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萬年 徹
1987 年 76 巻 12 号 p.
1765-1779
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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尾形 悦郎, 井村 裕夫
1987 年 76 巻 12 号 p.
1780
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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尾形 悦郎
1987 年 76 巻 12 号 p.
1781-1785
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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市川 陽一
1987 年 76 巻 12 号 p.
1786-1790
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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葛谷 英嗣, 井村 裕夫
1987 年 76 巻 12 号 p.
1791-1795
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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名和田 新
1987 年 76 巻 12 号 p.
1796-1802
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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古川 洋太郎
1987 年 76 巻 12 号 p.
1803-1808
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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山本 章
1987 年 76 巻 12 号 p.
1809-1813
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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西谷 裕
1987 年 76 巻 12 号 p.
1814-1818
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
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的場 宗敏
1987 年 76 巻 12 号 p.
1819-1824
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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うっ血性心不全におけるリンパ球β受容体数,親和性ならびにカテコールアミンに対する反応性につき検討した.心不全では重症度を増すにしたがって血漿norepinephrineは高値を示し,かつリンパ球β受容体数は減少を示した.両者の間に有意な負の相関を認め,重症心不全におけるβ受容体のdown-regulationが示された. β受容体を介して作用するdobutamine投与では心拍出量ならびに左室仕事量の変化量は軽・中等心不全群に比し重症群で小さかった.一方, β受容体をby-passして作用するdibutyryl cyclic AMP投与では重症度とかかわりなくほぼ同程度であり, β受容体のdesensitizationしている重症心不全に対する治療効果が期待できた.
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大田 明英, 兼岡 秀俊, 永吉 敏郎, 緋田 めぐみ, 佐野 雅之, 吉原 正博, 本村 光明, 大森 啓造, 松崎 美和子, 松井 征男 ...
1987 年 76 巻 12 号 p.
1825-1830
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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成人発症Still病と診断された9例について報告した.診断上重視された臨床項目としては,弛張熱,皮疹,関節痛,白血球増加,血沈亢進,抗核抗体陰性,リウマトイド因子陰性であり,発熱をきたす他疾患を除外できることであった.それらをすべて満足する典型例は9例中4例であり,残り5例は,他の膠原病との鑑別や,壊死性リンパ節炎との関係が問題となった.自験9例を含む本邦34例と外国194例を比較すると,本邦例では肝脾腫およびCH50増加を示す例が多く,関節変形や胸膜炎,心外膜炎をきたす例は少ない傾向が認められた.その他の臨床項目の頻度はほぼ同じであった.
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荻野 和秀
1987 年 76 巻 12 号 p.
1831-1836
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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冠動脈造影を施行した158例を対象に,運動負荷心電図試験(Master二階段試験)における平均電気軸偏位, R波高および中隔Q波高変化の意義を検討した.冠動脈疾患の存在診断における診断率は, ST基準(68%)に比し,軸偏位基準(47%), R波高基準(51%)およびQ波高基準(46%)では劣ったが,四基準を併用(75%)することによって向上した.軸偏位基準, Q波高基準とも冠動脈病変の部位診断における感受性(9~18%)は低かったが,特異性(83~98%)は高かった.左室機能(駆出率,壁運動指数)はR波増高群(56%, 2.7)では減高群(60%, 1.9)に比し低下が認められた.以上より, QRS群の変化を診断基準に併用することにより,冠動脈疾患の診断能が向上すると考えられた.
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中野 博, 渡辺 佳彦, 安保 泰宏, 真野 謙治, 三ツ口 文寛, 上床 正, 志賀 幸夫, 宮城 裕, 野村 雅則, 水野 康
1987 年 76 巻 12 号 p.
1837-1846
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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前壁梗塞群51例,下壁梗塞群24例を対象とし,左室造影所見と対比して,心筋梗塞の重症度評価における体表面電位図(QRS departure mapsおよびST maps)の有用性を検討した.前壁梗塞および下壁梗塞両群において,梗塞量を表すdeparture area (DA)は,左室造影上のasynergy scoreおよび駆出率と有意な相関を示した.前壁梗塞群中のdyskinesis (+)群は, (-)群に比し, DA, NST, ΣSTが有意に高値を示し,おのおのDA≧450cm
2, NST≧19, ΣST≧3.50mVの基準により診断された. DAとΣST両指標を併用すると,その診断精度はさらに向上した.体表面電位図は,心筋梗塞による壁運動異常や心機能を反映し,その重症度評価に利用しうる臨床上有用な方法であると考えられた.
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青木 成夫, 桐山 弘喜, 裴 憲治, 上原 兼宗, 寺岡 均, 俣野 淳, 陣内 秀明, 松本 和則, 上井 一男, 逸見 明博
1987 年 76 巻 12 号 p.
1847-1850
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
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多発性骨髄腫では固型癌が二次発生する頻度が高いといわれる.今回われわれは,多発性骨髄腫の経過中に胃癌および胆嚢癌を合併した1剖検例を経験した.症例は67才の男性. 1983年10月より9カ月間にわたり多発性骨髄腫のためサイクロフォスファマイドを投与された. 1985年6月,黄疸出現し当科入院となり,肝管合流部直下で胆嚢癌による完全閉塞,胃癌および骨髄所見で50%以上を占める骨髄腫細胞を認めた.本症例は化学療法早期に行なわれた検査では胃癌および胆嚢癌の存在は明らかでなく,化学療法が重複癌を発生,または助長させた可能性が考えられた.高令者の多発性骨髄腫に化学療法を施行するにあたり,慎重な経過観察が必要と思われる.
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渡辺 俊明, 笹川 哲哉, 大貫 啓三, 上村 朝輝, 市田 文弘
1987 年 76 巻 12 号 p.
1851-1855
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
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長期にわたる肝組織所見の推移を観察し得たCaroli病の1例を経験したので報告する.症例は54才の女性で,幼小児期より腹痛発熱発作を繰り返し,昭和54年肝胆道系の精査のため当科を受診した.入院時尋常性乾癬と胆道感染の所見がみられ,各種画像検査所見で肝内胆管の多発性の嚢胞状拡張と門脈圧亢進所見を認めた.その後Caroli病として経過を観察したが,昭和59年より肝性脳症がみられるようになり,昭和60年急性腎不全を併発し死亡した.剖検肝の組織標本では先天性肝線維症に類似した所見を認めたが, 21年前の外科的肝生検組織では先天性肝線維症に特徴的な線維化像は認められず,本例はCaroli病の純型から二次的な線維化により先天性肝線維症合併型に類似した臨床病理所見を呈するようになったものと推測した.
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中川 淳, 西野 逸男, 中村 保雄, 蜂谷 春雄, 山田 隆千, 積良 愚, 江守 巧, 中林 肇, 川東 正範, 竹田 亮祐
1987 年 76 巻 12 号 p.
1856-1861
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
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症例は56才,男性. 54才時より食欲不振が出現,昭和59年,低Na血症にて入院.昭和60年4月より悪心,嘔吐出現し当科紹介.血清Naの最低値は105mEq/l.血中コルチゾール,尿中17-OHCSの著しい基礎低値.血漿ACTH基礎値は測定感度以下で,インスリン低血糖, L-8-V, CRFに無反応.他の下垂体前葉ホルモン正常. ACTH単独欠損症と診断,画像診断上empty sellaが確認された.低Na血症下のACTH-Z負荷にてコルチゾール, 17-OHCSは増加し,自由水クリアランスは-0.85~-0.95ml/分よりほぼ0に至り,低Na血症は改善, ADHは1.4→0.5pg/mlと低下した.本例の低Na血症にはグルココルチコイド欠乏を基にSIADH様病態の関与が示唆された.
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堀本 和志
1987 年 76 巻 12 号 p.
1862-1867
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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関節痛と腰痛を主訴とし,低リン血症と高アルカリフォスファターゼ血症を示した,非家族性ビタミンD抵抗性骨軟化症の18才,男性例について報告する.骨X線像では長管骨にLooser's zoneを認め,骨シンチグラフィでは
99mTcの著しい取り込み増加を認め,生検骨の組織像は類骨と結合組織の増生を示した.低リン血症の原因として,リン酸の腸管における吸収不全と腎尿細管からの喪失が確認された.病因として二次性副甲状腺機能亢進症は否定され,ビタミンD代謝異常は腎からのリン酸喪失に関与しない事が判明した.本疾患の青年期発症例は過去に報告がなく,血漿レニン活姓の上昇を見たことも注目すべき点と思われた.
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弘瀬 詔三, 岩原 義人, 田口 博國, 三好 勇夫
1987 年 76 巻 12 号 p.
1868-1870
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
70才の女牲が,発熱,頭痛,意識障害のため入院した.髄液培養で
Cryptococcus neoformansが分離された.患者はHTLV-I抗体40倍陽性だった.末梢血T4陽性リンパ球は400/mm
3と減少し, PHAとCon Aによるリンパ球幼若化反応は低下していた. PPD skin testは陰性だった.この患者は他に基礎疾患がみられず, HIV抗体陰性であった.本症例における日和見感染症は,おそらくHTLV-Iが免疫抑制的に作用したためと考えられる.日和見感染症を発症する患者では,基礎疾患の有無にかかわらず, HIV抗体のみならずHTLV-I抗体の検査がなされるべきである.
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坂田 茂樹, 木全 康良, 梶田 和男, 小牧 卓司, 村山 正憲, 石塚 達夫, 三浦 清, 亀谷 正明, 時光 直樹
1987 年 76 巻 12 号 p.
1871-1875
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
3例のマクロアミラーゼ血症での血中アミラーゼの存在様式,アミラーゼ結合性免疫グロブリンの特異性などを検討した. 3例はいずれも男性(症例1: 55才,症例2: 69才,症例3: 58才)で,それぞれ,糖尿病,高血圧症及び高尿酸血症,或は肝硬変の治療中に,偶然高アミラーゼ血症が発見され,検索の結果, γ-globulin結合(いずれも主にIgAおよびG(κ+λtype))アミラーゼが見出された.これら症例でのアミラーゼアイソザイムの分析,家兎抗ヒトheavy chainおよびlight chain特異抗血清によるimmune precipitationの成績や, SephadexG-200でのcolumn chromatography等の検索結果,およびマクロアミラーゼ血症の臨床的意義について報告した.
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中尾 英人, 伴信 太郎, 大塚 和生, 森正 孝, 川本 幹夫, 木下 研一郎, 一瀬 允, 藤井 秀治
1987 年 76 巻 12 号 p.
1876-1880
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は55才の男性.昭和48年口唇癌,同52年伝染性軟属腫,免疫不全症候群と診断された. 59年末梢血の異常リンパ球の存在, ATLA抗体陽性にてATLと診断された.同60年5月発熱,呼吸困難のため入院した.真菌性肺炎の疑いで加療,症状は改善したが,第25病日より左半身麻痺が出現した.頭部CT検査で一部エンハンス効果のある低吸収域をもった腫瘤性病変を認め,脳膿瘍を疑い治療したが,第33病日死亡した.剖検では,中枢神経系へのATL細胞浸潤がみられた.経過中ATLに対する治療は行なっておらず,慢性型ATLの自然経過を観察しえた症例と考え報告する.
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今井 純生, 吉田 和浩, 中田 尚志, 岡田 春夫, 小場 弘之, 鈴木 明, 荒木 国興, 大島 信一
1987 年 76 巻 12 号 p.
1881-1882
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は45才,女性.サワガニを生食した3カ月後,咳漱,喀痰,右胸部痛,全身倦怠感出現し,某医受診.右側胸水,末梢血,胸水中の好酸球増加を指摘され,副腎皮質ホルモン薬の投与を受けていた.その後,血痰,胸部X線写真上結節状陰影が出現したため,当科転院.糞便,喀痰中に虫卵を証明し,血清学的に宮崎肺吸虫症と診断した.以上,宮崎肺吸虫症としては極めてまれな病像を呈した1例について報告する.
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河野 雄平, 阿部 仁, 吉田 馨, 斉藤 文雄, 倉持 衛夫, 伊藤 敬一, 尾前 照雄
1987 年 76 巻 12 号 p.
1883-1884
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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全身性肥満細胞症はまれな疾患であり,日本での報告例は極めて少ない.症例は49才,男性.発作性の皮膚紅潮,動悸,呼吸困難を主訴とした.発作は入浴, morphine静注により誘発され,発作時の血漿histamineは高値を示した.皮膚生検組織では軽度の肥満細胞の浸潤が見られた.抗アレルギー薬のketotifenあるいはhistamine受容体拮抗薬が発作の軽減に有効であった.
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野見山 裕次, 佐々木 悠, 種田 二郎, 西丸 雄也, 奥村 恂, 森山 隆則
1987 年 76 巻 12 号 p.
1885-1886
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
特発性副甲状腺機能低下症と診断された39才,女性例に持続性高アミラーゼ血症を認め,検索の結果,膵および唾液腺両型のisoamylaseに結合性を有する分子量約44万のIgA (κ型)結合マクロアミラーゼ血症の合併と考えられた.かかる両病態の合併は文献上見い出し得ない.
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福田 博之, 大岩 孝誌, 草野 良明, 大生 定義, 新倉 春男, 寺田 秀夫
1987 年 76 巻 12 号 p.
1887-1888
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
症例は多発性骨髄腫の62才,男性.カリニ肺炎を疑い, sulfamethoxazole-trimethoprim合薬(以下ST金薬)の大量投与を行なったところ,低血糖発作をきたした. sulfamethoxazoleの化学構造はsulfonylurea系血糖降下薬の化学構造と類似しており,腎機能低下例におけるST合薬の投与にあたっては,低血糖発作に十分な注意が必要である.なお,本例はST合薬単独による低血糖発作としては,本邦第1例である.
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植木 幸孝, 森 民春, 富永 雄幸, 楠本 征夫, 中田 恵輔, 長瀧 重信
1987 年 76 巻 12 号 p.
1889-1890
発行日: 1987/12/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例. 64才,女性.心窩部痛のため来院.アミラーゼ, CEA, CA19-9の高値を認めたため精査入院. ERCPにて総胆管下部内腔に突出する隆起性病変を認めた.さらに精査したが悪性病変も否定できないため膵頭十二指腸切除術を施行.手術の結果,病変は膵内胆管壁内に存在するのう胞性の粘膜下腫瘍であった.胆道系の良性腫瘍はまれで,その中でも総胆管壁内の単のう胞は極めてまれな疾患である.
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