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八城 博子, 東 あかね, 宮地 尚子, 小笹 晃太郎, 渡辺 能行, 青池 晟, 川井 啓市
1994 年 91 巻 6 号 p.
1075-1085
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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消化性潰瘍患者におけるストレスを評価する目的で比較研究を行った.対象は1990年11月に京都,大阪,兵庫の7病院で,消化性潰瘍と診断された男76例,女19例である.自記式調査紙によって,日常苛立ち事,抑うつ度,情緒的支援および生活習慣を調査した.対照は同じ病院の内視鏡検査によって,正常,萎縮性胃炎,表層性胃炎と診断された病院対照と上記病院のうちの1つの人間ドックを受診した人間ドック対照である.
患者群と対照群で日常苛立ち事,抑うつ度,情緒的支援に統計学的に有意な差は認められなかった.しかし,男において未婚であること,喫煙,不規則な食事が,女においては潰瘍の家族歴が統計学的に有意に潰瘍のリスクを高めていた.
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清水 和彦
1994 年 91 巻 6 号 p.
1086-1096
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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上部消化管におけるpseudosarcomatous lesion37例について臨床病理学的に検討した.症例のほとんどは隆起性病変であり,非隆起性病変はごく一部であった.全例,表面にはびらんないし潰瘍を伴っていた.間質に一見肉腫を思わしめる異型細胞の増生がみられ,その異型度は病変部位および病変の隆起の有無と関係があり,食道胃接合部付近の病変に異型度の高いものが多く,非隆起性病変では異型度は低かった.異型間質細胞は免疫組織化学的に vimentin にのみ陽性であり,線維芽細胞様細胞と思われる.上部消化管病変の生検診断に当たり,この病変の臨床病理学的特徴を知ることは over-diagnosis の誤診を避けるうえで重要である.
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五代 和紀, 大東 恭子, 山田 貞子, 上桝 次郎, 堀江 裕, 周防 武昭, 川崎 寛中
1994 年 91 巻 6 号 p.
1097-1103
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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肝動脈塞栓術(TAE)は,直接的な腫瘍壊死効果と間接的に細胞性免疫を変動させる効果が期待される.著者らは細胞性免疫のマーカーとして注目されている血清および尿中ネオプテリンを,肝細胞癌患者を対象にしてTAEまたはone shot肝動脈注入療法(AI)術前後で測定した.TAE(
n=11)では全例術後7E似内に血清および尿中ネオプテリンの一過性の有意の上昇を認めた(
p<0.01)のに対してAI(
n=8)では上昇を認めず,むしろやや低下傾向を示した.natural killer細胞活性,C反応性蛋白,トランスアミラーゼ,α-フェトプロテインの変動から,TAE後の血清および尿中ネオプテリンの上昇は,TAEによる直接的な腫瘍壊死効果に基づく急性期の細胞性免疫反応の評価に有用と考えられた.
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佐溝 政広, 具 英成, 斎藤 洋一
1994 年 91 巻 6 号 p.
1104-1110
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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上腸間膜動脈の一時的血流遮断を併用した肝動注療法の有用性について実験的に検討した.雑種犬でadriamycin(ADR,1mg/kg体重)を5分間で肝動注した.血流遮断併用の有無と方法から I:上腸間膜動脈遮断群,II:単動注群,III:総肝動脈遮断群,IV:上腸間膜動脈+総肝動脈遮断併用群,V:門脈遮断群に分け肝組織ADR濃度を比較した.動注開始10分後の肝組織ADR濃度はI群ではII,III群に比べ有意に高値を示した.また,IV・V群はI群に比べ高値となる傾向を示したが有意差はなかった.以上より,肝動注療法において上腸間膜動脈遮断の併用は,制癌剤の肝組織到達性を高める方法として有用であることが示唆された.
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西村 英夫, 長谷川 岳尚, 斉藤 英明
1994 年 91 巻 6 号 p.
1111-1120
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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胆汁中微量アポ蛋白 AI を測定するためのサンドイッチ型酵素免疫測定法(ELISA)を確立し,それを用いて経皮経肝胆道ドレナージ・チューブから流出する肝胆汁のアポ蛋白 AI の動態を検討した・その結果,胆汁中アポ蛋白 AI 濃度は経時的に変動するが総蛋白濃度ないしコレステロール濃度,lithogenic indexとの間に線形回帰分析にてそれぞれ
r=0.873,
r=0.863,
r=0.567(いずれも
p<0.001)の正相関を認めた.また胆汁中総蛋白とlithogenic indexの間にも
r=0.671の高い相関が存在した.肝胆汁がコレステロール過飽和の方向に傾くとアポ蛋白 AI が胆汁中に動員される可能性が示唆された.
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嘉数 朝政, 外間 政宏, 宮城 純, 照屋 寛, 仲吉 朝邦, 宮城 護, 親川 富憲, 平田 哲生, 大城 淳一, 金城 福則, 斎藤 ...
1994 年 91 巻 6 号 p.
1121-1125
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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岡部 宏明, 坂本 茂, 千々岩 芳春, 三澤 正, 名和田 新, 中山 影親
1994 年 91 巻 6 号 p.
1126-1130
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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西川 順一, 秋田 泰, 田中 房江, 千住 晋, 金子 和弘, 三田村 圭二
1994 年 91 巻 6 号 p.
1131-1135
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
ジャーナル
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森山 厚, 島村 隆二, 五十嵐 久人, 塚本 浩, 瀧井 昌英, 大久保 英雄, 豊島 里志
1994 年 91 巻 6 号 p.
1136-1140
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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和田 豊人, 石垣 宏, 秋山 昌弘, 竹村 龍哉, 川部 汎康, 松田 恵司, 斎藤 博
1994 年 91 巻 6 号 p.
1141-1145
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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奥田 丈二, 伊坪 真理子, 青山 南圭, 河辺 朋信, 新 智文, 小池 和彦, 榎本 康之, 蔵本 暁, 深田 弘幸, 奥秋 靖, 空閑 ...
1994 年 91 巻 6 号 p.
1146-1150
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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渡邊 浩光, 藤田 直孝, 野田 裕, 小林 剛, 木村 克巳, 長南 明道, 望月 福治, 澤井 高志
1994 年 91 巻 6 号 p.
1151-1155
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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徳山 博, 伊藤 秀一, 西岡 新吾
1994 年 91 巻 6 号 p.
1156
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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市山 雅彦, 関 秀一, 玉田 喜一, 冨山 剛, 加納 隆, 西園 孝, 岩尾 年康, 上野 規男, 木村 健, 杉山 新一
1994 年 91 巻 6 号 p.
1157
発行日: 1994年
公開日: 2008/02/26
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