日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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63 巻, 11 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 木村 栄一
    1974 年63 巻11 号 p. 1263-1278
    発行日: 1974/11/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 浪久 利彦
    1974 年63 巻11 号 p. 1279-1294
    発行日: 1974/11/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 片山 吏司, 山口 一行, 後町 洋一, 漆崎 一朗
    1974 年63 巻11 号 p. 1295-1302
    発行日: 1974/11/10
    公開日: 2008/06/12
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    軟部組織腫瘍,骨腫,大腸ポリポージスの三徽候を呈するGardner症候群は1950年Gardnerらによつてはじめて報告され,その遺伝傾向とともに注目されている.最近経験した完全型Gardner症候群のまれな1例を報告する.患者は37才の主婦.時折下痢,血便,下腹部痛を認め昭和47年7月当科外来で注腸バリウム検査により大腸全域に多発性のポリープ陰影を認め,さらに上部消化管の検索で胃のポリポージスの合併をみた.さらに十二指腸,空腸にも数個のポリープがみられ,骨のX線検査では右上腕骨中央に軽度の骨質の肥厚と右足第II中節骨に内骨腫を認めた.既往に頚部より摘出した軟部組織腫瘍は組織学的に毛のうより発生した石灰化上皮腫であつた.家系調査では患者の母は53才で直腸癌で死亡,同胞6名中2名が若年で直腸癌で死亡.うち一人は脂肪腫を合併していた.本症例に大腸全摘出術を行なつたが,摘出標本では直腸部から回盲部まで米粒大から示指頭大のポリープが無数に密生し,組織学的検討では,いずれも粘膜表在性に早期癌と考えられる悪性変化が認められた.
  • 杉田 貫, 大鶴 昇, 宝来 善次, 山本 智英, 荻原 俊男, 藤林 敏宏, 打田 日出夫
    1974 年63 巻11 号 p. 1312-1317
    発行日: 1974/11/10
    公開日: 2008/06/12
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    64才,女子で頭痛を主訴とし,低カリウム血症を伴い,尿中力リウムの1日排泄量はかならずしも高値を示さないが,カリウムクリアランス値は正常の上界で,かつ血漿レニン活性の低下より原発性アルドステロン症が疑われた.しかし選択的副腎静脈X線造影では明らかな副腎の腫大を指摘しえず,またその際採取した下大静脈,股動脈,左・右副腎静脈の血漿アルドステロン値は低く, 131I-19-iodocholesterol試験でも明らかな副腎のシンチグラム像が得られなかつた.初診時より薬剤の服用にかんして質問を行なつていたが,この時点であらたに詳細な問診を行ない,意外にも患者にとつては薬の範疇に入つていなかつた漢方薬「甘草」を長期間にわたつて服用していたことが判明した.本症例は甘草の服用中止後約3週間で血清カリウム値は正常範囲に戻り,現在自覚症も消失し健康な日常生活を送つており,いわゆるConnらの提唱せるlicorice induced pseudoaldosteronismの範疇に属するものと考えられるが,中国ブームの折からかゝる症例は増加するものと推測され,文献的考察もあわせ検討した.
  • 舟田 久, 吉田 喬, 佐賀 努, 服部 絢一, 浦知 恵子, 小酒井 望
    1974 年63 巻11 号 p. 1318-1329
    発行日: 1974/11/10
    公開日: 2008/06/12
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    急性骨髄性白血病の2症例にAeromonas hydrophila敗血症が経験された. 1例は,緩解導入直後に発症し,他の1例は,腰筋内膿瘍が敗血巣septic focusとなつて,再発性敗血症を呈した.両例は,ほぼ同一時期に同一病棟に入院していたが,交叉感染cross-infectionはま否定された.血中抗体価の測定から,発症前に血中抗体価の上昇がみられる場台には,既存の病巣が推定され,再発予防のため,十分な抗生薬療法を行なう必要のあることが強調された.さらに,非病原性菌と考えられる本菌感染症の発症には,宿主防禦機構の減弱が重要な役割を果していることが示唆された.急性白血病における本菌敗血症は,典型的なuosocomial and opporunistic infectionと考えられる.本論文では,急性白血病に合併したA. hydrohila敗血症の2症例の提示とともに,急性白血病で本菌感染症がもつ臨床的意義を臨床細藏学の立場から論ずる.
  • 1974 年63 巻11 号 p. 1378
    発行日: 1974年
    公開日: 2008/06/12
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