日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
69 巻 , 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 太田 淳久
    1972 年 69 巻 2 号 p. 125-142
    発行日: 1972/02/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    著者が既に報告したHypotonic duodenographyに関する研究を基礎とし, 18例のいわゆる膵頭部癌のHypotonic duodenogramについて統計的な検討を加えた.走行についての正常例との比較検討では, 症例により十二指腸各部位の移動が特長的に減少し, 病変の存在を示唆した.局所的なレ線像として, 17の異常所見について検討し, 辺縁の直線硬化像, 輪状ひだの乱れなどが最も多く, 潰瘍形成像が最も少なかった.また症例別には, 陰影欠損像, 辺縁不整像, 粘膜破壊像, 二重輪廓像, 潰瘍形成像などの所見を含む8項目以上の異常所見例は診断が容易であったが, いずれもかなり進展した癌腫例であった.なお黄疸と球部圧迫像やレ線的な腫瘤の主在部位などとの間に関連性を認めた.
  • 早川 哲夫, 戸田 安士, 仁川 正一, 服部 正, 野田 愛司, 菊地 三郎
    1972 年 69 巻 2 号 p. 143-147
    発行日: 1972/02/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    色素澱粉法であるAmylase Test DaiicAi法 (ATD法) による唾液および十二指腸液中のアミラーゼ活性測定を検討した.さらに, ATD法, Caraway法およびRemazol Brilliant Blue R Starch法 (RBB法) を用いて両アミラーゼ活性を測定比較し, 唾液および膵アミラーゼの澱粉に対する作用態度の相違を明らかにし, その臨床的応用の可能性を検討した.ATD法によるアミラーゼ活性測定値は酵素濃度と比例した.唾液アミラーゼはATD法およびCaraway法の澱粉を膵アミラービより容易に消化し, 膵アミラーゼはRBB法の澱粉を容易に消化した.膵疾患のアミラーゼ上昇にはRBB法, 唾液腺疾患のアミラーゼ上昇にはATD法またはCaraway法が敏感であることを示唆する.
  • 須賀 義之
    1972 年 69 巻 2 号 p. 148-164
    発行日: 1972/02/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    肝硬変症に合併する消化性潰瘍の発生因子を解明する目的で肝障害ラットを用いて内因性ヒスタミン代謝を検索した.
    肝障害ラットは肝非障害ラットに比して腺胃内脱顆粒肥畔細胞数, 腺胃内ヒスタミン値は高値の傾向を, 胃液pHは低値の傾向を示した.ラットに胃液分泌促進剤を注射すると腺胃内脱顆粒肥胖細胞数, 腺胃内ヒスタミン値は増加し, 胃液pHは低下した.これらの変化は肝非障害ラットに比し肝障害ラットでより顕著であった. しかし胃液分泌抑制剤注射時, ストレス負荷時には肝障害の有無にかかわらず腺胃内脱顆粒肥畔細胞数, 腺胃内ヒスタミン値および胃液には明らかな変動は認められなかった.
  • 斉藤 洋一
    1972 年 69 巻 2 号 p. 165-177
    発行日: 1972/02/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    肝障害と小腸内好気性菌との関係を調べるために, 先ず我々の考案した五種類の小腸ゾンデとMiller-Abbott管を用いて各ゾンデの長短を比較検討した.次いで非肝障害例と肝障害例の小腸内好気性菌叢を調べ肝疾患別, 肝機能別及び胃液pHとの関係を検討した.結果は, 1) 細菌検索用の小腸ゾンデとしては我々の考案した複管カバー付ゾンデが最もよい. 2) 各好気性菌の検出率は肝障害例に於いて高いが特にg (-) bacilliは著明である. 3) 各肝疾患とg (-) bacilli検出率との関係は, 肝硬変症に於いて著明に高い. 4) 各肝機能検査とg (-) bacilli検出率との関係は, Z. T. I, Al-Pase, A/G比, T. T. T.障害例で明らかに高い. 5) 障害例の平均胃液頭は非肝障害例のそれよりも高い. 6) pH4以上の症例に於いてg (-) bacilliの検出率が肝高い.
  • 石原 陽一
    1972 年 69 巻 2 号 p. 178-190
    発行日: 1972/02/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    閉塞性黄疸症例に初めに行なわれているレ線検査は上部消化管レ線検査である点に留意し, 一般レ線検査, Hypotonic duodenogramを中心に, 総胆管結石症, 胆道癌, 胆嚢癌の消化管レ線像について, 十二指腸球部, 十二指腸脚の形態にこれらの病巣が及ぼす影響について検討した.総胆管結石症では, 結石に起因する変化を殆どの症例について認めることが出来た.胆管癌では特長的なものは認めなかつたが, 癌発生の解剖学的位置により, 総胆管に発生した癌では総胆管の拡張に基く, 十二指腸第一部に圧痕像を認めた例がある.胆嚢癌のレ線像としては十二指腸下行脚外側の腫瘤による圧迫像と直線化がみられた.
  • 1972 年 69 巻 2 号 p. 191-213
    発行日: 1972/02/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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