日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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55 巻 , 1 号
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  • 松田 文子
    1966 年 55 巻 1 号 p. 1-9
    発行日: 1966/04/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    アロキサン糖尿病ネズミにネフロトキシンによる腎障害を加えて, 血糖値, 糖同化能の変動を観察し, 腎障害により血糖値の低下すること, および, 糖同化能は改善しないことを知つた. 同時に, 肝内の糖代謝に関与する酵素 (HK, G6Pase, PFK. FDPase, PGI, PGM, FDP-ALD, G6PDH, 6PGDH, GAPDH, αGPDH, LDH) 活性を測定して, 腎障害合併時のアロキサン糖尿ネズミの肝の糖代謝について検討した. その結果, かゝる状態では, 血糖調節の面では, 糖尿病でみられるのとは逆に, ブドウ糖の放出能の低下, 糖新生の抑制がみられる一方, 嫌気的解糖経路および五炭糖燐酸回路の活性は, 糖尿病と等しく低下しており, 肝の面のみより考察すると, 血糖値の低下はみられても, 糖代謝の改善はみられず, みかけ上の血糖低下に過ぎないことを説明することが出来た.
  • 青山 宏
    1966 年 55 巻 1 号 p. 10-21
    発行日: 1966/04/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    イヌの膵液, 膵・肝・小腸homogenate, 膵炎, 膵管結紮, 膵全摘における血清について, 6.7より9.7まで0.3間隔pHにおいてVogel and Zieveの比濁法によりlipase活性を測定し, その一部ならびにwheat germ lipaseにcellulose acetate膜を以てする電気泳動を行ないその分画とlipase活性について検索し, 膵炎ことに急性症において血清lipaseはおおむねamylaseの如くに著明な変化を示し, 膵液および正常血清lipase活性は電気泳動上数個のpatternに認められ, 正常血清lipaseはおおむねpH7.9で最も著明な活性を示すが, 急性膵炎, 膵管結紮等では9.1-9.7の如きアルカリ側で著明に増加し, 膵液lipaseの性質を主として観ることが出来, 血清lipaseはもちろん, 膵にかんするlipaseにもcomplexityがうかがわれる.
  • 岩崎 雅行
    1966 年 55 巻 1 号 p. 22-35
    発行日: 1966/04/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    131I-アルブミンを用いて, 正常, 肝硬変, 吸収障害, ネフローゼ症候群, 蛋白喪失性腸症, 粘液水腫等の血清アルブミン代謝の動的解析を行ない, 次の結論を得た. 正常および肝硬変, 吸収障害, その他の疾患 (以上を対照・合成障害群とする) の血清アルブミン濃度とアルブミン分解量の間に高い相関々係があり, アルブミン分解量を規定する主因子は血清アルブミン濃度で, かつ血清アルブミン濃度の保持機構が存在する. ネフローゼ症候群および蛋白喪失性腸症は分解が異常に亢進し, 血清アルブミン濃度は分解率によつて規定され, 上述の対照・合成障害群の一般的関係より偏倚してこれに従わない. 粘液水腫は分解の低下が一次的で, やはり対照・合成障害群の一般的関係より偏倚する. 以上より正常およびアルブミン合成障害例では, 疾患の種類を問わず統一的法則に従い, これより偏倚する疾患では分解の異常 (亢進あるいは低下) が存在する事を明らかにした.
  • 松岡 松三, 河辺 明彦, 坂上 種男, 青木 洋二, 田村 康二, 今井 哲也, 菊田 亮司, 大山 芳郎, 江口 晃, 真島 正, 小黒 ...
    1966 年 55 巻 1 号 p. 36-39
    発行日: 1966/04/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
    全内臓逆位症に先天性心疾患が合併することは非常にまれといわれている. われわれはEbstein病に全内臓逆位症を合併した症例を経験した. 15才の男子で, チアノーゼ強く, やもり指を認めた. 赤血球増多症のほか生化学的検査などはすべて正常. 胸部X線像は, 定型的右心症陰影. 心電図はP波の増高, および著明な右室肥大所見があつた. 経静脈心血管造影で右室遠位部および肺動脈の造影遅延, 大動脈の早期造影の所見がみられた. 心腔内心電図併用心カテーテルで右房化した近位部右心室が証明されEbstein病と診断された. なお, 大動脈の早期造影は心房中隔欠損のためであつた. Ebstein病は心電図で普通, 右室肥大の所見は示さない. また心内圧は正常または低いのが普通であるが, 本症は右心室圧が高く肺動脈圧が低い, 血行動態上, 肺動脈狭窄の所見を呈していた. これらにつき若干の文献的考察を加えて報告する.
  • 1966 年 55 巻 1 号 p. 40-61
    発行日: 1966/04/10
    公開日: 2011/02/22
    ジャーナル フリー
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