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森井 浩世
1989 年 78 巻 11 号 p.
1535-1539
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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坂本 信夫
1989 年 78 巻 11 号 p.
1540-1543
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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久世 文幸
1989 年 78 巻 11 号 p.
1544-1549
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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白川 茂
1989 年 78 巻 11 号 p.
1550-1554
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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平山 恵造
1989 年 78 巻 11 号 p.
1555-1558
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
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小林 讓
1989 年 78 巻 11 号 p.
1559-1564
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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山口 洋
1989 年 78 巻 11 号 p.
1565-1569
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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山本 俊夫
1989 年 78 巻 11 号 p.
1570-1575
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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朝長 正徳
1989 年 78 巻 11 号 p.
1576-1580
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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吉田 雅治, 斉藤 元章, 長沢 俊彦
1989 年 78 巻 11 号 p.
1581-1585
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
我々はすでに, Wegener肉芽腫症(WG)の活動期血清中に,ヒト好中球細胞質に対する抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody: ANCA)が検出され, WGの早期診断に有用な事を見出し報告した.今回はさらに, WGにおけるANCAについて検討を加えた結果, (1)蛍光抗体法(IF)によるANCA陽性像は, perinudear pattemとcytoplasmic patternの2型に分類された. IFの基質として,ヒト好中球および単球が使用可能であった, (2) ANCAの検出はIFおよびELISA両方法ともにWGに高頻度に陽性を示した. (3) WGの血管炎による臨床所見の程度とANCA力価は極めてよく相関した.以上の成績より, ANCAはWGの早期診断のみならず, WGの免疫抑制療法の効果を判定する指標として有用であり, WGの血管炎の発症・進行にANCAの密接な関与が示唆された.
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武市 俊彰, 鳴尾 隆子, 伊藤 淳子, 西野 洋, 三浦 真司, 小阪 昌明, 斎藤 史郎, 白神 〓
1989 年 78 巻 11 号 p.
1586-1591
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
21才,男性.生後3~4日より黄色ブドウ球菌による皮下膿瘍,肺炎などを反復していた.アトピー様皮膚炎と粗野顔貌,両側手指変形,両眼白内障を認めた. WBC 840O/μl (好酸球6%). IgD 133mg/dl, IgE 154500IU/mlと著増.リンパ球サブセット,幼若化反応は正常,即時型・遅延型皮膚反応は消失していた.好中球遊走能(Boyden法)は軽度亢進, skin windowtestでは初期反応の低下と好中球比率の再上昇が見られた.好中球墨粒貪食能(全血法)は低下していたが,血清中に抑制因子は認めなかった.文献上,白内障の合併例はないが,類似の手指変形や関節過進展,骨の異常などを伴った例が見られ,免疫調節異常や結合組織異常に共通する生体防御因子の先天性の欠損が推定された.
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鈴木 文夫, 前田 泰久, 尾野 精一, 清水 夏絵, 道場 信孝, 清水 直容
1989 年 78 巻 11 号 p.
1592-1596
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
フリー
65才の男牲.アルコール中毒.昭和63年6月2日突然うめき声をあげて倒れ同日入院となった. creatine kinase (CK)の上昇,高ミオグロビン血症,急性腎機能障害がみられ,
99mTc-MDPシンチ上両側肩甲部と左上腕に著明な集積そして, X線像上同部位へのカルシウムの沈着を認めた.入院時心電図ではV
3-6にSTの上昇が,また心エコー図では左室前壁の壁運動低下がみられ,さらに
99mTc-PYPシンチでも同部位取りこみを認めた.第47病日には心電図上,左軸偏位以外異常所見はなく,この時点の心エコー図,
201T1心筋シンチでも異常所見は認められなかった.本例は,カルシウムの骨格筋への沈着のみならず,心筋障害を合併した興味ある1例であり報告した.
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千代田 晨
1989 年 78 巻 11 号 p.
1597-1598
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は54才女性. RBC3.83×10
12/
l, Hb10.3g/dl, Ht32.5%,血清鉄134μg/dl, UIBC 792μg/dl, TIBC854μg/dl,トランスフェリン(Tf) 810mg/dl, IgM 3248mg/dlで高Tfおよび単クローン性IgM血症として観察中,乳癌を併発,乳房切断術をうけた.その後も諸検査所見に著変なく経過している. Tfは細胞発育に不可欠な因子で,本症での高Tfと乳癌やIgM血症との関係およびTf産生の制御機序に関して興味ある症例と思われる.
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五十嵐 正樹, 本多 真, 山崎 純一, 宮地 幸隆, 森下 健, 大塚 幸雄, 入江 實, 白井 達男, 斎藤 栄造, 木下 真男
1989 年 78 巻 11 号 p.
1599-1600
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
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22才男性.昭和56年1月発熱,浮腫が出現,投薬により軽快したが, 1年半後再発.皮膚筋生検等より,筋症を合併したWeber-Christian病と診断. Steroid薬投与し症状の改善をみた.その後肝機能障害,糖尿病が出現,本疾患の再燃も考慮されたため, insulin治療および免疫抑制薬を投与し改善.本症では興味あることに筋症を合併し,さらに本症の活動性に一致してangiotensin-converting enzymeが上昇するという知見を得,示唆に富む1例と考えられる.
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外山 幹樹, 大園 史郎, 潤田 裕二, 保元 裕一郎, 山下 亙, 原田 隆二, 橋本 修治, 大崎 和弥, 中島 晢
1989 年 78 巻 11 号 p.
1601-1602
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は24才,女性. SLEの診断にて,昭和61年よりステロイド薬投与を行っていた.同年12月,妊娠2カ月を確認.本人の希望強く, SLEの経過も良好であったため,妊娠を継続した.妊娠36週, SLE増悪を認め入院.直ちにdouble filtration plasmapheresis (DFPP)および大量γ-globulin療法を行った.治療により症状改善を認め,妊娠38週めに健康な女児を無事娩出した.上記治療法は妊娠中のSLE悪に対し有効と考えられた.
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篠崎 史郎, 本郷 実, 平井 一也, 川嶋 彰, 平山 二郎, 小林 俊夫, 半田 健次郎, 関口 守衛
1989 年 78 巻 11 号 p.
1603-1604
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は66才男性.労作時呼吸困難と下肢浮腫を主訴に入院.不整脈,心拡大,肝腫大を認めた.右室心内膜心筋生検,胃,十二指腸粘膜生検でアミロイド沈着を認め,その蛋白分析よりκ型L鎖由来の原発性アミロイドーシスと診断した.入院中, S状結腸の穿孔を来し死亡した.剖検の結果,穿孔の原因はアミロイド沈着による血管壁の脆弱化および血栓による虚血と考えた.本症において,穿孔を来す例はきわめてまれであり報告した.
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臼井 崇, 佐古 伊康, 松本 光弘, 北 徹, 島津 章, 井村 裕夫
1989 年 78 巻 11 号 p.
1605-1606
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は48才の女性.動悸,四肢先端の肥大を主訴として入院.画像および内分泌学的検査よりTSH, GH, PRL産生下垂体腺腫と診断した.本例に対しソマトスタチンアナログ(SMS201-995)による内科的治療を試みたところ,異常高値を示した血中GH, PRL,甲状腺ホルモンは速やかに正常化し,腺腫の著明な縮小効果も得られた. SMS201-995は耐糖能に悪影響を与えず,多種ホルモン産生下垂体腺腫の治療にも有用であると考えられた.
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小内 亨, 森 昌朋, 阿久沢 まさ子, 栗原 正英, 小林 節雄
1989 年 78 巻 11 号 p.
1607-1608
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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咳嗽を主訴とする70才,男性の頚部,顔面,口腔粘膜にacanthosis nigricansが認められた. CEAは高値を示し,右上肺野の腫瘤陰影は腺癌と診断された.血中抗核抗体は2560倍,抗Sm抗体8倍と陽性であり,細胞性免疫能の低下も認めた.抗癌薬の投与により,肺腫瘤陰影の縮小,血中CEAの低下,細胞性免疫能の上昇を認め,それに伴いacanthosis nigricansの消退並びに抗核抗体価,抗Sm抗体価の低下を認めた.
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近藤 盛彦, 中州 克, 豊田 武夫, 辻 肇, 村頭 智, 奥 成顕, 伊藤 邦彦, 島崎 千尋, 中川 雅夫, 藤田 直久
1989 年 78 巻 11 号 p.
1609-1610
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は29才,女性.昭和56年より口腔内の白苔,びらんが出現し慢性粘膜皮膚カンジダ症と診断した.各種抗真菌薬を投与するも軽快せず,免疫学的検査では, NK細胞活性, IL-2反応能の低下などを認め, IL-2の経静脈投与を行った所,口腔内の白苔,びらん,免疫学的検査の改善を認めた.検査値は12週後に前値に復し,口腔内の白苔は, 8カ月後に再燃したが,長期間の緩解を得, IL-2投与の有用性が示唆された.
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林 雪恵, 水尾 浩二, 林 肇輝
1989 年 78 巻 11 号 p.
1611-1612
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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多発性骨髄腫と悪性中皮腫の重複例は,過去23年間に報告が無い.症例. 79才,男性.全身倦怠感・足背浮腫を主訴として来院.入院後血清IgGが異常高値でM成分(IgGκ)が認められたこと,および胸骨穿刺による骨髄細胞・組織診で異型形質細胞の腫瘍性増生が認められたことより多発性骨髄腫と診断.化学療法経過中に腹水と〓上部の腫瘤を認め,腹部CTで腹膜原発の浸潤性腫瘤が示唆され,腹水細胞診でClass V,悪性中皮腫が強く疑われた.患者は加療1年後に心不全で死亡.剖検の結果,腹腔腫瘤は上皮腫型の悪性中皮腫であることが組織学・組織化学・免疫組織化学的に確認された.
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阿久津 郁夫, 本島 新司, 緒方 英嗣, 福田 健, 池森 亨介, 牧野 荘平
1989 年 78 巻 11 号 p.
1613-1614
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
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77才,男性.塩化ベンザルコニウムを誤飲し,経過中に肺水腫,消化管出血,腎不全および血液凝固能異常をきたし,くも膜下出血で死亡.剖検所見はterminal circulatory failureの所見であり,塩化ベンザルコニウム中毒特有と考えられるものはなかったが,内科域では世界でも数例の報告のみで,剖検例はなく,興味ある症例と考える.
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原田 佳明, 布施野 日出生, 藤田 幸久, 向井 滋彦, 中村 充男, 吉川 純一, 庄村 東洋
1989 年 78 巻 11 号 p.
1615-1616
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
ジャーナル
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症例は32才男性.翼状頚,心雑音,特徴的顔貌を呈し,染色体核型が正常である事からNoonan症候群と診断された.心臓カテーテル検査で弁性肺動脈狭窄並びに心房中隔欠損を認め,肺動脈-右心室圧較差は120mmHg,左右シャント率は60.3%であった.これほどの右室負荷を来した成人のNoonan症候群例は極めてまれと思われるので報告する.
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生方 幹夫, 名取 俊介, 神田 享勉, 長谷川 昭, 鈴木 忠, 村田 和彦
1989 年 78 巻 11 号 p.
1617-1618
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
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40才,男性,特発性好酸球増加症に伴う好酸球性心筋炎症例に心筋生検を行い,心筋細胞の中等度の断裂,融解消失とともに間質に脱顆粒を呈する好酸球およびリンパ球の浸潤を,また,抗好酸球顆粒抗体を用いた免疫染色法により間質に好酸性顆粒が逸脱しているのを確認した.従来,本症と診断された症例でも心筋生検で好酸球の浸潤を確認することは比較的まれとされており,また,免疫組織学的に脱顆粒を確認した症例の記載はないので報告した.
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本田 繁則, 市村 宏, 福本 泰明, 金井 秀行, 椿尾 忠博
1989 年 78 巻 11 号 p.
1619-1620
発行日: 1989/11/10
公開日: 2008/06/12
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症例は24才,女性.ムンプス罹患後に出血斑多数出現.血小板のみ0.9万/μlと著減,骨髄は正形成で巨核球数222/μl.抗血小板抗体はPAIgMのみが高値でPAIgG, PAIgAは正常.ウイルス抗体価はムンプスのみが16倍(CF法)と増加. wet purpuraを認めたためステロイド薬を投与し,合併症もなく治療開始2カ月後に血小板は正常に回復した.ムンプス罹患後IgM型抗血小板抗体のみが高値を示した急性ITPの報告はなく,病態を考える上で興味深い症例と思われた.
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