Mg代謝異常をどのように分類できるかがひとつの問題である.このような場合にCaと対比してMgの生体内における特徴を挙げると問題点が明らかになってくる. Mgは成人において21~28g含まれているが(1mEq=0.5mmol=12.3mg)
1),細胞内濃度がCaと異なり細胞外濃度より高い.細胞内:細胞外比はCaでは0.0001であるのに, Mgでは3.0~8.0に達する.それぞれの分布は骨に於て最も多いがCaでは99%であるのに, Mgでは67%にしかすぎない(表1)
1).血清のレベルはCaが2.5mMであるのにMgは0.96mMであるが,遊離イオンのレベルはそれぞれ1.2mM (48%), 0.53mM (55%)と比較的よく似た傾向をしめす.
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