日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
104 巻 , 11 号
選択された号の論文の25件中1~25を表示しています
内科学会NEWS
目次
特集 内科医に求められる肺炎球菌ワクチン・ストラテジー
Editorial
トピックス
MCQ
特別連載 新しい内科専門医制度の実施にあたって
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 山内 美香, 杉本 利嗣
    2015 年 104 巻 11 号 p. 2414-2420
    発行日: 2015/11/10
    公開日: 2016/11/10
    ジャーナル フリー

     2型糖尿病(diabetes mellitus:DM)や慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)といった生活習慣病が骨代謝に影響を及ぼすことが明らかとなり,生活習慣病関連骨粗鬆症は続発性骨粗鬆症の代表例と位置づけられている.そして「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」では生活習慣病関連骨粗鬆症を来たす原因疾患として,コントロール不良な2型DMやステージG3のCKDが挙げられている.また,慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease:COPD)においても骨折リスクが高まるとのエビデンスが集積しつつある.生活習慣病関連骨粗鬆症の治療法は確立されておらず,現時点では原発性骨粗鬆症の薬物治療開始基準に準じる.しかし,生活習慣病関連骨粗鬆症は骨質劣化型が多いとされ,骨密度では表されない骨の脆弱化が存在することから,代表的な骨折危険因子である脆弱性骨折の既往の問診とX線による椎体骨折判定が極めて重要である.骨折のない例では骨密度が若年成人平均の80%未満から治療介入を考慮する必要性が提言されている.

  • 松尾 好記, 久保 隆史, 赤阪 隆史
    2015 年 104 巻 11 号 p. 2421-2427
    発行日: 2015/11/10
    公開日: 2016/11/10
    ジャーナル フリー

     近年,臨床応用された冠動脈内画像診断法は,冠動脈プラークの組織性状や微細構造をリアルタイムに描出することを可能とし,冠動脈疾患の診断・治療の精度に革命的進歩をもたらした.急性冠症候群の原因となるプラーク破綻を来たす前駆病変は,陽性リモデリング,脂質コア,薄い線維性被膜,マクロファージの浸潤の病理学的特徴を有する不安定プラークと考えられている.冠動脈内画像診断法は,これらの要素を特異的に描出可能であり,不安定プラークの生体内での同定,治療効果の判定,および将来の心血管イベントの予測をするうえで,現時点で最も有用と考えられる診断法である.不安定プラークに関する知識と冠動脈画像診断技術が進歩することにより,冠動脈疾患患者の長期予後が改善されることが期待される.

  • 大島 忠之, 三輪 洋人
    2015 年 104 巻 11 号 p. 2428-2435
    発行日: 2015/11/10
    公開日: 2016/11/10
    ジャーナル フリー

     機能性消化管障害の1つである機能性ディスペプシア(functional dyspepsia:FD)とHelicobacter pyloriH. pylori)感染胃炎が保険診療病名となったことでFD診療は大きく変化した.これまで慢性胃炎として扱われてきた胃炎の概念は,このFDとH. pylori感染胃炎の2つに集約されつつある.FDの病態として胃適応性弛緩障害,胃排出障害,知覚過敏などの関与が明らかとなり,最近では十二指腸の炎症や小腸内細菌増殖までが病態に関与している可能性が指摘されている.FDにおけるH. pyloriの関与は大きくないものの,H. pylori陽性者では除菌治療が保険診療で認められるため,まず除菌治療を先行させることが可能となり,酸分泌抑制薬,消化管運動機能改善薬,漢方薬,抗不安薬などを患者個々の状態に合わせて使い分ける時代となったといえる.まだまだ不明な点が多いFD診療ではあるが,概念の再構築などを通して,病態整理を行うとともに,ディスペプシア症状発現の予防と制御を目指したさらなる診断法と治療法の開発が期待される.

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