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松本 昌美, 奥 和美, 梅本 典江, 菊川 政次, 山尾 純一, 菊池 英亮, 帆風 洋一, 松村 雅彦, 高谷 章, 福井 博, 辻井 ...
1995 年 92 巻 3 号 p.
191-198
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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非ステロイド性抗炎症剤を服用中の慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)患者64例を対象として,胃粘膜病変合併に及ぼす血中サブスタンスP(substanceP;SP)の影響について検討した.RA患者の胃粘膜病変合併は53.1%と高率であった.胃粘膜病変合併RA患者の血漿SP値は粘膜病変非合併例に比し有意に上昇しており,赤沈の亢進,C-reactive proteinおよびrheumatoid factor(RF)の高値を認めた.また,SPはRFと正の相関関係を示した.さらにインドメタシン惹起性ラット胃粘膜障害モデルにおいて,SP併用投与により胃粘膜障害は増強された.以上より,RA患者に合併する胃粘膜病変の発生には,非ステロイド性抗炎症剤の影響に加え,血中SPも関与している可能性が示唆された.
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八代 正和, 鄭 容錫, 西村 重彦, 山田 靖哉, 澤田 鉄二, 久保 俊彰, 仲田 文造, 曽和 融生
1995 年 92 巻 3 号 p.
199-205
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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胃全摘術を受けた49歳女性のスキルス胃癌原発巣より胃癌細胞株OCUM-2Mを樹立した.この細胞株は培養液中で単独または一部塊状となって増殖し,現在1年6カ月以上継代培養されている.倍加時間は37.3時間で染色体モードは70であった.DNA ploidy patternはaneuploidyを示し,DNA indexは1.59であった.腫瘍マーカーはCEA,CA19-9,SLX,SPan-1の産生を認めた.ヌードマウス皮下に可移植性であり,その組織像は未分化型腺癌を示した.OCUM-2MはEGF,b-FGFやKGFにより,増殖が促進され,TGF-β1により抑制された.本細胞株はスキルス胃癌の生物学的特性の解明に有用であると考えられた.
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結城 正光, 横田 欽一, 奥山 修兒
1995 年 92 巻 3 号 p.
206-216
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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消化管筋原性腫瘍53病変(平滑筋腫36病変,平滑筋肉腫17病変)について,増殖能および細胞死(アポトーシス)の検索が良悪性の鑑別診断に役立ちうるかを検討した.増殖能はKi-67(MIB-1)陽性率とAgNOR数,細胞死は
in situ nick end labelingにより定量化した.Ki-67陽性率は筋腫で1.8±1.4%,肉腫で8.6±6.0%,AgNOR数は筋腫で1.77±0.53,肉腫で3.14±1.02と両者ともに肉腫が高かった(
p<0.0001).Ki-67 7%以上または7%未満でAgNOR 3以上を肉腫とすると,感度81%,特異度97%が得られた.アポトーシスの発現は,腫瘍細胞10
6個当たりの中央値で筋腫3.2個,肉腫32.5個と推計学的には肉腫に多い(
p<0.005)ものの,その発現がきわめて低頻度であることから実用的な鑑別指標とはいえなかった.
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小川 健治, 成高 義彦, 島川 武, 我妻 美久, 勝部 隆男, 梶原 哲郎, 岩田 好隆, 大井 至, 遠田 譲
1995 年 92 巻 3 号 p.
217-223
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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Child Cの肝硬変症3例に対して,経頸静脈的肝内門脈肝静脈短絡術(TIPS)を施行した.門脈圧は平均10.7mmHgの低下がみられ,食道静脈瘤の消失や腹水の減少などの効果が得られた.この3例について,TIPS施行前後の門脈血行動態を超音波ドプラ法を用いて観察した.門脈本幹でTIPS施行前の血行動態をみると,平均血流速度は低下して血流量は少なく,血管断面積も拡張していた.門脈うっ血係数も高値で,門脈うっ滞の状態であった.TIPS施行後は平均血流速度,血流量の上昇,血管断面積の縮小がみられ,門脈うっ血係数は低下した.門脈うっ滞は改善し,TIPSの効果を裏付ける成績が得られた.また,stentが描出できれば,シャントの開存性も評価できた.本法は,TIPS施行症例の経過を観察する場合など,有用な検査法と考えられる.
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木村 淳, 中村 公英, 牧野 勲
1995 年 92 巻 3 号 p.
224-232
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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ウルソデオキシコール酸(UDCA)療法下の慢性肝疾患患者において尿中,血中N-アセチルグルコサミン抱合型胆汁酸(GlcNAc)をHPLC法にて測定した.その結果,尿中ではPBCにおいてのみGlcNAc-UDCAが検出された(stageI;17.3±5.7mg/日,stageII;12.1±5.4mg/日,stageIII;39.1±20.8mg/日).アミノ酸抱合別ではGlcNAc-UDCA-gly>GlcNAc-UDCA-tau>non-amidated GlcNAc-UDCAの順であった.
尿中GlcNAc-UDCA/総胆汁酸比はstageI;50.1%,stageII;32.5%,stageIII;20.5%であり,尿中主要胆汁酸であった.血中では,PBCにおいてのみ検出されたが,総胆汁酸の2.5%以下であった.以上の結果より,GlcNAc抱合経路はPBC症例において外因性UDCAの主要代謝経路の1つである.
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山田 博康, 畠 二郎, 隅岡 正昭, 今川 勝, 平田 研, 渡辺 千之, 平岡 徹郎, 小池 則道, 石田 正典
1995 年 92 巻 3 号 p.
233-236
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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鴨下 憲和, 大和田 進, 岩崎 茂, 岩波 弘太郎, 森下 靖雄, 福里 利夫
1995 年 92 巻 3 号 p.
237-240
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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嵜山 敏男, 田畑 宏紀, 西俣 嘉人, 西俣 寛人, 有馬 暉勝, 前之原 茂穂
1995 年 92 巻 3 号 p.
241-245
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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吉田 仁美, 南方 宏朗, 若崎 久生, 三家 登喜夫, 南條 輝志男
1995 年 92 巻 3 号 p.
246-250
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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平山 泰生, 幸田 久平, 松本 修二, 中澤 修, 高柳 典弘, 江副 彩乃, 信岡 純
1995 年 92 巻 3 号 p.
251-254
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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―本邦報告8例の検討―
富永 潤, 川瀬 修二, 越知 敬善, 吉田 昌弘, 井澤 緑子
1995 年 92 巻 3 号 p.
255-258
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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大浪 更三, 高橋 昌宏, 福井 愛, 菅野 裕幸, 塚本 和彦, 佐藤 英幸, 小松 真理, 梅津 佳英, 菊田 豊, 遠藤 清次
1995 年 92 巻 3 号 p.
259-263
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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中川 禎介, 大原 裕康, 山本 雅人, 米島 正博, 鈴木 敏夫, 村井 俊介, 斎藤 宣彦, 佐々木 康人, 梶原 正宏
1995 年 92 巻 3 号 p.
264
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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今村 幹雄, 中嶋 裕人, 山内 英生
1995 年 92 巻 3 号 p.
265
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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清水 俊樹, 赤松 泰次, 松沢 賢治, 藤森 芳史, 中村 直, 原 悦雄, 前島 信也, 古田 精市, 太田 浩良, 勝山 努
1995 年 92 巻 3 号 p.
266
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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長谷川 岳尚, 牧野 勲
1995 年 92 巻 3 号 p.
267
発行日: 1995年
公開日: 2008/02/26
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