日本内科学会雑誌
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内科学会NEWS
目次
特集 代謝領域 内科医として知っておくべき栄養に関する最新の知識
Editorial
トピックス
MCQ
シリーズ:診療ガイドラインat a glance
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 松本 久子
    2023 年 112 巻 4 号 p. 693-699
    発行日: 2023/04/10
    公開日: 2024/04/10
    ジャーナル フリー

    喘息の5~10%を占める重症喘息に対して,抗IgE抗体,抗IL-5/5受容体抗体,抗IL-4受容体α抗体が登場し,重症喘息の管理にパラダイムシフトをもたらした.いずれも2型炎症を標的とし,偽薬に比し,有意な増悪抑制,喘息コントロールの改善,経口ステロイド薬(OCS)減量を達成している.従ってOCS依存例や頻回増悪例では,吸入薬などのアドヒアランス・吸入手技や喘息の診断などを再確認した後,生物学的製剤の導入を考慮すべきである.その選択にあたっては呼気中一酸化窒素濃度(FeNO),末梢血好酸球数,総IgE値などの2型炎症マーカーを確認し,発症年齢を含めた臨床像,併存症などを考慮する.効果判定は4~6カ月で行い,増悪頻度,喘息コントロール状況・QOL,呼吸機能,OCS減量程度などを参考にする.著効から有効例が大半であるものの,効果が乏しい例では,別の生物学的製剤へ変更することも必要である.

専門医部会
シリーズ:一目瞭然!目で診る症例
第32回東海支部教育セミナーまとめ(企画:専門医部会)
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