日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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53 巻, 11 号
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  • 上田 英雄
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1373-1374
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 高橋 善弥太
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1375-1380
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 和田 正久
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1381-1386
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 菊地 三郎
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1387-1391
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 前沢 秀憲
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1392-1396
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 志場 正光
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1397-1402
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 赤血球形成に及ぼす影響
    植木 誠也
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1403-1415
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    一回大量瀉血を行なつた家兎の貧血回復に対する5種類の蛋白同化ステロイド(ASと略す)の影響について実験的研究を行なった.瀉血前5日間,各種AS投与を行なつた正常家兎の赤血球数,ヘマトクリット値の変動については,各群間に明らかな差を認めず,血色素量は, HMD, 4Cl-TAに軽度の増加を, Δ1-17MT, 19-Nor系に軽度の減少をみた,色素指数は, HMD, 4 Cl-TAにやゝ上昇を,Δ1-17MT, 19-Nor系に低下の傾向が観察された.瀉血後の回復については,赤血球数に対しては, 19-Nor系, HMDに著明の,血色素量に対しては, AS投与全例に,とくに19-Nor系に著明の回復促進効果を観察した.ヘマトクリット値では,赤血球数と全く同様の傾向がみられ,色素指数は, 4 Cl-TA, HMDに軽度の上昇傾向, 19-Nor系では低下の傾向を,網赤血球でもAS投与により明らかな増加が観察された. 59Fe用いたferrokineticsに対しても, HMD投与により,血色棄合成の促進が観察された.
  • 血清蛋白質・体重に及ぼす影響
    植木 誠也
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1416-1427
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    正常家兎に5日間蛋白同化ステロイド(ASと略す)を投与して,血清蛋白質および体重に及ぼす影響を観察したのち,大量瀉血を行ない,それらの回復状態を観察した.正常家兎にASを5日間投与したのちでは,血清蛋白質量,血清比重の変動はとくに対照との間に明らかな差はとめない,血清蛋白分画では, albuminは19-NADCに増加を, α-globulinはHMDに増加を認め, β-globu1in, γ-globulinでは対照との間に著明な差はみられない. A/G比は19-NADCに明らかな増加を,体重は19-NAPP,Δ1-17MT, 19-NADCに増加傾向を認めた.瀉血後の回復に及ぼす影響においては,血清蛋白質量,血清比重では, 19-NAPP, Δ1-17MT, HMDに回復促進効果をみ,血清蛋白分画では,対照と比較すると, albuminiはHMDに再生促進,α-globulinはAS投与群に再生度は小であり,β-globuliniは19-NAPP,19-NADC, Δ1-17MTに再生促進が著明であり,γ-g1obulinは, AS投与群では後期に再生促進の傾向を示した.A/G比は, HMDを除く他のAS投与群に低下の傾向を示し,体重は19-NADCを除く他のAS投与群に回復促進がみられた.
  • 特に硬変時組織像と血管変化との関連
    安部 明郎
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1428-1441
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    従来硬変肝の肝内血管構築については多くの報告がみられるが,これらの報告はすべて完成した肝硬変の血管変化を指摘しているにすぎず,これらの変化が正常肝より肝硬変に成立して行く場合どのような過程で発生するかについては解明されていない。そこで正常肝より硬変肝へ成立して行く過程および種々の程度の傷害肝から治癒ないし回復へ向う過程について,主として肝内血管系の変化と組織像を中心として観察した。1.硬変化進展に従つて肝血管系の変化は,始めにSinusoidの変化,ついで肝静脈,門脈,門脈肝静脈吻合,肝動脈床の増加,門脈-肝動脈吻合の順に出現した. 2.硬変化進展に従つて肝静脈血管内腔容積の減少ならびに軽度の門脈血管床の減少が認められ,それと共に門脈幹直径の増大および門脈圧の上昇認めた. 3.門脈-肝静脈吻合は硬変化進展時には肝内末梢部に多く認められ,再生時には肝門部に著明に認められた. 4.組織学的に未だ小葉改築を認めず結台織が中心静脈間を軽度に連結している時期を前硬変状態とすれば,前硬変状態ないし硬変肝とも云うべき肝に再生を起こさしめると,肝静脈血管内腔容積は更に著しく減少し,傷害発生時より更に輸出血管抵抗の増大を来たし,門脈圧の上昇と共に門脈幹直径の増大を来たした.
  • 佐野 昇
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1442-1455
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    内科を訪れる患者の中には,種々の方面からの検索にもかかわらず,特別の器質的疾患の診断を下し得ないものが多くみられることは,日常の診療に当つて,しばしば経験するところである.これらの患者の愁訴には自律神経性愁訴が比較的多く認められることより,自律神経機能の異常によるものであろうとの推定から,右来多くの学者より注目されてきたが,充分なる信頼の上に確立された自律神経機能検査法がないことより,客観性に欠け,多くの推論により混乱が生じ,今日に及んでいる.昭和37年の1年間に当内科を訪れた外来患者総数3,542名のうち,器質的疾患を諸種の検査成績より可及的に除外し,残つた218名(11.0%)を一応自律神経失調症候群と名付け,種々の面より臨床像の統計的観察を試みたところ,自律神経機能異常を主体とする病態,神経症的傾向の強いもの等の病像の混在することが推定された.そこでわたくしは,自律神経失調症候群を精神身体医学的見地から,mecholyl試験,客観的に清緒障害の有無ならびに精神性および自律神経失調性愁訴の多少を調べる目的でCMI (Cornell medical index)を活用し,さらに自律神経ならびに精神安定薬の投与による臨床像の改善の推移等から検討した結果,神経症,精神身体症,自律神経失調症の3群が存在することを知つた.現在の段階において,このように分類することが可能であり,これら自律神経失調症候群患者を臨床の場において理解するアプローチの手段として有意なものであり,かつ治療面においても有用なものと考える.
  • 嶋津 義久, 延永 正
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1456-1460
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    両膝関節のいたみと下腿のこわばりを主訴とし,皮膚症状が殆どなく,筋症状のみが著明で,診断が比較的困難であつた皮膚筋炎の1例を報告した.生検による組織学的所見で,皮膚には極めて軽度の異常が認められたにすぎないが,筋組織の変化は著明であつた.筋組織の血管壁は強度に肥厚,増殖しており,部分的には内腔は殆ど閉塞していた.しかし血管壁には細胞浸潤はもはや殆どない状態であった.動脈撮影像でも小血管の閉塞,蛇行がみられた.この患者は当科入院前に7500mgの大量のプレドニソロンを服用しており,当科入院後にはコルチコステロイドおよびACTHは全く効果を示さなかつた.このことから膠原病で血管壁に細胞浸潤のない,肥厚のみの状態になつたものにはステロイド療法は無効ではなかろうかと考えられた.本症例ではクロロキン,蛋白同化ホルモン,温泉,理学療法が効果を示した.
  • 中尾 喜久, 赤沼 安夫, 大久保 昭行, 椿 忠雄
    1965 年 53 巻 11 号 p. 1461-1467
    発行日: 1965/02/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    自動車,電車の音等機械音により誘発される聴原性てんかんの症例について報告した.患者は16才の男子.幼時熱性疾患に罹患した以外には既往歴,家族歴ともに特別のことはない.約3年前より騒音の強い場所にいると耳鳴に惱むようになり,その翌年より早朝4時半頃のてんかん発作,ならびに自動車,電車の警笛やエンジンの音で激しい耳鳴を誘発し,次いでてんかん発作をみるようになった. diphenylliydantoin, trimethadioneの効果は余り認められなかった.理学的所見,腦血管写,気腦写,髄液所見,聴力検査,前庭機能検査等に異常はなかつたが,腦波には興味ある知見を得た.すなわち種々の音刺激を行なうと,それに一致して全誘導でmultiple spikes and waveが現われ,純音刺激では500c/sで最も敏感であり,80db,100c/sより2000c/sの範囲において異常波を証明できた.棘波の電位は両側中心回領域で最も大きかつたが左右差は明瞭ではなかつた.本症の成因に関して幼時の熱性疾患がいかなる役割を演じているかは不明である,また本例ではdiphenylhydan-toin, trivsethadianeの副作用と思われる小腦症状,肝脾腫がみられた.
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