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常岡 健二
1987 年 84 巻 9 号 p.
1735-1736
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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海老原 次男, 小山 捷平, 大菅 俊明
1987 年 84 巻 9 号 p.
1737-1739
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
胃癌67症例, 78病変につき癌遺伝子 Ha-
ras の産物p21の発現を免疫組織学的に検討した. その結果, 約40%にp21の発現をみとめた. 早期胃癌症例より進行胃癌症例にp21の陽性例が多く観察されたが, 癌の浸潤先進部よりむしろ表層部での陽性率が高かつた. さらにp21は低分化型腺癌より高分化型腺癌により高い頻度で発現しており, 癌の組織学的悪性度とは必ずしも相関しなかつた.
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矢吹 清隆
1987 年 84 巻 9 号 p.
1740-1748
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
著者は, 胃酸分泌における交感神経-副腎髄質系の役割を解明するために, 全胃瘻犬を用いてテトラガストリン, 塩酸ベタゾール, ベタネコールおよびボンベシン刺激胃酸分泌に対するエピネフリン(Ep)の影響を検討した. 塩酸ベタゾール刺激ではEp投与により酸分泌量の減少は認められなかつたが, 他の刺激では用量依存性の酸分泌量の減少が認められた. 各種刺激時の胃粘膜血流量は, Ep投与による分泌抑制に直接影響を与えず, 血清ガストリン値は, ボンベシン刺激時にEp2.0μg/kg/min投与により著明な増加を示したが, 酸分泌量は逆に減少した. 以上のことより, 副腎より分泌されるEpは壁細胞に直接作用し酸分泌抑制に働くことが示唆された.
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須子 保
1987 年 84 巻 9 号 p.
1749-1754
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
肝癌患者73例において, 診断時に細胞性免疫の指標としてPPDおよびPHA皮膚反応を行ない, 肝癌占拠率, 生存期間, 臨床症状, 臨床検査成績との相関を検討した. その結果, PPD皮膚反応は肝癌の増大により低下し, PPD皮膚反応は生存期間, Body Mass Index と正の相関を示す傾向が認められ, log (AFP), GOT, LDHと負の相関を示した.
PPD皮膚反応20mm以上の群の生存率は20mm未満の群に比し有意に高かつた(p<0.001). PHA皮膚反応には以上の関係が認められなかつた. またPPDおよびPHA皮膚反応は低アルブミン血症群 (<3g/dl) で正常群に比し有意に低下していた. 以上よりPPD皮膚反応は肝癌患者の予後判定に有用であると思われた.
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中野 均
1987 年 84 巻 9 号 p.
1755-1763
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
著明な高IgM血症はA型肝炎に見られる特徴的な現象の一つである. この高IgM血症の成因について検討した. (1)急性肝炎患者の腸内細菌叢はA型, B型肝炎間には差はなかつた. (2)A型肝炎患者では急性期の血清IgMクラス抗 Lipid A抗体活性はB型のそれより有意に高く, 全例回復期にかけて低下する共通の動きが見られ血清総IgMの動きと平行していた. これは Endotoxin 血症を呈した症例で最も著明であつた. 以上よりA型肝炎では肝網内系の障害が特に高度である事が示唆され, 肝網内系の障害のため末梢血に spill over した腸管由来の無数の細菌性抗原に対してもIgM抗体が産生されたとすれば高IgM血症のかなりの部分が説明できると考えられた.
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堀池 典生, 恩地 森一, 小川 泰史, 道尭 浩二郎, 広田 俊子, 太田 康幸
1987 年 84 巻 9 号 p.
1764-1771
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
B型慢性肝炎118例を, HBe抗原陽性群85例, HBe抗体陽性GPT異常群16例, HBe抗体陽性GPT正常群17例の3群に分け, HBe抗体陽性GPT異常群の病態を知る目的で, HBVマーカーおよび経過を観察した. 血中HBV-DNA陽性率はそれぞれ99, 91, 0%, DNA-P陽性率は95, 94, 0%, 肝HBc抗原陽性率は51, 20, 0%であつた. 経過追跡例中, HBe抗原陽性群の94%, HBe抗体陽性GPT異常群の82%で, 肝炎の増悪に先行して, HBV-DNA, DNA-P増加を認めた. HBe抗体陽性GPT異常群は, 31%の症例でGPTが正常化したが, GPT異常が持続した4例中3例は, 肝硬変へ移行し, 2例で肝機能不全に陥つた. HBe抗体陽性GPT異常群の肝炎増悪にはHBV増殖が関与しており, 厳重な経過観察が必要である.
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渡部 博昭
1987 年 84 巻 9 号 p.
1772-1777
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
食道癌7例, 胃癌36例, 大腸癌10例, 膵臓癌8例, 肝細胞癌18例, 正常対照20例で尿中ネオプテリン (以下Ne) 排泄量を検討した. 胃癌, 大腸癌, 膵臓癌, 肝細胞癌では正常対照に比して有意の尿中Neの排泄増加がみられた. 胃癌における尿中Ne排泄量の異常率は42%であつたが, 胃癌の stage の進行とともに排泄増加が認められ, 胃癌7例では手術後有意に低下した. 一方, 肝細胞癌では, 腫瘍の大きさと有意の正の相関が認められた.
以上の成績から, 尿中Ne排泄量は癌の進行度と腫瘍の大きさを反映し, 消化器癌の経過観察や治療効果判定に有用なことが示唆された.
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塩田 吉宣, 徳永 昭, 田中 宣威, 恩田 昌彦, 浅野 伍朗, William R. BROWN, Dennis J AHNEN
1987 年 84 巻 9 号 p.
1778-1786
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
正常F 344ラット腸管および1,2-dimethylhydrazine (DMH) 誘発大腸癌における Ulex europaeus agglutinin-1 (UEA
1) -binding sites の局在を観察するとともに, DMH投与による粘膜の性状の変化を遠位大腸より経時的に採取した生検組織について検索した. 正常の小腸および近位大腸に常に観察されるUEA
1 binding sites は正常の遠位大腸ではほとんど認められず, 癌および腺腫の apical surface や細胞質内粘液様物質に高率に認められた. DMHを投与したラットでは, 腫瘍発現以前に採取した生検組織でもUEA
1陽性の杯細胞が頻繁に認められた事実より, UEA
1はDMHを投与したF344ラットの遠位大腸に発生する腫瘍およびそのhigh risk mucosa の良いマーカーになると思われた.
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肉眼的形態別にみた胆嚢癌の組織像の特徴と腸上皮化生
伊関 丈治
1987 年 84 巻 9 号 p.
1787-1796
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
胆嚢癌切除38症例をその肉眼的形態に基づいてA: 有茎性隆起型, B: 広基性隆起(+表層拡大)型, C: 表層拡大型, D: 壁肥厚型の4型に分類し, 各型の癌の組織発生を腸上皮化生との関係を中心に, 腺腫や異型上皮との関係も含めて検討した. その結果胆嚢癌の組織発生を3群に大別しえた. 第1群は腺腫を母地として癌が発生し, 腸上皮化生の関与は認められずA型の形態を呈するもの, 第2群は腸上皮化生, または腸上皮化生を伴う異型上皮と発癌のあいだになんらかの関連性を有し, B型•C型の形態を呈するもの, 第3群は慢性胆嚢炎による粘膜の破壊と再生に伴う異型上皮を母地として癌が発生することが想定され, D型の形態を呈するもの, である.
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特に嚢胞下部の平滑筋組織について
安藤 久實, 伊藤 喬廣, 杉藤 徹志
1987 年 84 巻 9 号 p.
1797-1801
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
先天性胆道拡張症の9例を対象とし, 嚢胞下部および, それに続く主膵管までの間の細い管状の部分 (狭小部) を組織学的に検索した.
嚢胞下部には縦走筋と輪状筋とが認められ, これらは0.7~1.6mm (平均1.2mm) の明瞭な筋層を形成しており, しかも, 6~25mmの範囲に限局して存在した. 狭小部では嚢胞下部から連続する縦走筋束がまばらに存在したが, 輪状筋は存在せず, また, 明瞭な筋層の形成もみられなかつた. 粘膜上皮は, 嚢胞下部では背の高い乳頭状の高円柱上皮が, 筋層の存在する部位にほぼ一致して限局性に存在したが, 狭小部では背の低い円柱上皮であつた.
正常の胆管壁や先天性胆道拡張症の嚢胞壁には平滑筋が乏しいとされていたが, 従来の報告とは異なり嚢胞下部には明瞭な平滑筋組織が存在することが明らかとなつた.
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田村 智, 岡崎 和一, 山本 泰朗
1987 年 84 巻 9 号 p.
1802-1812
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
ブタ膵臓をホモゲナイズし可溶成分を Sephadex G-100カラム通過後, そのVoid 分画をDEAE-Sephacel を用いて精製分離した. その分画IIIをBALB/cマウスに免疫し, 新しいモノクローナル抗体(SP3-1, IgM)を作製した. 本抗体を用いた組織酵素抗体法間接法によりその対応抗原の局在をブタ及びヒトの膵管上皮, 膵腺房細胞の一部, 胆管上皮, 唾液腺及び食道腺の導管, 腎尿細管と集合管の一部にも認めた. 又, Western Immunoblotting 法にて, その対応抗原の分子量は60 kilo-daltons であり, 抗原決定基には糖及びシアル酸は関与しない蛋白であることが明かとなつた.
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久野 弘武, 松野 正紀, 小針 雅男, 佐藤 寿雄
1987 年 84 巻 9 号 p.
1813-1820
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
膵癌患者の新鮮手術標本より継代樹立したヒト膵癌培養細胞株6株(PK-1, 8, 9, 12, 14, 16) の制癌剤に対する感受性, 並びに制癌剤の併用が細胞の増殖に及ぼす影響について検討した. 各培養細胞株の制癌剤感受性には差が認められ, 50%成長阻止濃度はMMC: 0.096~0.35μg/ml, ACR: 0.0074~0.0076μg/ml, ADR: 0.033~0.23μg/ml, Cisplatin: 0.35~1.9μg/ml, 5FU: 21~42μg/mlであつた. 各制癌剤との接触時間を2時間から48時間に延長すると, 各制癌剤のIC
50値は著明に減少した. MMC, ACR, 5FUは2剤併用により, ヒト膵癌培養細胞株に対して相乗的な増殖抑制効果を示した.
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古川 智洋, 松岡 康夫, 滝沢 秀浩, 斉藤 敏明, 岸本 宏志, 福田 純也
1987 年 84 巻 9 号 p.
1821-1824
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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久保 達哉, 西田 憲一, 藤田 晃一, 岡部 信郎, 哲翁 和博, 八尾 恒良
1987 年 84 巻 9 号 p.
1825-1829
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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河崎 恒久, 福田 善弘, 池原 幸辰, 中屋敷 博, 井本 勉
1987 年 84 巻 9 号 p.
1830-1834
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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笠井 保志, 末永 昌宏, 原田 明生, 野浪 敏明, 中尾 昭公, 高木 弘, 星野 澄人
1987 年 84 巻 9 号 p.
1835-1838
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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江川 正一, 森本 善文, 中田 秀則, 原 猛, 坂辻 喜久一, 奥 篤, 中山 恒夫, 西岡 新吾, 矢高 勲
1987 年 84 巻 9 号 p.
1839-1843
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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中元 秀友, 稲垣 恭孝, 丸山 健行, 増田 孝, 神谷 知至, 鈴木 修, 大川 日出夫, 桐生 恭好
1987 年 84 巻 9 号 p.
1844-1849
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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安藤 静一郎, 矢野 誠司, 板倉 正幸, 金 聲根, 小野 純一, 野原 隆彦, 田村 勝洋, 中瀬 明, 長崎 真琴, 原田 孝之, 森 ...
1987 年 84 巻 9 号 p.
1850-1854
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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児島 俊也, 城田 東胡, 掛井 信行, 千葉 法邦, 対馬 健祐, 黒沢 進, 王 紹英, 河原 弘規, 崎田 隆夫, 荒木 駿二, 前田 ...
1987 年 84 巻 9 号 p.
1855-1858
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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治部 達夫, 永井 秀雄, 仙波 大石, 和田 祥之, 黒田 慧, 森岡 恭彦, 菊地 文史
1987 年 84 巻 9 号 p.
1859-1862
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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河合 隆, 関 知之, 原田 容治, 斉藤 利彦, 芦澤 真六, 中島 千春, 東 健, 井口 季人, 佐々木 善二, 川井 啓市
1987 年 84 巻 9 号 p.
1863
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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松井 邦泰, 田村 和也, 寺田 昭, 村井 雅己, 山本 明弘, 益沢 学, 福井 興, 阿部 裕, 田中 美智男, 船橋 修之, 川野 ...
1987 年 84 巻 9 号 p.
1864
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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片山 和宏, 林 紀夫, 笠原 彰紀, 佐々木 裕, 上田 啓次, 古沢 俊一, 房本 英之, 佐藤 信紘, 鎌田 武信, 益沢 学, 小泉 ...
1987 年 84 巻 9 号 p.
1865
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー
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全身投与と局所動注との対比
塩見 進, 黒木 哲夫, 市場 圭子, 田守 昭博, 清水 豊, 西口 修平, 斉藤 忍, 貫野 徹, 針原 重義, 小林 絢三, 門奈 丈 ...
1987 年 84 巻 9 号 p.
1866
発行日: 1987年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
フリー