新3剤併用療法による
Helicobacter pylori除菌治療終了後の適切な除菌判定時期について検討した.除菌判定法は培養法,鏡検法,迅速ウレアーゼ試験,
13C-尿素呼気試験を用い,すべての検査法が陰性であるものを除菌成功とした.再陽性化例は5.5%(6/109)であり,うち1年以内に再陽性化した5症例の除菌終了日から判定までの日数は,全例2カ月以内であった.また除菌判定時に
13C-UBTが偽陽性であったのは6例(5.5%)で,全例5~10‰であった.このうち5例は除菌終了日から判定までの日数が2カ月以内であった.以上より
H. pyloriの除菌判定は,除菌治療終了3カ月目以降に行うことが望ましいことが明らかとなった.
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