過観察, 急性腹症の第一選択的診断法, 消化管壁微細血流評価, さらには運動機能評価法として有用である. スクリーニングとしては消化器症状を主訴としない症例に対しても広く施行可能であり, 小腸疾患の検出にも適している. 腫瘍性疾患や炎症性疾患においては壁の変化のみならず壁外の状態も同時に評価可能である. 一般に侵襲的検査の施行困難な状況である急性腹症において超音波検査は高い診断能を有している. そのリアルタイム性から消化管の運動機能を直接観察できる. さらに近年の造影剤の登場により消化管壁の微細循環の評価も可能となった. 非侵襲的検査である体外式超音波を消化管疾患の診断法として活用することで不要な侵襲あるいは経済的負担を軽減することが可能であることや, 断層診断法の特性を生かして内視鏡あるいはX線造影にない情報を得ることも可能なことなどから, その臨床的意義は大きいものと考えられる.
  • 長南 明道, 三島 利之, 松田 知己
    原稿種別: その他
    専門分野: その他
    2004 年 101 巻 7 号 p. 755-761
    発行日: 2004年
    公開日: 2005/05/13
    ジャーナル フリー
    消化管癌の超音波内視鏡による深達度診断について述べた. 早期胃癌のうちUL(−)病巣では, 第3層の画然とした破壊を認めるものはSM癌と診断する. UL(+)病巣では, UL-II, III, IVの潰瘍・潰瘍瘢痕と同様のEUS像を示すものをM癌と診断する. 一方, 先細り状に収束するSM層先端が画然と断裂, あるいは胃壁が肥厚するものはSM癌と診断する. UL(+)病巣では, 診断解釈が各報告者で若干異なっている. 進行胃癌は境界明瞭な腫瘤を形成する腫瘤型と, 腫瘍境界が不明瞭で, 第3, 4層の肥厚が主体をなす壁肥厚型に大別される. 胃壁の基本層構造のうち, 第4~5層の破壊の程度により深達度を診断する. 食道癌, 大腸癌はULをともなわず, UL(−)胃癌の診断基準を適用し診断する.
症例報告
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