日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
111 巻, 12 号
選択された号の論文の21件中1~21を表示しています
内科学会NEWS
目次
特集 内科医が知っておくべき在宅診療のクリニカルパール
Editorial
トピックス
MCQ
シリーズ:地域医療を実践する内科医とは
シリーズ:診療ガイドラインat a glance
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 堀口 和彦, 山田 正信
    2022 年 111 巻 12 号 p. 2469-2473
    発行日: 2022/12/10
    公開日: 2023/12/10
    ジャーナル フリー

    リンパ節転移,遠隔転移のない10 mm以下の甲状腺乳頭癌を低リスク微小乳頭癌と呼び,頸部の超音波などの検査の機会の増加からこの微小癌の発見が増加している.さらに検査機会の増加は,その他の甲状腺結節の発見も増加させ,それらに対する細胞診の適応基準が世界的に公表されている.微小癌の過剰診断の解決の方法として,診断時に手術を行わず経過観察する積極的経過観察という新しい取扱い方法が提唱された.その成績から低リスク微小乳頭癌は,大部分の症例はほとんど進行せず,たとえ進行しても手術をすれば,経過観察せず即手術を行った場合と比べ予後が変わらないことから,積極的経過観察は手術が必要な症例を見極める手段とも考えられた.甲状腺微小癌の積極的経過観察という取扱い方法は,現時点では,適切な診療体制の下で行えば,安全で妥当な管理方針であるが,癌を経過観察するということであり,いくつかの留意すべき点がある.

  • 亀田 秀人
    2022 年 111 巻 12 号 p. 2474-2480
    発行日: 2022/12/10
    公開日: 2023/12/10
    ジャーナル フリー

    脊椎関節炎は体軸関節炎を伴い,HLA-B27との関連が示されている疾患の総称である.脊椎関節炎患者は体軸性と末梢性に大別され,どの疾患でも一定割合の患者は体軸性に分類されるが,その割合は疾患により異なる.体軸性脊椎関節炎は仙腸関節のX線所見によって強直性脊椎炎と新しい疾患概念である「X線基準を満たさない体軸性脊椎関節炎」に区分され,後者に関しては我が国で診断ガイダンスが策定・公表されている.脊椎関節炎は分子標的薬の有効性が比較的良好な疾患群であり,従って適切な診断が何よりも大切である.

専門医部会
シリーズ:一目瞭然!目で診る症例
内科学会からのお知らせ
feedback
Top