2001年,日本静脈経腸栄養学会は学会主導のもと,全科型栄養サポートチーム(nutrition support team;NST)導入の有用性を啓発し,その設立·運営を支援するNSTプロジェクトを立ち上げ,活動を開始した.その結果,2007年9月末までに把握できる範囲でもNST稼動施設はすでに1000を超えようとしている.一方,2006年4月の診療報酬改正に際して,『栄養管理実施加算』が新設され,この加算取得のためには実質的なNST活動が要求されており,さらに活動の質の保証が重視されるようになった.今後も多くの施設でNSTの稼動が開始されるものと思われるが,その質の保証や向上を念頭に置いた運営や活動が問われる時代に突入したものと考えられる.