日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
78 巻 , 12 号
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
  • 田近 貞克
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2253-2263
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    各種輸液剤の胃液分泌に及ぼす影響とその機序に関して健康成人男子4名とHeidenhain胃嚢犬7頭をもちいて検討した.
    テトラガストリン持続刺激下における胃酸分泌は,健康成人で20%ブドウ糖及び12%アミノ酸輸液により抑制を認めた.Heidenhain胃嚢犬では50%ブドウ糖輸液により胃嚢からの酸分泌は同様に抑制されたが12%アミノ酸輸液では抑制傾向は軽度であつた.脂肪乳剤輸液では抑制は全く認められなかつた.
    ブドウ糖輸液による胃酸分泌の抑制効果は交感神経を介するのではないかと推測された.
  • 野田 秀樹
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2264-2274
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    空腹期の消化管には,周期的に出現するinter-digestive caudad-migrating myoelectric complex (I. M.M. C.)といわれる強収縮が存在し,それに同調したmotilin分泌がみられるが,経静脈栄養後では胃内圧変化はみられず,motilinも終始低値を,絶食下では強収縮が絶えずみられ,motilinも振動幅の狭い高値を示した.一方,血中遊離脂肪酸(F. F. A.)は食後に急激な低下を,その後は経時的に上昇し,経静脈栄養時には低値を,絶食下では高値を示し,飢餓の状態を表現していると考えられた.こうしたF. F. A.動態に胃運動はよく相関しており,F. F. A.高値下で強収縮(I. M. M. C.)が出現し,I. M. M. C.発現やmotilin分泌にはこのF. F. A.高値を示す飢餓の状態が重要であると考えられた.
  • 一瀬 雅夫, 三木 一正, 降旗 千恵, 景山 節, 丹羽 寛文, 岡 博, 織田 敏次, 松島 泰次郎, 高橋 健治
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2275-2284
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    外科的手術材料から得たヒト胃粘膜より精製したGroup II pepsinogen(PG II)を用いて二抗体法によるヒト血中PG IIのradioimmunoassay法を開発した.1)この測定系の至適抗体濃度は2,000倍で,測定限界は1ng/ml,至適測定域は,10~50ng/mlであった.2)測定系に対する血清の干渉およびGrouP I pepsinogen(PG I)との交叉性は,認められなかった.3)測定系の精度を変動係数で見ると,同一測定系内3.4%,複数測定系間3.7~15.3%であった.4)正常者群215名における血中PG II値(Mean±s. E.)は,男性16.0±0.8ng/mlであり,女性12.4±1.4ng/mlに比べて有意(p<0.05)に高値を示した.5)胃全摘患者4例の血中PG II値(Mean±s. E.)は,1.1±0.07ng/mlであった.血中PG IIの大半は上部消化管由来であると思われる.
  • 中條 千幸, 中沢 三郎
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2285-2294
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    喫煙が胃粘膜に与える影響を解明するために,ラットに喫煙およびnicotine負荷をして酢酸潰瘍の治癒過程と,微小血管造影による粘膜血管内腔径とを検討した.喫煙負荷群の2週後の潰瘍指数は21.5±2.5,3週後21.2±2.4,6週後9.2±1.8であり,コントロールの10.3±1.4,9.5±1.6,4.1±1.3に比し全て有意に治癒が遷延していた.nicotine 250μg/kg, 500μg/k9投与でも同様の結果であった.一方,喫煙負荷5分後のmetarterioleの内腔径は8.4±0.3μであり,負荷前値の11.4±0.3μに比し有意に減少していた.PrecaPillaryおよびcaPi11aryでも同様な減少が認められ,また,り投与でも同様の変化が観察された.従って,喫煙は胃潰瘍の治癒を遷延させるが,それは胃粘膜血流の低下に起因すると推定された.
  • 蝶野 愼治, 山田 博明, 荒川 哲男, 中村 肇, 小林 絢三
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2295-2301
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    外因性Prostaglandin (PG)が,薬剤性消化管病変を抑制することから,薬剤性消化管病変発生における内因性PGの意義が注目されている.本研究では,代表的抗炎症剤であるindomethacinとasPirinとの胃および小腸に与える影響の差異につき,内因性PGE2量の変化,病変の程度から検討した.indomethacinならびにaspirin投与により,両者ともに胃病変に先立つて胃粘膜PGE2量は有意に減少したが,asPirinの方がその減少はより早期から認められた.indomethacin投与で小腸病変に先立つて小腸粘膜PGE2量が減少した.しかし,asPirin投与では,小腸粘膜PGE2量は減少せず,また,小腸病変も発生しなかつた.これより,内因性PGの減少が薬剤性消化管病変発生の原因の一つと推測された.
  • 鎌田 武信, 佐藤 信紘, 川野 淳, 中川 彰史, 福田 益樹, 房本 英之, 七里 元亮, 阿部 裕, 杉本 侃
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2302-2307
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    頭部外傷又は熱傷に合併する急性胃粘膜病変の成因の検討を臓器反射スペクトル解析法を用いて行なった.頭部外傷9例,熱傷6例を対象に,受傷後早期に内視鏡下に胃粘膜血液量を測定し,その後経時的に胃内視鏡を施行し,病変発生の有無を検討した.コントロール群として健常成人男子7例を用いた.その結果受傷後,粘膜血液量,粘膜内血液のオキシヘモグロビン量は低下し,コントロール群のそれの約30%以下の症例で粘膜血液量測定後3日以内に病変が体部粘膜に認められた.一方幽門部粘膜には病変は認められなかつた.以上より受傷により粘膜血液量の低下と酸素供給不足がおこり,体部粘膜が好気的エネルギー産生の盛んなことと相まつて,低酸素状態に陥ち入り細胞障害が起り病変が発生することが臨床的に確められた.
  • 池田 義毅, 北島 政樹, 上田 光久, 相馬 智
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2308-2315
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    cysteamine hydrochlochloride(以下cystと略す)投与による十二指腸潰瘍発生機序について,実験的に粘膜防御機構の面から検討を行った.潰瘍の発生率はcyst投与後3時間群23%(n=13),12,24時間群は100%(n=10)であった.防御機構の指標として,十二指腸粘膜血流量(水素ガスクリアランス法),微細血管構築像,および走査電顕像を用いた.十二指腸粘膜血流は,cyst投与後30分で有意に低下を示した(p<0.05).微細血管構築像では,潰瘍発生部位に一致して血行上のweakpointが認められ,投与後30分で絨毛の変性,脱落が観察された.同様に走査電顕像においてもweak pointを示唆する所見が得られた.また抗潰瘍剤であるcetraxate, secretinで前処置した群においては,粘膜血流の低下がある程度抑えられ,潰瘍発生は抑制された.
  • 旦 明良
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2316-2322
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    胃粘膜内gastrinおよびsomatostatinの同検体での測定法を検討した.2抗体法によるsomatostatinのRIAでは100Pg/tubc-100ng/tubeの範囲で測定可能であった.gastrinの測定は市販(Dainabot)のRIA kitを用いた..外因性の125I-gastrinと125 I-Tyr1-somatostatinを用いて,胃粘膜からのgastrinとsomatostatinの抽出法を検討した結果,gastrinは2N CH3COOHで抽出するより(recovery,57.7%),水で抽出する方が(recovery,90.3%)抽出率が良かった..方somatostatinは水で抽出するより(recovery,56.0%),2N CH3COOHで抽出する方が(recovery,85.0%)抽出率が良かった.そこで胃粘膜に水を加え,煮沸した後,homogenizeし,homogenateを3分し,gastrinは水でsomatostatinは2N CH3COOHで抽出し,残りで蛋白を定量した.
  • 橘川 桂三, 井手 孝, 原口 増穂, 小森 宗治, 森理 比古, 福田 博英, 今村 和之, 村上 一生, 牧山 和也, 広田 正毅, 原 ...
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2323-2329
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    潰瘍性大腸炎患者23例(男14例,女9例)と,コントロールとして健康成人18名を対象として,抗リンパ球抗体陽性率と病勢について検討を加えた.23例中13例が抗リンパ球抗体陽性であつたが,この13例中11例は病勢が中等度から高度の変化を示した症例で,2例が緩解期か軽度変化に属するものであつた.又,内視鏡検査にて所見が明らかにされた症例における81検体の抗リンパ球抗体陽性率は,その所見の強弱によつて有意差がみられ,病勢の経過が追えた8例では病勢の軽快に伴い,抗リンパ球抗体の低下が認められた.抗リンパ球抗体の産生機序が炎症の原因なのか結果なのか不明であつたが,増悪の一要因としての可能性が考えられた.
  • 相磯 貞和
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2330-2336
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    潰瘍性大腸炎30例の患者末梢血リンパ球につき,ヒト大腸抗原と共通抗原性を有するラット大腸粘膜細胞を標的細胞として51Cr-release cytotoxicity assayを行なつた.本症(特に活動期の)患者末梢血リンパ球は大腸細胞障害性を示したが,この細胞障害性はnon-T分画のリンパ球により行なわれていた.一方,本症患者血清を正常人末梢血リンパ球に加えたCytotoxicity assayでも,大腸細胞障害性が認められた.さらに,この血清で処理したラット大腸細胞をfluorescence activated cell sorterにかけることにより血清中の抗大腸抗体の存在が明らかとなつた.以上より,本症における大腸粘膜の破壊にantibody dependent cell-mediated cytotoxicity (ADCC)機序の関与していることが示唆された.
  • 中谷 泰康
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2337-2341
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    慢性肝疾患177例を対象として,ICG最大除去率(Rmax)とhepaplastintest(Hp-T)との解離例について検討した.両者の解離例の大部分はHp-Tが正常で,ICGRmaxが異常を示す形の解離であった.高度の解離を示す例の病態の特徴は肝細胞総数の減少に比して,個々の肝細胞の蛋白合成に対する代償能力がよく保たれていることであり,したがってある程度進行したアルコール性肝線維症,禁酒後のアルコール性肝硬変,前硬変期にある非活動性の慢性肝炎,休止期の肝硬変および孤立性の肝癌で解離例が多かった.このように,肝細胞機能総:量を反映する検査でも,検査法によってその反映する病態はやや異なっており,異なった検査を組合わせることによって肝疾患の病態の把握はより正確になると考えられた.
  • 原田 宏一
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2342-2350
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    アルコール性肝障害の発生機序における過酸化脂質の役割についてWistar系ratを用いて検討を行つた.alcohol Iiquid dietで6週間飼育し,アルコール性脂肪肝を作製した.その肝microsome画分中の過酸化脂質(L. P.)及び肝triglyceride (T. G.)の測定を行つた.L. P.,肝T. G.共に増加がみられ,アルコール性脂肪肝の成因にL. P.の関与が考えられた.同時にα-tocoPherol (α-toco)の投与を行うと脂肪肝は認められず,肝細胞小器官の変化も少なく,過酸化脂質の増加が抑制されていた.同様clofibrate(ethyl-αp chlorophenoxyisobutylate:CPIB)投与でもα-toco投与群と同様の結果が得られたが,肝細胞内peroxisomeの増加がみられ,この増加が過酸化脂質の産生の抑制に関連のある事が推測された.
  • 浅野 栄一, 永川 宅和, 宮崎 逸夫
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2351-2356
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    閉塞性黄疸患者のICG plasma transfer rates(a,h,b,)を測定し,減黄効果の良否,胆道感染の有無の面より検討した.その結果,(1)減黄効果不良群では,減黄効果良好群に比べ減黄術前にb値の低下,減黄術後にh値,b値の低下がみられた.血中ビリルビン値の相関では,a値,h値,b値ともによく負の相関をし,高度黄疸ほど低Fした.(2)胆道感染群では,非胆道感染群に比べa値,b値の低下をみた.とくに胆道感染群のb値の低下は実験的成績と合致した.血中ビリルビン値との相関では,胆道感染群では,非胆道感染群に比べ,血中ビリルビン値と負の相関をして,h値の減少が目立つことが判明した.すなわち,ICG PIasma transfer ratesは閉塞性黄疸における肝の病態をよく反映し,とくにb値の低下は予後不良の傾向があり,閉塞性黄疸の臨床的parameterとして有用であることが示唆された.
  • 松本 久史
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2357-2366
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    劇症肝炎を含む急性肝炎29例,肝硬変19例に脳波自動解析を行ない,同時に測定した血漿アミノ酸を始めとする検査所見と徐波出現率との関係を検討した.徐波出現率は肝性脳症III度までは脳症の進展に伴ない高率となる傾向を示した.急性肝炎では芳香族アミノ酸(AAA),Methionine (Met)が分枝鎖アミノ酸(BCAA)に比し徐波出現率とより強い関係が認められ,肝硬変ではその逆であった.BCAA/AAA比は急性肝炎では徐波出現率と強い関係はみられなかったが,肝硬変では極めて強い相関が認められた.以上の結果より脳波自動解析は,脳症の正確かつ客観的把握に優れ,またBCAA/AAA比の低下は急性肝炎では肝予備能の低下を反映し,肝硬変では脳症の原因となりうる可能性が示唆された.
  • 熊田 卓, 中野 哲, 太田 博郷, 北村 公男, 綿引 元, 武田 功, 佐々木 智康
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2367-2375
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    臨床的に確診された肝細胞癌75例(組織診断群43例)と肝硬変150例に血清ferritinを測定し,その有用性につき言及した.
    1) AFPが200ng/ml以下を示すAFP低産生肝細胞癌26例中19例73.1%にferritinが301ng/ml以上の高値を示した.2)肝細胞癌の組織学的分化度と血清ferritinの関係をみると分化度の高い例と低い例で高値を示す傾向があり,AFPとは逆の態度を示した.3)肝硬変より肝細胞癌の発生が確認された13例は血清ferritinとAFPの動態により4型に分類され,ferritinのみの上昇する2例の存在が証明された.以上より肝細胞癌の検出のためAFPの測定にferritinの測定を加えることは有用な方法と考えられた.
  • 棟久 龍夫, 中田 恵輔, 深堀 愛子, 室 豊吉, 河野 健次, 古河 隆二, 楠本 征夫, 長瀧 重信, 石井 伸子, 小路 敏彦, 伊 ...
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2376-2383
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    細小肝癌15例を分析し,次の結論を得た.(1) 血中AFP陽性は11(73.03%),陰性は4例(26.7%).(2) 80%は診断時無症状.(3) HBs抗原は53.8%,抗体23.1%が陽性.一部の症例で血清LDH,ALP,LAP,γ-GTP,TC,GOT/GPT比が上昇.(4)99mTc-phytateによる肝シンチグラム,肝動脈造影,腹部CT,超音波検査,放射性ヨード標識抗AFP抗体による腫瘍シンチグラムの診断率はそれぞれ13.3,92.9,100,100,75%.(5)15例全例肝硬変を合併.15例中11例摘出.最小は1.6×1.5×1.2cm.全例trabecular Pattern.11例中6例が生存し,うち1例は細小肝癌摘出6年10ヵ月後,別の肝硬変部に細小肝癌を発生し,再び手術に成功した.
  • 小森 英司, 工藤 正俊, 藤見 勝彦, 冨田 周介, 遠藤 義彦, 沖本 芳春, 藤堂 彰男, 北浦 保智, 内田 博也
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2384-2394
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    急性肝不全生存例6例のうち4例が回復後慢性肝炎類似の組織所見を示した.うち1例は慢性肝炎を基礎とした劇症発症と考えられた.他の3例では回復後共に血清トランスアミナーゼの再上昇を認め劇症肝炎に引続き輸血後肝炎を発症したものと考えられた.過去5年間の文献による劇症肝炎生存例70例の検討では44%に門脈域の炎症性所見を認め,71%に血清トランスアミナーゼの再上昇を認めた.急性肝不全生存例が慢性肝炎類似の組織所見を示した場合,(1)慢性肝炎の劇症発症,(2)輸血後肝炎の併発,(3)広汎肝壊死の修復過程等の要因を考慮:に入れねばならないと考えられる.
  • 松崎 松平, 板倉 勝, 岩村 健一郎, 神口 浩
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2395-2401
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    血清SA値は,正常群1.51±0.12mM,脂肪肝1.53±0.16,慢性肝炎1.43±0.12を示し,各群間に差をみとめないが,肝硬変では,代償群1.18±0.18,非代償群1.05±0.25と,前記各群に対し,有意に低値を示した(P<0.001).原発性肝癌20例では1.82±0.57,うち肝硬変合併18例では1.70±0.44と,肝硬変群に比し有意な高値を示した(p<0.01).転移性肝癌20例では,2.25±0.64と対照群に比し高値を示した(P<0.001).肝疾患におけるSA値は,血清ビリルビン,トランスアミナーゼ値とは相関せず,肝合成蛋白と正の相関傾向を示した.癌における上昇は,AFP,CEA非上昇例においてもみられる.以上よりSA値は,肝硬変,肝癌の補助診断法として有用と考えられる.
  • 品川 孝, 大藤 正雄, 木村 邦夫, 松谷 正一, 木村 道雄, 宇野沢 隆夫, 宇梶 晴康, 常富 重幸, 仲野 敏彦, 守田 政彦, ...
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2402-2411
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
    肝細胞癌79例,転移性肝癌48例の超音波所見を検討し,その腫瘍像を形状により結節型,塊状型,びまん型の3型,内部エコーの性状から低エコー,辺縁低エコー,高エコー,混合エコーの4パターンに分類した.腫瘍像は大きさにより差があり,肝細胞癌では3cm以下で低エコー,5cm以上で高エコーーパターンが主にみられた.病理組織所見との対比ではエコーパターンは壊死の程度に関して有意差を示した.5cm以下の小肝細胞癌は結節型で低ないしは辺縁低エコーパターンを基本とした.被包型肝細胞癌は53.3%に側方音響陰影を持ち,被膜は腫瘍辺縁部にて低エコーとして描出された.肝細胞癌と転移性肝癌は盲検判定で高率に鑑別診断が可能であった.
  • 高安 賢一, 志真 泰夫, 小林 千鶴子, 加藤 二郎, 高瀬 潤一, 武者 広隆, 奥田 邦雄, 隆 元英
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2412-2416
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 野田 八嗣, 岡井 高, 田中 延善, 西邨 啓吾, 加登 康洋, 小林 健一, 服部 信, 西野 宏, 稲坂 暢
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2417-2420
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 辻 孝夫
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2421
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 岩渕 省吾, 藤井 守, 水口 明洋, 岡部 和彦
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2422
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 中山 隆雅, 桧山 義明, 斉藤 正之, 波多野 等, 土屋 聖二, 岩間 章介, 野村 文夫, 河野 邦彦, 大槻 俊夫, 中嶋 征男, ...
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2423
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
  • 久村 正也, 加地 浩, 斉藤 済美, 村尾 誠
    1981 年 78 巻 12 号 p. 2424
    発行日: 1981/12/05
    公開日: 2007/12/26
    ジャーナル フリー
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