日本内科学会雑誌
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50 巻, 7 号
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  • 高杉 年雄
    1961 年 50 巻 7 号 p. 527-551
    発行日: 1961/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 島田 宜浩, 国富 昭夫, 樋口 祥光
    1961 年 50 巻 7 号 p. 552-559
    発行日: 1961/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    慢性肝炎の内で,肝生検所見より,未だ偽小葉形成等の小葉改築を全く認めない症例の腹腔鏡所見では,肝表面の皺襞形成,肝腫大,細血管怒張,小瘢痕形成の4項目が重要な所見と考えられ,又肝表面の細血管怒張を認めるものは,臨床的に脾腫を高率に,又組織学的にはGlisson氏鞘の瘢痕化を認める症例が多い.又小瘢痕形成を認めるものは,脾腫は反対に最も低率で組織学的にはGlisson氏鞘の炎症所見の遷延化を示す症例が多い.又閉塞性肝静脈圧上昇,肝内短絡血流陽性,有効肝血流量減少等の肝血流動態における非可逆的病変が,小瘢痕を認める症例に高率に,細血管怒張例に軽度に認められた.
  • 富永 忠弘
    1961 年 50 巻 7 号 p. 560-571
    発行日: 1961/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    高血圧症において体内にNaの過剰停滞が存在していることは,臨床的並びに実験的高血圧症で推測されている処である.著者はNaの放射性同位元素Na24を用いて生体内総ナトリウム量Total Exchangeable Sodium(以下Naeと略す)を測定し,この問題の解明を試みた.浮腫のない本態性高血圧症36例及び2例の原発性アルドステロン症を含む7例の症候性高血圧症患者に都合51回の測定を行なつた結果は, Naeは高血圧症群で著明に増大を示し, Naの生体内過剰停滯の存在を推定できる成績が得られた.又かゝるNaeの増大を来たす機転解明のため,心腎因子,治療手段,高血圧持続期間,本態性・症候性の別等について検討を加えたが,いずれも明らかな関連はなく,唯収縮期及び拡張期血圧の高さそのもの及び眼底所見の程度と良く並行することが認められた. 2例の原発性アルドステロン症においては,手術後血圧が正常化すると共に, Naeも正常化する現象が見られた.
  • 第1報 肝脾疾患を中心とするAnisidine法による定量知見について
    別役 郁子
    1961 年 50 巻 7 号 p. 572-579
    発行日: 1961/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    血清型物質の一つであるhaptoglobin (Hp)の病態生理学的研究を意図した.型判定はSmithiesの原法に従い正常対照120例,各種疾患155例について,型別出現頻度を比較観察した.定量はJavidの変法に従つて,正常98例,肝脾疾患および貧血等52例について行なつた.正常平均値は108±39.2mg/dl(正常域は30~186mg/dl)で,これに対して肝疾患は一般に低Hp血症を示し,慢性肝炎,肝硬変症等では機能障害度と平等して無Hp血症を呈するに至る.病的血清蛋白像,血清seromucoid値との直接関係は証明されない.溶血性貧血, hypersplenism,その他一見正常対象における低Hpの観察から,網内系機能その他の影響因子について推論した.
  • 庵 政志, 岩瀬 透
    1961 年 50 巻 7 号 p. 580-587
    発行日: 1961/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    本症例は無症状に経過し,偶然集団検診により発見され,各種検査により左心縁中央部にまで片側性に懸垂した良性胸腺腫と診断され,術後組織学的に確認された1例である.従来胸腺腫の報告は少なくないが,近年片側性症例の増加している点を述べた.胸腺腫診断にさいしては重症筋無力症を伴なう場合をのぞき臨床症状から得るところは少なく, X線的検査が重要な地位を占める.われわれは本症例に各種X線検査をおこない,特に人工気胸術施行後の種々体位におけるX線像が診断上有効な結果をもたらしたことを述べるとともに,各種X線検査法につき文献的に若干の考察をこころみた.
  • 大月 五, 畑 晴夫, 斉藤 和哉, 山本 猛重
    1961 年 50 巻 7 号 p. 588-592
    発行日: 1961/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
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