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松永 藤雄
1983 年 80 巻 7 号 p.
1395-1409
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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経時的観察
古河 洋, 岩永 剛, 市川 長, 亀山 雅男, 甲 利幸, 小山 博記, 谷口 春生
1983 年 80 巻 7 号 p.
1410-1414
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
発癌剤MNNGを雄ラットに投与した場合, 4カ月目からその腺胃に発癌がみられ, 月数経過とともに発癌率は増加し, 12カ月目には, 非常に高率になるが, 雌ラットの場合は各時期においてほとんど発癌はみられなかつた. 雄ラットに estradiol を投与すると発癌率は各時期において低下した. また, 雄及び雌ラットを去勢してMNNGを投与すると, 雄去勢群は各時期において発癌率は著しく低下し, 雌去勢群は(非去勢)群と同様, ほとんど発癌しなかつた.以上の結果から, 女性ホルモンはMNNGによる発癌を抑制する効果があり, 一方, 去勢群の結果からは, 男性ホルモンが逆に発癌を促進しているのではないかと考えられた.
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特に迷切と cimetidine の効果について
松永 雄一, 裏川 公章
1983 年 80 巻 7 号 p.
1415-1423
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ストレス潰瘍の治療における迷走神経切断術と cimetidine の効果をみるために, ラットに水浸拘束ストレスを負荷し急性潰瘍を作成して, その後に迷切と cimetidine による治療を開始し, それぞれの効果を検討した. また胃内pH, 胃壁血流, 胃粘膜アミン, 胃粘膜ムコ物質を経時的に測定して迷切および cimetidine がストレス潰瘍の治癒促進にはたらく作用機序についても検討し以下の結論を得た. 迷切による治療効果はほとんどなかつたが cimetidine では著明な効果があつた. すなわち cimetidine は胃壁血流回復 (111.1%増) とそれに伴つた胃粘膜NA (37.5%増), ヘキソース (27.5%増) などの増加をもたらしたが, 迷切では胃内pHの上昇のみでそれらの回復を生じなかつた.
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施 清源
1983 年 80 巻 7 号 p.
1424-1431
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
Motilin の放出機構における迷走神経の役割はいまだ解明されていない. 今回, イヌの胃腸運動の空腹時筋電図を意識下で観察しながら, atropine および neostigmine の投与による血漿 motilin の変化を観察した. また, 右頚部迷走神経を電気刺激し, 血中 motilin 値の変動を検索した. 空腹時では胃腸筋電の phase III(activity front) と一致して血中 motilin 値は上昇し, atropine はこの変化を抑制した. 一方, neostigmine の投与により, 静脈血中 motilin 値は上昇し, また, 右頚部迷走神経電気刺激で, 門脈および肝静脈血中 motilin 値が有意に上昇した. 本研究より, motilin の分泌とコリン作働性神経との間に密接な関係があることが明らかとなつた.
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山下 裕一, 宮田 道夫, 笠原 小五郎, 金澤 暁太郎, 望月 徹, 矢内原 千鶴子, 矢内原 昇, 森岡 恭彦
1983 年 80 巻 7 号 p.
1432-1439
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
麻酔下の雑種成犬に対しpGRP60pmol/kgの静脈内投与を行い, 末梢血中ガストリン, インスリンおよび腸管グルカゴン濃度の有意な上昇を認めた. しかし, セクレチン, VIP並びに膵グルカゴン濃度の変動は認めなかつた.
pGRPのC端フラグメントpGRP (14~27), pGRP (18~27), pGRP (19~27) はガストリン放出作用は有しているが, 投与中止後の血中ガストリン濃度は, pGRPに比べ速やかに減少する反応を示した.
pGRP (20~27) はガストリン放出作用は認められるものの最も低く, pGRP (21~27) にはその作用が認められないことより, pGRP (20~27) がpGRPの生物性部位と考えられた.
pGRP (1~13) それ自身作用は示さないが, pGRP の full potency 発現に重要であると思われた.
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アイソザイム分析における平板ディスク電気泳動法の評価を含めて
高橋 篤, 関谷 千尋, 矢崎 康幸, 並木 正義
1983 年 80 巻 7 号 p.
1440-1449
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
正常者15例, 各種肝疾患187例の血清コリンエステラーゼアイソザイム像を平板ディスク電気泳動法により分析した. 平板ディスク電気泳動法は分析手段として有用であり, 本法により5バンド以上の明瞭なアイソザイム像を得ることができた. 急性肝炎の急性期に低下していた各バンドの活性が, 回復期には正常化し, 脂肪肝では食事療法後, 増加していた各バンドの活性が正常化した. 肝障害が進行し, 肝硬変症までになると, 一番陽極側のバンド1からバンド4までの活性低下が, バンド5以上の活性低下に比して特に著明となる, この現象は血清コリンエステラーゼの総活性の低下のみにより起こるものではないことを明らかにした.
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病期分類による各種治療法の臨床的評価
福井 光治郎, 草野 正一, 真玉 寿美生, 村田 晃一郎, 柴田 久雄
1983 年 80 巻 7 号 p.
1450-1460
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
我々は, 北里大学病院において, 過去10年間, 血管造影で腫瘍形態が確認でき, かつ経過観察できた肝細胞癌患者151例を対象に, 外科的治療法, 抗癌剤動注療法, 経カテーテル塞栓術などを施行してきた. これら各治療法を腫瘍形態および肝機能両面から分類した病期分類に基づき客観的に評価し, 治療法の選択をいかにするかについて知見を得た. 結論; 1. 硬変非合併肝細胞癌症例で形態分類 Type A は, 肝切除術を第一に選択すべきである. 2. 硬変合併肝細胞癌症例で形態分類 Type Aおよび Type B は, より安全かつ有効な方法として経カテーテル塞栓術を第一に選択すべきである.
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大嶋 哲夫, 嵐 方之, 吉崎 栄泰, 阿部 敬, 赤保内 良和, 谷内 昭
1983 年 80 巻 7 号 p.
1461-1467
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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肝•胆道系におけるIgAの代謝機構を明らかにするため, 高速液体クロマトグラフィーおよびsolid phase radioimmunoassay (RIA) を用い, 経皮胆管ドレナージを施行した5症例の胆汁IgAの分子性状を検討した. 胆汁中免疫グロブリン (Ig) はIgAが最も高濃度で約50%を占め, ついでIgG, IgMの順であつた. その分子性状は dimer 型が60%を占め, 血清IgAの80%が monomer 型であるのに対し, 極めて対照的なパターンを示した. 胆汁IgAの起源を解明するため, それぞれのIgの selectivity index を求めると, dimer 型IgAおよびIgMは高値を示し, また dimer 型IgAは secretory component (SC) が結合した分泌性IgAであることが示され, これらIgAの選択的な輸送機構の存在が示唆された. 胆汁dimer 型IgAは分泌型が主体であるがSCを含まない dimer 型IgAの存在も推測された.
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第II編: 膵血流動態に及ぼす脳相の役割
河野 保, 井上 一知, 嶋 廣一, 橋田 修平, 鈴木 敞, 戸部 隆吉
1983 年 80 巻 7 号 p.
1468-1474
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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膵頭部に電極を埋め込んだ意識下犬を用い, 脳相の膵血流に及ぼす影響を観察した. 胃以下の消化管に食物が流入しないよう食道瘻を作成した犬に食餌を経口摂取させると, 速やかに膵血流増加が惹起された. この反応は短時間に終了した. 同様の反応は, 視•嗅覚刺激のみにても観察され, 明らかに脳相由来と考えられる. この膵血流増加反応は, さきに著者らが示した食餌経口摂取時にみられる膵血流増加の初期反応である可能性が示唆された. なお, この反応は迷走神経切断にて消失せず, 脳相は迷走神経のみにて惹起されるとは考え難い. しかし, 実験犬を憤怒興奮状態にすると著明な膵血流減少が観察されており, 脳相の機序はかなり複雑と思われる.
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ヒトにおける食餌負荷, 塩酸負荷, 外因性セクレチン負荷での検討
白鳥 敬子, 渡辺 伸一郎, 竹内 正
1983 年 80 巻 7 号 p.
1475-1479
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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著者らは, すでに血漿のエタノール抽出による高感度の secretin の radioimmunoassay (RIA)を報告したが, さらに specificity の高い抗血清により, 最小測定限界を約2pg/mlと向上せしめた. このRIAでの健常人53例の平均空腹時血中 secretin 濃度は4.2±0.3 (M±SE) pg/mlで, 食後は, 最高7.9±1.0pg/mlと有意 (p<0.001) な上昇を再確認した. また, 0.05N HCl 1.1ml/min (0.055mEq/min), 2.2ml/min (0.11mEq/min) と少量の酸の上部空腸内注入でも有意な血中 secretin の上昇を認め, さらに, ごく少量の外因性 secretin の投与でも, 血中 secretin の上昇を認めた. このように, 本RIAは血中での secretin の微量な変化を的確にとらえ, secretin の生理的な血中動態を検討するに十分な感度を有すると考えられた.
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血中, 腫瘍中の gastrin の heterogeneity について
旦 明良, 有馬 暉勝, 藤原 良二, 網岡 逸男, 河合 公三, 洲脇 謹一郎, 上坂 好一, 榊 祥二郎, 岡本 伸, 板野 徹, 原田 ...
1983 年 80 巻 7 号 p.
1480-1484
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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児玉 正, 福田 新一郎, 辻 賢二, 内藤 英二, 布施 好信, 依岡 省三, 加藤 隆弘, 瀧野 辰郎, 井岡 二郎, 大森 吉弘, 岡 ...
1983 年 80 巻 7 号 p.
1485-1489
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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Endoscopic papillotomy 施行
長沢 貞夫, 田中 昌宏, 関 秀一, 熊谷 真知夫, 酒井 秀朗, 木村 健, 高橋 敦
1983 年 80 巻 7 号 p.
1490-1495
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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橋本 光代, 山田 直行, 福地 創太郎, 小野 由雅, 鶴丸 昌彦, 秋山 洋, 煎本 正博, 松谷 章司, 原 満
1983 年 80 巻 7 号 p.
1496-1500
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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門田 俊夫, 三村 一夫, 平出 星夫, 溝口 修身, 田巻 国義, 大崎 裕子
1983 年 80 巻 7 号 p.
1501
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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村木 俊雄, 山田 英夫, 丹野 宗彦, 野呂 俊夫, 斎藤 昌三, 青柳 利雄
1983 年 80 巻 7 号 p.
1502
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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岡崎 和一, 宮崎 正子, 橘 真理, 森田 雅範, 前田 隆, 宮尾 昌宏, 沖野 實, 杉山 知行, 山本 泰朗, 山本 泰猛, 伊藤 ...
1983 年 80 巻 7 号 p.
1503
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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奥 篤, 西岡 新吾, 横矢 行弘, 中田 秀則, 前田 親彦, 伊藤 秀一, 矢高 勲, 田伏 克惇, 勝見 正治
1983 年 80 巻 7 号 p.
1504
発行日: 1983年
公開日: 2007/12/26
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