日本消化器病学会雑誌
Online ISSN : 1349-7693
Print ISSN : 0446-6586
69 巻 , 1 号
選択された号の論文の10件中1~10を表示しています
  • 柿崎 五郎, 能登 陞, 藤内 慶之, 添野 武彦, 斎藤 隆之, 大沼 利行
    1972 年 69 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    75匹のラットを用い膵炎修復過程における膵および耳下腺の組織学的, 酵素学的検索, ならびに, 血清アミラーゼ値の測定を行ない比較検討し, 次の成績を得た.1.急性膵炎が高度あるいは軽度何れの場合においても, 膵炎の修復過程における膵組織変化の程度に平行して, 耳下腺の組織像およびアミラーゼ値も変化する. 2. 急性膵炎が高度の場合は軽度の場合に比して, 膵および耳下腺いずれも, その異常組織像および臓器アミラーゼ値の正常化への復帰はやや遅延する.3.膵炎の修復過程における膵組織変化と血清アミラーゼ値の変動との間には, 有意の関係が認められない.以上の結果から耳下腺唾液中のアミラーゼ値の変動を急性膵炎の診断に用いることの可能性を提示した.
  • 柿崎 五郎, 能登 陞, 藤原 慶之, 大泉 啓之助, 斉藤 隆之, 大沼 利行
    1972 年 69 巻 1 号 p. 11-18
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    ラット22匹を用い, 穿孔性腹膜炎および腸閉塞を実験的に作製し, 膵および耳下腺の組織学的検索, アミラーゼ測定を行ない, あわせて血清アミラーゼ値を測定し, 比較検討した結果, 次の成績を得た. 1) 穿孔性腹膜炎および腸閉塞は, それ自体では耳下腺に直接的影響を及ぼさないが, 膵に異常変化を来した場合に, はじめて耳下腺にも変化を来した. 2) 耳下腺に異常変化を認めた場合には, 膵に異常変化を認めるが, 耳下腺が正常の場合でも膵に異常が認められる場合がある. 3) 血清アミラーゼ値は, 膵病変とは全く有意の関係を有しない. 以上から, 穿孔性腹膜炎, 腸閉塞の場合でも, 耳下腺の機能低下から膵病変を診断しうる可能性を主張した.
  • 堀 宏郎
    1972 年 69 巻 1 号 p. 19-35
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    現在臨床で使用されている12種類の抗潰瘍剤をClamping-Cortisone潰瘍で比較検討した.
    1) 制酸剤投与群は対照の1.5倍の効果があり, 重曹では組織収縮がみられた.
    2) 制酸剤と自律神経遮断剤或は組織収復促進剤の併用では制酸剤及び自律神経遮断剤単味使用よりも治療効果がすぐれていた.
    3) 良好な綜合治癒指数を示す薬剤は一般に, 粘膜再生と膠原線維発育が平行している.また, 特に粘膜再生に有力に作用する牛血清抽出物質, 膠原線維発育に特色を示す4C1-testosteroneのような対照的な薬剤のあることも明かになった.
    4) 胃液分泌抑制剤のProglomidとsulpilid単味使用は潰瘍治療効果を示さなかった.
  • 田中 三千雄, 竹本 忠良, 市岡 四象, 小幡 裕, 近藤 台五郎, 鈴木 博孝
    1972 年 69 巻 1 号 p. 36-45
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    胃フアイバースコープを用いてアルコール飲料による人胃粘膜への影響について検討した.1) 飲酒後24時間以内に吐血または心窩部痛を来たした胃にはびらん, 幽門洞の対称性潰瘍, 広範な発赤が認められた.2) アルコール飲料飲用前後の内視鏡的および生検による病理組織学的対比検討により, 飲用後に胃粘膜面に於ける限局性, び慢性発赤及び不透明な粘液の付着等の新たな出現と胃粘膜各所の急性変化の出現を病理組織学的に認めた.3) アルコール飲料と萎縮性胃炎との関連性について幽門腺の拡りと幽門洞小湾中央部の萎縮程度の2点から検討したが, まだ症例数が少ない為にデータの意味づけはむつかしいと思われる.
  • 太田 淳久
    1972 年 69 巻 1 号 p. 46-61
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    263例のnormal hypotonic duodenogramの走行について検討した.下行部が外側へ屈曲する型が多く (65.0%), 下膝部角度は孤状例を除き平均87.9±18.96 (標準偏差) 度で十二指腸の型により特長がみられた.これら型や角度が体位変換により著明に変る例は少ない.また背腹前後径や腹部皮下脂肪厚が特に厚い人では型は孤状を呈し, 下膝部角度もこれらが厚い人程大きくなる傾向が強かつた.十二指腸各部の位置ならびに各部位間距離は各対象のレ線上の椎体の大きさを単位とした.体位変換時の各部位の移動性は, 球部始部中点が最もよく動き, 下膝部中点, 十二指腸空腸曲頂点が左右方向では最も少なかつた.また, 十二指腸空腸曲頂点と上水平部頂点や下行部点との距離は, 腹部皮下脂肪厚が厚くなる程大きくなる傾向がみられた.
  • 勝 健一, 前沢 秀憲, 島本 多喜雄, 市岡 四象, 竹本 忠良, 吉井 隆博
    1972 年 69 巻 1 号 p. 62-78
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    最近ファイパースコープを用いてすべての消化管の内腔表面の観察も可能になりつつあるが拡大観察用ファイバースコープもすべての消化管に適用されるようになると考え, 消化管各部位の内腔表面の形態及び被覆上皮細胞の観察を試みた. 方法生後3ヵ月の健康雄性家兎の食道. 胃.十二指腸.小腸大腸・虫垂を用い走査型電子顕微鏡でその表面を観察した. 結果食道では扁平上皮細胞の表面, 胃は被覆上皮細胞表面とmicrovilli. 十二指腸.小腸では被覆上皮細胞表面に密生するmicrovilli.大腸.虫垂では腸腺の開口部等を観察できた. 特に消化管各部表面の微細形態は100倍前後で, 個々の被覆上皮細胞の形態は500倍から観察が可能であることが明らかとなつた.
  • 高井 哲
    1972 年 69 巻 1 号 p. 79-96
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1966年Buschらの報告した酸性核蛋白染色法の固定法を改良, すなわちホルマリン蒸気による固定をおこない, ヒトの血液細胞, 胃細胞の染色に使用出来るようにした.
    この変法により, 酸性核蛋白は細胞質, 核膜の領域, interchromathic area, 核小体に存在し, RNAと比較的似た局在を示すことを観察し, DNA, ヒストソのそれとは全く異る所在を示すことを証明した.
    この結果をもとにこの染色法をヒトの胃癌細胞診に応用し, 癌細胞は核のinterchromatinic areaの構造が密で不均等小顆粒状を呈するものが多いとゆう結論を得た.
  • 築山 義雄
    1972 年 69 巻 1 号 p. 97-103
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
  • 平山 千里, 奥村 恂, 中根 正勝, 馬場 賢吾, 古川 一彦
    1972 年 69 巻 1 号 p. 104-113
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    各種胆道疾患274例についてこの薬効をデヒドロコール酸, プラシボを対照として二重盲検法により検定した.
    4-Methylumbelliferoneおよびデヒドロコール酸は, プラシボに対し全般的に症状を改善した. 4-Methylumbelliferoneは, 右季肋部鈍痛, 心窩部痛, 食後痛, 右背部痛, 悪心, 便秘などの自覚症状, また圧痛, 抵抗などの他覚症状の改善に有効であり, とくに右季肋部鈍痛に対してはデヒドロコール酸より有効であつた. 4-Methylumbelliferone, は特記すべき副作用, また臨床検査成績の変化をきたさなかつた.
  • 1972 年 69 巻 1 号 p. 114-124
    発行日: 1972/01/05
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
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