日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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71 巻, 12 号
選択された号の論文の18件中1~18を表示しています
  • 前川 正, 山中 学
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1653-1654
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 三浦 恭定, 高久 史麿
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1655-1659
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 刈米 重夫, 内田 立身
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1660-1664
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 浅野 茂隆, 大沢 仲昭
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1665-1670
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 小峰 光博
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1671-1676
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 大橋 辰哉, 藤原 研司
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1677-1681
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 恒松 徳五郎
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1682-1686
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 蔵本 淳
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1687-1691
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 松本 慶蔵, 永武 毅, 宇塚 良夫, 力富 直人, 野口 行雄
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1696-1702
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    1971年1月から1982年2月までに26症例31エピソードのブランハメラ・カタラーリス性呼吸器感染症を確認し最近における本菌感染症急増の事実を見出した.急性症9,慢性症17,全身性免疫不全を示唆する基礎疾患の保有率は,前者89%,後者18%で,全身性易感染性を持たない慢性呼吸器感染症が54%を占めた. 31エピソード中本菌単独感染25,複数菌感染6で内4例がインフルエンザ菌との複数菌出現であつた.感染病態は,気道内腔の表層感染から菌血症を伴う肺炎まで多彩であり,易感染性の背景なしの急性気管支炎1例も認めた.臨床分離ブランバメラの約50%はβ-lactamase産生菌で,近縁の非病原性ナイセリアにはβ-lactamase産生菌は認められなかつたが,ブランハメラの呼吸器病原性とβ-lactamase産生の有無との相関は明確ではなかつた.本菌感染症急増の最大要因は縮主側に有るが,本菌の気道感染性の獲得に細菌側因子の関与も示唆された.
  • 佐々木 和雄, 村林 秀哉, 馬場 恒春, 青柳 和美, 松永 宗雄, 武部 和夫
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1703-1712
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    著明な起立性低血圧を主症状とするShy-Drager症候群9例において, 3例に臥位時に極めて動揺性に富み,かつ特に拡張期血圧が高い傾向にある高血圧が観察された.高血圧合併例と非合併例の臨床的相違点について,また本症候群の高血圧の成因について明らかにするため種々の検索を行なつた.臨床的観察では高血圧合併例,非合併例の罹病期間に差はみられず,非合併例が疾病の進行とともに高血圧を合併した例は今日まで観察されていない.また高血圧合併例は病初期から高血圧を合併していたと考えられるが,疾病の進行に伴い臥床生活が強いられるにつれて,著明な高血圧の変動および高血圧がみられなくなり,歩行や体位変換が高血圧発症に関与している可能性が示唆された.体位変換に伴う種々の昇圧物質(血漿norepinephrine,血漿レニン活性)の変動と,それらの外因性負荷時の昇圧反応を観察すると,高血圧合併例において著明な昇圧反応がみられた.また血漿norepinephrine濃度や薬理学的自律神経系検査は,高血圧合併例が節前および節後交感神経障害を有することを示唆していた.以上のことから,節後交感神経障害をも有する本症候群例では,体位変動に伴うわずかな血漿norepinephrineやangiotensin IIの変動がそれに対する細動脈receptorのhypersensitivityとともに,本症候群での動揺性に富む臥位時の高血圧をひきおこしている可能性が示唆された.
  • 上松瀬 勝男, 梶原 長雄, 鬼倉 俊一郎, 佐藤 和義, 戸田 喜文, 安藤 隆夫, 斉藤 忠興, 佐藤 洋一, 瀬戸 博美, 波多野 道 ...
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1713-1721
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心筋硬塞発症後12時間以内の29症例に冠動脈内血栓溶解を目的に,冠動脈造影を行なつた. 20例(69%)では責任冠動脈に完全閉塞がみられた.残る9例ではすでに血流がみられた(狭窄群).前著はurokinase 5000単位/kgの10~20分間冠動脈内投与により, 15例(75%)で血流再開をみた(血栓溶解群).残る5例では血流の再開がみられず, UKは無効であつた(無効群). 1ヵ月後の冠動脈造影では血栓溶解群,狭窄群の責任冠動脈の狭窄度は改善され,血流も良好に保たれていた.無効群では改善がみられなかつた,同時期に行なつた左室造影による左室駆出率,壁運動は前2者の方が無効群より良好であつた.特に,狭窄群と無効群間には有意差がみられた. UKの冠動脈内投与により,逸脱酵素のpeakに達するまでの時間は従来の保存的療法に比し短縮された.特に,血栓溶解群で著しかつた.早期血流再開の有用性が示唆された.
  • 迫田 寛人, 加納 正, 内野 治人
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1722-1726
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    多発性筋炎(PM)の臨床症状をもつて発症し,約4年後進行性全身性硬化症(PSS)の重複を認めたoverlapping syndrome (OLS)において,末期に微小血管症性溶血性貧血(MHA)を伴う急性腎不全を合併した1剖検例を経験した.希な病像であるが膠原病の本質的性格を表現した示唆に富む症例である.とくに末期の病像の相互関係を中心に考察した.症例: 64才,女性. 1976年筋力低下,多発性関節痛, Raynaund現象, 1977年第1回入院. CPK, aldolase, LDH異常高値,抗核抗体陽性, EMG筋原性パターン,筋生検像(筋線維の変性,軽度の細胞浸潤)よりPMと診断した.副腎皮質ホルモンにより改善したが, 1980年心悸亢進と筋力低下の再発のため再入院.今回は顔面皮膚,手指の硬化,肺線維症を認め, PMとPSSのOLSと診断した.経過中急性腎不全, MHAの合併がみられ,肺炎を併発して死亡した.剖検所見ではPMの特徴的筋炎像は乏しくPSSの所見が目立つ.末期のMHAを伴つた腎不全は, (1) PSS腎症に成人型溶血性尿毒症症候群(HUS)または血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)の併発,あるいは(2) PSS腎症の先行なしにHUSまたはTTPの併発が考えられるが,いずれとも判断し難い.糸球体輸入動脈の肥厚をはじめとする病理組織像はPSS, HUS, TTPに共通してみられ,鑑別困難であるからである.
  • 橋本 裕二, 桜田 春水, 江尻 成昭, 稲葉 茂樹, 鎌谷 利紀, 渡辺 浩二, 本宮 武司, 川原 穣, 田中 道雄, 前沢 秀憲
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1727-1733
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    褐色細胞腫に,閉塞性肥大型心筋症様の機能的左室流出路狭窄を合併した1症例を報告する.症例は56才,女性.昭和53年より高血圧にて降圧薬服用していたが,血圧は変動しやすかつた.昭和56年3月11日より前胸部絞扼感出現し13日当院に緊急入院した.入院時脈拍120/分,整.壷圧110/70mmHg.心尖部にIII音, IV音,収縮期雑音を聴取した.検査所見はWBC 14400/mm3, CPK 218IU/l, GOT 42IU/l, LDH 323IU/lで心電図上洞性頻脈,左房負荷,左室肥大, V5, V6でのST低下, T波逆転を認めた.急性心内膜下硬塞と判断し治療中,著明な高血圧発作が生じregitineに良く反応し降圧した.褐色細胞腫を疑い諸検査の結果,血中,尿中カテコラミン特にノルアドレナリンの著増を認め,腹部血管造影にて右副腎腫瘍が認められた.一方心所見では,術前心臓超音波検査にて典型的なSAMが認められた.心筋肥大は中等度であつた.心臓カテーテル検査では左室・大動脈間に安静時30mmHg,亜硝酸アルミ吸入後97mmHgの圧較差, Brockenbrough現象がみられた.冠動脈造影では有意の狭窄病変は認めなかつた,右室心筋生検では軽度の心筋肥大,変性,心筋配列の乱れ,心内膜肥厚,間質の浮腫がみられた. 5月19日右副腎摘出術施行.術後,心臓超音波検査にてSAMの消失,心筋肥大の軽快,心臓カテーテル検査にて左室・大動脈間の安静時,亜硝酸アミル吸入後の圧較差の消失が確認され,心筋生検像で上記病理学的変化の軽減をみた.
  • 祢津 光廣, 三浦 幸雄, 安達 真樹, 木村 忍, 安達 みち子, 富岡 洋, 吉永 馨, 三輪 勣, 薬袋 興児, 斎藤 敬太郎
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1734-1739
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    重篤な心血管系合併症を伴つた褐色細胞腫の3治験例を報告し,その臨床上の問題点について文献的考察を加えた.症例1: 27才,女性. 2ヵ月前,急に咳嗽を伴う呼吸困難が出現し,肺炎として近医に入院した.各種の加療を受けたが軽快せず,当科に転入院した.入院時,高血圧,肺うつ血,中心静脈圧上昇および血漿と尿中カテコールアミン(CA)の著増を認め,褐色細胞腫による急性心不全と診断された. αおよびβ遮断薬の投与により,各症状は軽快し,手術により左副腎腫瘍が摘出された.症例2: 47才,主婦. 5年前から,動悸や多汗を認めたが放置していた. 2日前に,突然意識障害を伴う右側不全麻痺が出現し,脳出血と診断された.経過中,血漿と尿中CA値の著増を認め,褐色細胞腫と診断された.手術により右副腎腫瘍が摘出され,神経症状を含め各臨床所見は正常化した.症例3: 13才,男子中学生. 1年前から,疲労感が持続し, 2ヵ月前から,頭痛や動悸が出没してきた, 1週間前,激しい頭痛のため近医に入院した.入院中,悪心嘔吐を伴う意識障害が出現し,血圧が260/110と上昇した.レギチン静注により,血圧は下降し,意識を回復したる. αおよびβ遮断薬により発作性症状は消失し,手術により左副腎部腫瘍が摘出された.高血圧性緊急症では,褐色細胞腫の可能性を念頭において適切な治療を行なう必要がある.
  • 上田 清悟, 矢崎 義雄, 島田 和幸, 横内 正利, 松崎 宸, 小坂 樹徳, 柴田 洋一
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1740-1745
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ジギトキシン服用中に血小板減少を来した症例において,ジギトキシン・抗体複合体(immune complex; IC)を証明し,その病態との関連を検討した.患者は, 62才,男性で,僧帽弁膜症により20年間ジギトキシン薬を断続的に服用していたが,入院1ヵ月前に心不全が増悪し,ジギトキシンを0.1~0.3mgとジゴキシン0.5~0.75mgを服用し,全身浮腫,起坐呼吸,鼻出血,前腕,背部の紫斑が出現し入院した.入院時,心電図は心房細動に加え,多源性心室性期外収縮を伴い,白視,飛蚊症の神経症状を伴うジギタリス中毒症状を呈していた.末梢血での赤血球数,白血球数は正常であつたが,血小板数は, 11000/mm3で,出血時間は約10分と延長していた.骨髄は有核細胞数,巨核球数ともに正常であり,また抗血小板抗体は陰性であつたが,ジギトキシン存在下での血餅退縮阻止試験は陽性で,ジギトキシンによる血小板減少症を疑つた.そこで,ジギトキシンと患者血清を反応させ,血小板を介した感作指示赤血球の凝集をみると陽性であつた.しかし,ジゴキシンでは陰性であつた.このことは,ジギトキシン・抗体のICが血小板に特異的に結合することを示し,本症例の血小板減少が,血小板への薬剤・抗体ICの関与する免疫学的機序によることが示された.さらに,血小板数が10万に回復した1ヵ月後にジゴキシンを維持的に投与したが,血小板の減少はみられず,本症例の血小板減少はジギトキシンに特異的であることが示された.
  • 大江 明子, 天津 弘二, 岡村 幹夫, 加藤 則之, 金山 良春, 堀口 哲雄, 河野 雅和, 藤本 繁夫, 井上 隆智
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1746-1749
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    自己免疫学的機序による血小板減少と骨髄抑制に起因すると推測される白血球減少,ならびに骨髄抑制と鉄欠乏に由来すると思われる貧血とからなる汎血球減少症をきたした,全身性強皮症の1例を経験したので報告する.本症例は,レイノー現象と皮膚の硬化と肺線維症を伴つた全身性強皮症の患者で,貧血と血小板減少があり,肺炎を併発して入院した.抗生物質投与により肺炎がよくなるとそれまで反応性に増加していた白血球数がもとにもどり,白血球減少が顕性化し,入院当初すでに存在していた貧血および血小板減少と合わせて汎血球減少症となつた.本症例の血清学的検査では抗核抗体が陽性でspeckled型であり,抗DNA抗体とLE細胞が陰性で,また, ARAの診断基準を満たさず,全身性エリテマトーデスの合併はないと思われる.血球に対する抗体の検索の結果,抗血小板抗体は陽性であり,抗白血球抗体,クームステストは陰性であった.一方,骨髄ではmyeloid系とerythroid系の抑制が認められた.血清鉄は低値を示し,骨髄鉄染色ではsiderocyteが減少していた.血清ビタミンB12とハプトグロビンは正常値を示し,ビタミンB12欠乏性貧血および溶血性貧血は否定的であつた.以上より,本症例の汎血球減少症は,自己免疫学的メカニズムによる血小板減少と,骨髄抑制による白血球減少ならびに骨髄抑制と鉄欠乏に由来すると思われる貧血からなると考えられる.自己免疫学的機序による血小板減少と骨髄抑制による白血球減少,ならびに骨髄抑制と鉄欠乏による貧血とからなる汎血球減少症を合併した全身性強皮症の症例は,著者らの調べた範囲では他に報告がなく,非常に希な症例であると考えられる.
  • 木村 文治, 古川 恵三, 菱谷 好高, 筧 紘一, 茂在 敏司, 芝山 雄老, 中田 勝次
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1750-1755
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    原発性肺未分化癌で, alpha-fetoproteinが異常高値を呈した1症例を経験したので報告する.症例は69才,男性.咳嗽,血痰を主訴として,昭和53年12月入院.胸部X線像で右中下野に径11cmの球状陰影を認め,経皮的肺生検の結果, “大細胞性未分化癌”と診断した. alpha-fetoproteinが5050ng/mlと高値を示し,肝シンチ,腹腔動脈造影を行なつたが,肝の形態に著変を認めなかつた.入院後, alpha-fetoproteinは除々に上昇し,最高88000ng/mlを呈した.昭和54年4月右肺全摘出術を施行したが,脳転移をきたし同年6月死亡した.病理解剖所見においても肝に腫瘍性病変および線維化などは認められなかつた.なお,手術切除標本をalpha-fetoprotein特異抗血清を用いた組織蛍光染色で,強陽性を示し,組織内alpha-fetoprotein含有量は42000ng/mlと高値であつた.本例は肝に異常を認めず, alpha-fetoprotein産生が証明された肺未分化癌であるが, “Ectopic hepatoma”とは病理組織学的に異なり,肺と肝が共に前腸由来臓器であることが, alpha-fetoprotein産生能をもつたことと関連している可能性が考えられた.同様の症例は,調べたかぎりわずか2例が報告されているのみであり,肺癌の発性頻度から考えてもきわめて希な症例である.
  • 木村 忍, 三浦 幸雄, 祢津 光廣, 安達 真樹, 安達 みち子, 富岡 洋, 吉永 馨
    1982 年 71 巻 12 号 p. 1756-1762
    発行日: 1982/12/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    褐色細胞腫の症例中,異所性例,小型腫瘍例,多発性例あるいは広範囲な転移性腫瘍例などでは,各腫瘍の局在を正確に術前診断することは必ずしも容易ではない.本稿では褐色細胞腫10例,副腎髄質過形成1例および本態性高血圧症1例の計12例について,大静脈内各所の血漿カテコールアミン(CA)濃度を測定し,その濃度分布から本腫瘍の局在診断を試みた自験例の成績をまとめ,本法の臨床的有用性について検討を加えた.褐色細胞腫例における大静脈内血漿CA濃度を解析することにより,全例で腫瘍の局在を示唆する所見が得られた.とくに,本法は異所性例や広範な転移を有する悪性例では,超音波検査やCTスキャンあるいは動脈造影法などの施行部位や範囲の決定にきわめて有用であつた.本法は手技も容易で危険な偶発症もほとんどなく,部位診断の初期に施行することにより,以後の画像検査を効率よく進めることができると考えられた.
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