日本内科学会雑誌
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58 巻, 1 号
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  • 上田 英雄
    1969 年 58 巻 1 号 p. 1-16
    発行日: 1969/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 三好 美春
    1969 年 58 巻 1 号 p. 17-27
    発行日: 1969/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    古くから蛇毒にはヒト血液の凝血機構に影響を与える物質を含むことが知られており,若干の毒蛇についてはかなり詳細な検討が行なわれている.本邦産毒蛇蛇毒についてはハブ毒,マムシ毒がかなり強力な凝固阻止物質を含むことがすでに知られているが,その他の蛇毒についての検索成績はほとんど見当らない.よつて,著者は本邦南方諸島に棲息するヒメハブ(Tr. flavovisidis)毒のヒト凝血機構におよぼす影響を,近年用いられている検査術式により検討した.ヒメハブ毒はヒト血液に対し強力な凝血促進性を示すが,詳細に検討すれば,軽微ながら抗凝固性をも保有することが知られる.凝固促進性は,主としてトロンボプラスチンおよびトロンビン協同作用物質であると思惟されるが,一方,内因系トロンポプラスチン生成を抑制するとともに微弱な抗トロンビン様作用物質を含むことが証明せられた.また,ハブ抗毒素はヒメハブ毒の有する凝固促進性を中和失活せしめ得た.
  • とくにクロロサイアザイド投与によるナトリウム排泄効果の増強について
    大鳥 正弘
    1969 年 58 巻 1 号 p. 28-39
    発行日: 1969/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    概要 K喪失状態における利尿薬投与に関連して種々の問題が残されている。著者はラットについて1週間のK欠乏飼育により, chlorothiazide (以下CT) 50mg/kg投与後のNa排泄増加が有意に促進される事実を観察した.一方K欠乏飼育下で糸球体からのNa濾過量が増加する成績はえられず,この現象は尿細管におけるNa再吸収抑制によることが推察された.さらにK欠乏飼育により, desoxycorticosterone acetate 250μg/kg投与時のNa貯留作用が増強される傾向をみとめた. また種々量のaldosteroneを投与した副腎摘出ラットにおいて, CTのNa排泄効果は体内aldosterone量の少ない場合に有意に増加することが観察された.以上の事実によりK欠乏飼育ラットにおけるCTのNa排泄促進現象は, K欠乏状態の結果招来されたhypoaldosteronismpによる二次的変化であると推定された.
  • 渡辺 武夫, 川内 藤良, 武内 恵輔, 松井 克彦, 于 君英, 杉元 紘一, 安河 内太郎
    1969 年 58 巻 1 号 p. 40-45
    発行日: 1969/01/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    概要 Glanzmann-Naegeliの血小板無力症は血小板の質の異常にもとづく出血性素因として重要であり,出血時間延長,血餅退縮不良の他,血小板凝塊形成不良をその主徴とする.
    今回われわれは,幼少時より出血傾向を有し,出血時間の延長,血小板粘着能および凝集能の低下を認めるが血餅退縮能が正常である19才男子についての症例を経験した. Incemanの記載するAthrombiaの概念に一致するが,血餅退縮が一見正常であつても潜在的には障害されている血小板無力症も存在するというBlaunsteinerの見解もある.われわれは本例について血小板の明らかな大小不同を認め,電子顕微鏡にても特徴ある所見をえ,また,プレドニソロンの効果を確認した.すなわち投与3日目にて,1)出血症状の改善, 2)ルンペルーレーデ現象の陰性化, 3)出血時間の短縮, 4)血小板粘着能正常化, 5) TEGにてma値の正常化を認め,本薬の作用は骨髄に働いて正常血小板を産生せしめたものと推論しえた.
  • 1969 年 58 巻 1 号 p. 96
    発行日: 1969年
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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