症例は75歳女性.健診の腹部超音波検査(US)で胆嚢に腫瘤を指摘された.超音波内視鏡(EUS)および腹部CTなどの断層画像による診断ではIs+IIa+IIb型様のss浸潤癌と診断した.胆嚢二重造影を行い粘膜表面構造はすべて粗大顆粒状であったため,IIa+IIb型様のss浸潤癌と判断し,外科的切除を行った.病理組織学的にはAdenocarcinoma(pap-tub1),ss, papillary infiltrative type with mucosal spreading IIa+IIb, 115×110mm, Gbnfと診断され,IIa部分がss浸潤したために,結果として隆起形態を呈したと考えられた.
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