日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
111 巻 , 12 号
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総説
  • 伊藤 鉄英, 肱岡 真之, 李 倫學, 河邉 顕, 中村 和彦, 五十嵐 久人
    2014 年 111 巻 12 号 p. 2255-2262
    発行日: 2014/12/05
    公開日: 2014/12/05
    ジャーナル フリー
    膵および消化管の神経内分泌腫瘍(NET)は,従来きわめてまれな腫瘍と考えられていたが,近年急速に患者数が増加している.わが国の疫学調査では2010年の受療者数は2005年に比し,膵NETで1.2倍,消化管NETで1.8倍となった.診断には正確な組織診断が重要であり,2010年WHO分類(Ki-67指数)により高分化型のNET G1/G2と低分化型のneuroendocrine carcinoma(NEC G3)に大別される.腫瘍の機能性,進達度,転移の有無を正確に評価し,腫瘍の分化度および悪性度に合わせた治療が必要である.
今月のテーマ:膵消化管神経内分泌腫瘍(GEP-NET)の診断と治療
  • 河本 泉, 今村 正之
    2014 年 111 巻 12 号 p. 2263-2271
    発行日: 2014/12/05
    公開日: 2014/12/05
    ジャーナル フリー
    消化器から発生する神経内分泌腫瘍(NET)は原発部位や内分泌症状の有無,遺伝性の有無などによりさまざまなサブカテゴリーに分けられる.微小な腫瘍でも内分泌症状を発現することがあり,通常の画像検査のみでは局在診断に苦慮することがある.また,遺伝性NETでは多発を念頭に置いた診断が必要である.症状が発現していてもNETによるものと疑われないまま,長期にわたり機能性NETと診断されない場合がある.内分泌症状に応じた負荷試験により鑑別診断を行うこと,SASI testやソマトスタチン受容体シンチグラフィーなどの膵消化管NETに特有の局在診断法を利用して,診断・治療を進めることが重要である.
  • 青木 琢, 國土 典宏
    2014 年 111 巻 12 号 p. 2272-2279
    発行日: 2014/12/05
    公開日: 2014/12/05
    ジャーナル フリー
    神経内分泌腫瘍(NET)に対する治療の第一選択は外科切除であるが,NETの病態は不均質で経過もさまざまであるため,外科切除の適応およびその術式は,発生臓器,悪性度(グレーディング)や進行度に基づく転移・再発リスク評価,遺伝性疾患合併の有無など,さまざまな要素に基づき決定されねばならない.原発巣に対する切除術式は,carcinomaに対する術式と同様のリンパ節郭清をともなう定型切除から,低リスク症例を選別して縮小手術を行う方向へ向かっている.一方,遠隔転移,ことに肝転移をともなう症例には予後改善のため有効な集学的治療の開発が求められており,外科切除を効果的に行うことが予後の延長に貢献すると考えられる.
  • 笹野 公伸, 笠島 敦子
    2014 年 111 巻 12 号 p. 2280-2285
    発行日: 2014/12/05
    公開日: 2014/12/05
    ジャーナル フリー
    消化管/膵臓に発生する神経内分泌腫瘍(NET:GEP-NET)の病理組織分類に関しては,2010年に新しいWHO分類が提唱され,その概念が大きく変わってきた.現在では神経内分泌腫瘍の総称をNEN(neuroendocrine neoplasm)として,更にKi67の標識率を基にG1, G2, NEC(neuroendocrine carcinoma)G3と分類を行う.しかしこのWHO2010分類に基づく病理組織診断に関しては,近年今後改善すべき点も幾つか指摘されてきており,本稿ではこれらの問題点に関して解説を加える.
症例報告
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