日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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69 巻, 10 号
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  • 五島 雄一郎
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1231-1233
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 赤沼 安夫, 板倉 弘重
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1234-1238
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 古賀 俊逸
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1239-1241
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 黄色腫と動脈硬化の相関に関する研究
    秦 葭哉, 重松 洋
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1242-1247
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 馬渕 宏
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1248-1249
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 動脈内皮面からの考察を中心に
    関本 博
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1250-1255
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 武藤 泰敏, 安藤 喬
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1256-1260
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 武内 望, 山村 雄一
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1261-1263
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 八杉 忠男, 清水 隆
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1264-1268
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 丸浜 喜亮
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1269-1272
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 高橋 善彌太
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1273-1275
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 真下 啓明
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1280-1284
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 茅野 眞男, 高橋 哲夫, 藤井 効, 相馬 康宏, 中村 芳郎
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1285-1292
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心筋硬塞を経過した130例の患者の冠状動脈造影(CAG),左室造影を検討し,どのような非観血的指標をもつ例にCAGを施行すれば,重症病変が効率的に発見し得るかを調べた.まず内科治療101例の平均21カ月の追跡調査(心臓死7例)より, 3枝狭窄,左室駆出率(EF)24%以下,左室拡張末期容積指数(EDVI)191ml/m2以上を重症指標とした・硬塞発作よりCAGまでの期間, 61例が狭心症,左心不全等の症状を有し,残り69例が無症状であつた. CAG所見として,有症状例の51%が3枝狭窄であつたのに対し,無症状例のそれは10%にすぎなかつた.硬塞後左心不全例の50%がEF24%以下, EDVI 191ml/m2以上であつた.しかし, EF 25~40%の22例中13例が無症状であり, EDVI 131~190ml/m2の35例中21例もが無症状であつた.心電図上広範囲(前下壁または前側壁)硬塞例の30%はEF 24%以下で, EDVI 191ml/m2以上であつた.心内膜下硬塞例の57%が3枝狭窄であつた.動脈硬化の危険因子数が増えるに従い冠状動脈有意狭窄数は増加し, 3個以上の危険因子をもつ例の49%は3枝狭窄であつた.硬塞前に労作性狭心症をもつ例の41%が3枝狭窄であつた.結論:硬塞後労作性狭心症または左心不全,心電図上広範囲または心内膜下硬塞例, 3個以上の危険因子,硬塞前労作性狭心症を有する例において, CAGを施行することは意義深いと思われる.
  • 川崎 晃一, 上野 道雄, 尾前 照雄, 松岡 緑
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1293-1298
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    収縮期(SBP)ならびに拡張期(DBP)血圧,口内温(Temp)および脈拍(PR)の日周(cir-cadian),月周(circatrigintan)および年周リズム(circannual rhythm)を検出するために, 1健康女性(34才)の1日4回(起床時,昼食前,夕食前,就寝前), 1年間にわたる自己測定値をコサイナー法を用いて分析した. DBP, Temp, PRの推計学的に有意な日周,月周および年周リズムならびにSBPの有意な日周リズムが検出された. 1年間を通じてSBP, DBPのメサー(余弦曲線の基線)は115.2±0.2(SE)/85.4±0.2mmHgであり, TempとPRのそれは36.04±0.01°C, 79.8±0.2/分であつた.日周リズムの頂点位相はそれぞれ7:08(SBP), 10:40(DBP), 17:00(Temp)および18:48(PR)に検出された.また月周リズムの頂点位相は月経開始後7日目(SBP), 8日目(DBP), 22日目(Temp), 19日目(PR)に,年周リズムのそれは1月10日(SBP), 12月1日(DBP), 12月4日(Temp)および11月23日(PR)に検出された.日周リズムを1カ月毎に検出すると, SBPとDBPの頂点位相は冬季では3:00すぎに,夏季では午後遅く認められ,季節的変動が大きかつた.しかしTempとPRの頂点位相は1年を通じて著しい変動はなかつた.今回分析し得た諸変数の自己測定はたとえ1日4回の測定頻度であつても日周リズムから年周リズムまでのリズム分析に有用であつた.またこの成績はリズム分析を行なうことによつてより適切で,より効果的な治療を行なうために,個人個人の高血圧治療に“chronotherapy”が適用されうることを示唆する.
  • 福井 須賀男, 金奉 賀, 扇谷 信久, 南野 隆三, 原納 優, 繁田 幸男, 堀 正二, 井上 通敏, 阿部 裕
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1299-1304
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    急性心筋硬塞症例における血中pyruvate kinase(PK)測定の臨床的意義を検討するために,急性心筋硬塞症41例を対象に入院直後より経時的に血漿PK,血清creatine phosphokinase (CPK), glutamic oxaloacetic transaminase (GOT), lactic dehydrogenase (LDH)およびα-hydroxybutyrlc dehydrogenase (HBD)を測定し,それぞれの酵素値が最大になるまでの時間,硬塞発症から血清酵素値が正常に復するまでの時間および酵素の血中からの消失率を求めた.さらに各酵素の診断上の特微を把握するために,心筋硬塞以外の心疾患および冠動脈造影(CAG)施行後の酵素の上昇の有無を検討した.その結果, (1)血漿PKは対象全例に有意の上昇を認め,硬塞発症から最高値に達する時間は平均23.7±10.9(SD)時間でCPKについで早く,正常値に復するまでの時間は平均59.0±22.4(SD)時間と測定酵素中最も早かつた.またPKの血中からの消失率は平均0.0486±0.0218(SD)/時間であつた,このことより心筋硬塞症例における血漿PKの測定は硬塞の拡大および再硬塞の早期診断に有用であることが示された. (2)血漿PKはうつ血性心不全では上昇しなかつた. (3)冠動脈造影を施行した20例中10例に血清CPKの上昇を認めたのに対し,血漿PKは4例のみに軽度の上昇を認めたに過ぎず, PKはCPKより心筋細胞より遊出し難いことが示された.
  • 西川 恵, 湯村 和子, 中西 祥子, 高橋 文夫, 詫摩 武英, 杉野 信博
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1305-1311
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    ネフローゼ症候群の病因は多岐にわたるが, bee sting nephrosisの報告は比較的少ない.今回われわれは, 2度のbee stingの後発症した典型的な症例を経験し,免疫学的検査にて,若干の知見を得た.症例は20才,男性で,既往歴,家族歴に特記すべき事はない.昭和53年, 7月と9月の2度にわたり,フタスジスズメバチ(Discaelius japonicus pérez)と思われる蜂に神奈川県下で刺された. 2度目のbee stingから2日後,ネフローゼ症候群を発症した.血液学的検査で,好酸球,好塩基球が増加し, IgE値が長期にわたつて高値を示し, LDH-IgA (κtype) complexが認められた.腎生検所見は, minimal change with mesangial depositionの像を示し,蛍光抗体法でIgG, IgA, C1qの沈着が認められた.細胞性免疫能をmitogen responseおよびCon A-activated suppressor cell能で測定し,正常との差が認められた.ネフローゼ症候群,とくにminimal changeの像を示す症例にIgE高値を示す例も報告されているが,本症例においてもbee stingを契機として生じた免疫学的異常が,ネフローゼ症候群発症に深く関与している事が示唆された.
  • 泉 並木, 宮川 八平, 仲山 勲, 坂本 龍, 木嶋 祥麿, 東海林 隆男, 笹岡 拓雄, 金山 正明, 戸村 成男, 武内 重五郎
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1312-1319
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は32才,女性.昭和54年1月より出現した筋肉痛・筋力低下と,手の典型的なGottron徴候を主訴として入院した.血清の筋原性酵素活性の軽度の上昇と,皮膚・筋生検の所見より皮膚筋炎と診断し, prednisoloneの投与を開始した.しかし入院第12病日より胸部X線像でびまん性の浸潤影を呈したのをきつかけに筋肉痛が増強し,筋原性酵素が著明に増加した.第15病日より急性腎不全とDICを合併し,第23病日に肺出血のため発病より全経過2カ月余りで死亡した.剖検の組織学的検索では,著明な筋線維の変性と壊死が認められた.また腎では軽度の尿細管の変性と顆粒状円柱の尿細管内への沈着を認め,イエウサギの特異抗体を用いた直接および間接法蛍光染色にて,ミオグロビンの尿細管上皮への沈着と尿細管内の円柱への沈着を認めた.従来皮膚筋炎は慢性の経過をとる症例が大部分で,急性の経過をとる症例はきわめて少ない.実際本症例のように,筋原性酵素の著明な上昇と筋の急激な変性と壊死が認められるような激症型の皮膚筋炎は,内外の文献上でも数例の報告があるのみである.また本症例の急性腎不全に関与したと考えられるミオグロビンが,腎組織中で証明された症例は本邦では極めて希である.従つて本症例は皮膚筋炎が激症の経過をとつたこと,および急性腎不全の成因にミオグロビンが関与したことの2点について,貴重な症例と考えられる.
  • 児玉 龍彦, 赤塚 俊隆, 山本 一彦, 茆原 忠夫, 行山 易志, 加賀美 年秀, 堀内 淑彦
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1320-1326
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Sjögren症侯群と腎尿細管性アシドーシスの合併の多発せる沖縄県出身の家系を経験したので報告する.発端者は18才,女性.中学生頃より口渇,多飲が出現し,増悪のため入院.尿量は1日4lをこえ,ピトレッシン不応性の濃縮力障害,塩化アンモニウム負荷でも尿酸性化は認められなかつた.高γ-グロブリン血症, DNCB PPD皮膚反応陰性,血中T cellの減少を示した.口唇生検で小円形細胞の浸潤,一部に限局性集簇巣があり,シアログラフィで腺房顆粒状陰影でSjögren症候群と診断された.腎生検でも間質に著明な小円形細胞の浸潤と尿細管の変性,萎縮あり腎尿細管性アシドーシスを合併していた.発端者の姉, 25才,女性に,耳下腺腫脹を伴う反復性発熱,眼症状,口渇,多尿を認め精査のため当科入院した.腎生検,口唇生検で妹同様小円形細胞の浸潤,集簇を認め,妹同様の免疫学的異常も認められた.この姉妹の母親に口渇,尿濃縮力障害,姉妹の他の同胞5名中3名に低K,低尿酸血症を認めた.父母,同胞共HLA A-9, B-40を有していた.腎尿細管性アシドーシスとSjögren症候群は共に,自己免疫機序の関与が考えられているが,両者の合併の多発をみた家系の報告は世界に例をみず,免疫遺伝学的にも重要と思われる.
  • 吉田 忠義, 乾 迪雄
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1327-1332
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    くも膜下出血(SAH)に心室細動の合併した例を報告した.患者は51才の女性で, 1978年2月6日激しい頭痛,悪心,嘔吐とおよそ1分間の意識消失があり,某院に入院した.腰椎穿刺の結果SAHが疑われた.入院8日目に痙〓を伴う意識消失発作が出現し,その後1日3~4回同様の発作が続いたため,当科に転院した.意識は清明,軽度の項部硬直(+).腱反射に異常なく,病的反射も認めなかつた.運動麻痺や知覚障害もなかつた.軽度のうつ血乳頭を認めた.髄液は黄色調であつた.心電図は著明なQTc延長と巨大陰性T波を示した. CT scanは側脳室の軽度拡大を示した. four vessel studyで,右内頚動脈-後交通動脈の分岐部に嚢状動脈瘤と右内頚動脈終末部から中大脳動脈の3分岐部までに亘り,著明な動脈痙〓を認めた. 2月18日痙〓を伴う意識消失発作が起こつた.心電図は心室細動を示した.直ちに心マッサージ,酸素吸入,直流除細動, lidocaine, phenytoin, diazepamが投与され,心室細動は治療された. 4月5日脳外科で動脈瘤に対しclippingが行なわれた.術後経過よく, 5月13日に退院した. 5月12日の心電図ではまだQTの延長があつた. SAHの死因として,直接の脳病変によるものだけでなく,本例の如く同時に併発した心室細動による場合も示唆された.心電図上QTの延長している場合,心室細動が併発し易くなることを文献的に考案し, lidocaineなどの抗不整脈薬の使用が有用であると論じた.
  • 渡部 秀人, 本多 正信, 須藤 祐正, 泉 洋一, 植田 康久, 土屋 真, 井上 毅, 白土 農寿, 小林 功, 波多野 道信
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1333-1339
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    低レニン,低アルドステロン症と高血圧症を示し,各種ホルモン刺激試験を施行したところ選択的低アルドステロン症と考えられる1例を経験したので報告する.症例は50才の男性で, 20才時に高血圧を指摘されるもそのまま放置,このたび精査目的にて入院となつた.入院時血漿レニン活性(PRA)は0.3ng/ml/h,血漿アルドステロン濃度(PAC)は1.5ng/dlと低値を示したので各種ホルモン刺激試験を施行した. (1) furosemide 0.7mg/kg静注+立位2時間負荷では, PRAが0.4ng/ml/hから1.4ng/ml/hと上昇し, PACは3.4ng/dlから6.1ng/dlに上昇した.この時のACTHは17.6pg/mlから23.5pg/mlと上昇を示した. (2) angiotensin II 8ng/kg/min 45分間静脈内投与では, PRAは減少傾向を示し, PACは前3.4ng/dl, 45分後2.0ng/dlと低値のままであつた. (3) KCI 0.33mEq/kg/h, 1時間静脈内投与では, PRAおよびPACは低値のままであつた. (4) ACTH 25単位4時間静脈内投与では, PRAは減少傾向を示し, PACは前2.0ng/dl, 1時間後2.7ng/dl, 2時間後2.6ng/dl, 4時間後10.2ng/dlと4時間目に上昇を示した. corticosteroneとcortisolは漸増性の上昇を示した. (5)日内変動では, pm 4:00, am 0:00, am 6:00でそれぞれPRAは0.3, 0.1, 1.4ng/ml/h, PACは1.5, 1.5, 1.5ng/dlと低値のままであつた. corticosteroneは119, 196, 128ng/dlであつた.本例のPACは各種刺激試験に低反応を示し, corticosteroneは反応を示していることから,選択的低アルドステロン症と考えられた.
  • 小畠 敬太郎, 篠原 幸人
    1980 年 69 巻 10 号 p. 1340-1346
    発行日: 1980/10/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    21才,男子で,腎移植後サイトメガロウイルス(CMV)脳炎をきたした症例で,従来記載のないCT所見と髄液中の免疫グロブリンの変化を合わせ報告する.臨床経過は父親をdonorとして腎移植を受け,術後約40日目頃より弛張熱と間質性肺浸潤が出現し,引き続き約3週間後に全身痙〓を初発とする多彩な精神神経症状を呈し,それら神経症状は約3週間で完全に消失した.間質性肺炎の像もそれと前後して軽快した. CMVのCF抗体価の有意な上昇がみられ,臨床症状および白血球数・血小板数の軽度減少, BUNおよびGOT・GPTの上昇を認めたことなども考慮して,本例はCMV感染症による脳炎と診断した.脳炎最盛期のCT像は両側後頭葉を中心に広範な白質の低吸収域を認め, contrast enhancementにより灰白質の広範な陽性像を得た.髄液総蛋白量および細胞数は全経過中正常範囲内であつたが,病初期に髄液中の免疫グロブリンの増加,特にIgMの増加が著しく,臨床経過とともに減少した.成人ではCMV感染に伴う中枢神経病変は希であり,本邦では未だその臨床例の報告はみられない.本例および欧米の報告例を要約すると,その神経症状は意識障害を伴うことが多いが特異的な症状はなく,一般に急性発症で2~3週間以内に軽快するself-limitedな経過をたどり,髄液の一般所見は概ね正常範囲にとどまるものと言える.
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