内分泌,代謝疾患は,臨床検査がもっとも役立つ分野といえる.臨床症状だけからは確実な診断をすることが困難で検査結果が診断に直結するケースが多いためである.本稿では,この分野で頻度の高い甲状腺疾患,糖尿病,骨代謝疾患の臨床検査を中心に述べた.甲状腺関連では, FT4, FT3,高感度TSH, TSHレセプター抗体,抗Tg抗体,抗TPO抗体,糖尿病関連では,抗GAD抗体,グリコアルブミン, 1, 5-AG,骨代謝疾患マーカーではオステオカルシン, PICP, NTx, CTx等をとりあげた.
抄録全体を表示