日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
68 巻 , 11 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 友田 恒典, 山口 春雄, 金田 宣雄, 田中 豊夫
    1971 年 68 巻 11 号 p. 1167-1172
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    腸管内における細菌の tyramine 産生について基礎的, 臨床的研究を報告してきたが, 今回は腸管内常住嫌気性菌の tyramine 産生について検討し, 菌種菌株により相違はあつたが, 嫌気性菌, 真菌ともに tyramine 産生株がある事を認めた. 嫌気性菌では Clostridium 及び球菌類にその産生が多かつた.
    細菌による tyrosine から tyramine 産生は, ある種の抗生物質で若干抑制された. その他二, 三の腸管内条件による tyramine 産生の変動について観察した.
    又細菌による tyrosine より tyramine 産生の多少と tyrosine 消費量は必ずしも平行しなかつた.
  • 松尾 治之
    1971 年 68 巻 11 号 p. 1173-1186
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    中鎖脂肪 (MCT) の吸収および代謝利用を長鎖脂肪 (LCT) のそれと比較する目的で, 正常ならびにアルコールにより肝障害を起させたシロネズミに1位の炭素を14Cで標識したMCTとLCTを経口および経静脈的に投与して, 吸収およびその後の代謝を14CO2呼出速度, 14Cの組織分布その他から検討し, 次の成績を得た. すなわちMCTの吸収は容易で速やかであり, 胆汁の影響が少ない. また, 胆汁酸とリパーゼの存在下では, 盲腸からも吸収される. アルコールによる急性肝障害ネズミでは, MCT•LCTともに著明な吸収利用障害を示し, 寒天で固化して調製した実験飼料を与えて作つた慢性アルコール障害ネズミでは, MCTの吸収利用はLCTと異なり, ほとんど障害されなかつた.
  • 太田 淳久
    1971 年 68 巻 11 号 p. 1187-1199
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    Hypotonic duodenography の基礎研究として本邦人十二指腸の屍体系統解剖を行なつた. 十二指腸各部の位置を示す単位として輪状ひだを用いた. その結果十二指腸大乳頭の位置は口側からの輪状ひだ数にして平均7.6±1.75と8.7±1.89の間であり, 小乳頭との間には平均2.9±1.15, 下十二指腸曲との間には平均2.5±1.60本の輪状ひだを認めた. また膵頭部の十二指腸附着部位は肛門側は平均14.5±3.23で, 大乳頭の位置と正の相関関係を認めた. 服部の分類による十二指腸の型とこれら十二指腸各部位, および各部位間の輪状ひだ数の間には一定の傾向は認められなかつた. なお大乳頭周辺粘膜ひだ, 膵胆管吻合状態などについても検索した.
  • 山元 寅男
    1971 年 68 巻 11 号 p. 1200-1209
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 志田 寛, 池田 忍, 森本 雅己, 土屋 隆, 関 龍幸
    1971 年 68 巻 11 号 p. 1210-1214
    発行日: 1971年
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    我々は Mann-Williansonn 潰瘍の成因を潰瘍抑制物質の存在と云う観点より追求し, この潰瘍抑制物質は膵抽出液中にあり, さらに膵酵素群中のリパーゼ及び膵脂質と極めて密接な関係にあることを明らかにした. 今回は潰瘍抑制物質の化学的分析とは別に, この抑制物質が消化管ホルモンといかなる関係にあるかを観察するため, Secretin のM-W潰瘍に及ぼす影響を追求し, 次の結論を得た. すなわち, M-W潰瘍発生犬に対し Secretin は Gastrin 拮抗作用, 特に胃液分泌抑制において抗潰瘍作用を有すると思われるが, 一方 Secretin は従来, 我々の追求してきた潰瘍抑制物質と極めて類似な抗潰瘍作用を有するものと考えられる.
feedback
Top