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宮澤 正行, 谷 礼夫, 三輪 剛
1992 年 89 巻 6 号 p.
1333-1340
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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モルモット単離壁細胞を作成し, 種々のアドレナリン作動薬の酸分泌に及ぼす影響を Aminopyrine 法を用いて検討した. β受容体刺激薬の Isoproterenol は10
-8M, β
2受容体選択性刺激薬の Salbutamol は10
-6Mでほぼ最高となる酸分泌刺激作用を示した. 一方, β
1受容体選択性刺激薬の Dobutamine は有意な酸分泌刺激作用を示さなかつた. 以上よりβ
2受容体を介する酸分泌刺激作用が示唆された.
3H-dihydroalprenololを用いて受容体結合実験を行つたところ, 壁細胞上にKd 3.12±0.34nM Bmax 1.14±0.26pmol/mg protein となるβ受容体が存在し, competition assay によりサブタイプはβ
2受容体であつた.
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超音波ドプラ法による検討
古瀬 純司, 松谷 正一, 税所 宏光, 大藤 正雄
1992 年 89 巻 6 号 p.
1341-1348
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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肝内門脈血行動態の特徴を明らかにするため, 健常者35例, 肝硬変74例に対し超音波ドプラ法による肝内門脈血流速度の検討を行つた. 門脈血流速度は左右枝とも門脈幹から1, 2次分枝と順に低下し, 特に左枝では1次~2次分枝における急速な低下が特徴的であつた. 3次分枝では右枝で2次よりさらに低下していたが, 左枝では低下はみられず, 肝亜区域別の差はみられなかつた. 肝硬変では門脈幹, 左右1次, 右2次分枝で有意な低下がみられた. 肝内門脈血流速度と肝重症度, 同速度と門脈圧との間に関連はみられなかつた. 肝内門脈血栓31例にて左枝に36病変中25病変と高率に血栓形成がみられ, 左枝における特徴的な血行動態との関連が示唆された.
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臨床的有用性の検討
工藤 正俊, 池窪 勝治, 藤堂 彰男, 三村 純, 岡部 純弘, 樫田 博史, 平佐 昌弘, 伊吹 康良, 冨田 周介, 小森 英司, 織 ...
1992 年 89 巻 6 号 p.
1349-1359
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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アシアロ糖タンパクレセプターに特異的に認識結合される合成アナログリガンド Galactosyl Human Serum Albumin (GSA) を Technetium-99m で標識した製剤TcGSA3mg (185MBq) を種々の肝疾患患者54例および肝機能正常の対照群3例に投与し, レセプターイメージングによる肝機能評価を行つた. レセプターイメージングによる肝機能の指標としてTcGSA投与後15分における肝の放射活性を肝と心の放射活性の和で除したものを Receptor Index として算出した. またGSAの薬理代謝モデルをもとに3コンパートメントモデルから非線形動態解析を行つて得られた Receptor の指標[R]
oも算出した. Receptor Index や[R]
oは健常人, 肝障害の程度の軽症群, 中等症群, 重症群の間で有意の差を認めた. また閉塞性黄疸を伴う肝硬変症や著明な門脈大循環短絡を伴う肝硬変症および術後肝においても, Receptor Index は肝機能予備力に応じた正確な指標を提供することが可能であつた. 以上より, レセプターイメージングより得られる指標 Receptor Index や[R]
oは, 新しい肝機能検査法として有用と考えられた.
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仁平 武, 江原 正明, 大藤 正雄, 近藤 福雄
1992 年 89 巻 6 号 p.
1360-1368
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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腫瘍径5cm以下の肝細胞癌282例における腫瘍径別の主腫瘍の超音波パターンについて検討した. 腫瘍径が小さいほど低エコーパターンを示す割合が多く, 大きくなるに従い, 辺縁低エコーパターンの頻度が増加した. 次に, 組織の得られた腫瘍径3cm以下の73例について腫瘍の超音波像の成立ちについて病理組織学的見地から統計学的処理を用いて検討した. 肝細胞癌のエコーレベルを相対的に高くする因子として腫瘍内の脂肪化と淡明細胞化 (P<0.01) が統計学的に有意であつた. また腫瘍径2cm以下での腫瘍細胞異型度とエコーレベルの関連では, 低エコー群は等エコー群に比べ有意に高分化型肝細胞癌が多かつた (P<0.05). 肝癌の特徴的超音波像として側方音響陰影, 腫瘤内結節像および隔壁像があげられ, 肉眼病理像とよく一致した.
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ラット単離膵腺房における検討
松下 健次, 岡林 克典, 中村 隆彦, 藤井 正俊, 谷 聡, 藤澤 貴史, 小出 亮, 長谷川 博司, 木戸 良明, 奥谷 俊夫, 春日 ...
1992 年 89 巻 6 号 p.
1369-1374
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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ソマトスタチンアナログSMS 201-995 (SMS) の外分泌膵に対する直接作用を検討した. ラット単離膵腺房においてSMSは基礎分泌やCCK-8あるいはセクレチン単独刺激による外分泌反応には影響を及ぼさなかつた. SMSはセクレチンとコレシストキニン•オクタペプチド (CCK-8) 同時刺激による外分泌反応を用量依存性に抑制した. 最大抑制時にはCCK-8単独刺激時と同一レベルの分泌反応が認められた. セクレチンは細胞内cAMP含量を有意に増加させたが, SMSはセクレチンのcAMP増加作用を部分的に抑制した. 従つて, SMSは膵腺房細胞において, 一部cAMPの増加抑制を介してセクレチンの膵外分泌増強作用を直接抑制することが示唆された.
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前田 光雄, 米田 良二, 柏木 亮一, 上野 博久, 織辺 敏也, 鎮西 忠信, 中道 恒雄, 橋本 可成, 金丸 太一, 福田 裕, 藤 ...
1992 年 89 巻 6 号 p.
1375-1380
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
ジャーナル
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荒井 肇, 渡辺 文利, 丸山 保彦, 金岡 繁, 錦野 光浩, 金丸 仁, 瀬野尾 一孝, 金子 栄藏, 新井 冨生, 喜納 勇
1992 年 89 巻 6 号 p.
1381-1385
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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相馬 法子, 秋山 昌希, 鈴木 秀和, 須藤 俊之, 佐々木 大輔, 吉田 豊, 蝦名 鉄徳
1992 年 89 巻 6 号 p.
1386-1390
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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原田 直彦, 田中 晃, 古藤 和浩, 西 芳寛, 三村 和郎, 辻 裕二, 井林 博, 中山 俊之
1992 年 89 巻 6 号 p.
1391-1393
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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長廻 紘, 杉山 茂樹, 藤盛 孝博, 里中 和廣, 湯川 雅彦, 前田 盛
1992 年 89 巻 6 号 p.
1394
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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柴田 好, 蘆田 知史, 綾部 時芳, 垂石 正樹, 斉藤 裕輔, 岡村 毅與志, 並木 正義
1992 年 89 巻 6 号 p.
1395
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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石山 業弘, 片山 和彦, 石見 法邦, 高橋 信一, 五十嵐 秀之, 中島 洋, 安藤 崇男, 斎藤 昌三, 青柳 利雄
1992 年 89 巻 6 号 p.
1396
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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兵頭 一之介, 神野 健二, 和田 俊裕, 森脇 昭介
1992 年 89 巻 6 号 p.
1397
発行日: 1992年
公開日: 2007/12/26
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