日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
104 巻, 10 号
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総説
  • 岡上 武
    2007 年 104 巻 10 号 p. 1445-1449
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/05
    ジャーナル フリー
    第10回日本肝臓学会大会(2006年10月開催)でのB型慢性肝炎治療のコンセンサスミーティングで報告,議論されたIFN,核酸アナログによる抗ウイルス療法を基礎に,B型肝炎治療の基本的考え方を記載した.HBVキャリアの自然経過を理解した上で抗ウイルス療法の適応を決定するが,その際,患者の年齢,ウイルス量(HBV DNA量),HBe抗原の有無,血清ALT値,肝組織所見を重視する.まだ保険適応外であるが遺伝子型も重要である.IFNと3種類の核酸アナログ(LAM, ADV, ETV)の長所と欠点を十分に認識し,効果と副作用を勘案して使用薬剤を選択するが,基本的には若年者や血清ALT低値例などはまず一定期間フォローし,低ウイルス量例にはIFN,高ウイルス量例にはETVを第一選択とする.
今月のテーマ:B型肝炎の治療
座談会:B型肝炎の治療
症例報告
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