日本内科学会雑誌
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59 巻, 11 号
選択された号の論文の12件中1~12を表示しています
  • 浅野 誠一, 吉利 和
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1155
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 安斎 哲郎
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1156-1161
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 小坂 樹徳
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1162-1167
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 鵜澤 春生
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1168-1172
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 加藤 暎一
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1173-1177
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 岡 博
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1178-1182
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
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  • 馬場 忠雄
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1185-1194
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    近年,脂肪の消化吸収と腸粘膜代謝にかんする研究の進歩により脂肪吸収障害の病態生理が明らかになつて,吸収不良症候群の治療に新しい脂肪源として中鎖脂肪が注目されてきた.ところが中鎖脂肪の腸管吸収の様相およびその際の腸粘膜代謝の基礎的研究,とくに中鎖脂肪の長鎖脂肪へのエステル化の機構についてはまだ解明されていない.著者はラットのeverted sacを標識オクタノイン酸とともにincubateしてその腸粘膜代謝を検討した.incubateしたのち腸粘膜より脂質を抽出してカラムクロマトグラフィーにて各分画に分け,そのトリグリセリド分画をラジオガスクロマトグラフィーにて分析した.標識オクタノイン酸はトリグリセリド分画にオクタノイン酸のままで長鎖脂酸グリセリドとエステル化して存在した.またこのトリグリセリドの膵リパーゼによる水解でオクタノイン酸はグリセロールの1, 3部分の両方あるいはそのどちらかにエステル化されていると推定した.
  • 遺伝学的検討
    橋本 康男, 森 真由美, 金沢 一郎, 石川 正, 田中 敏行, 堂福 隆一, 衣笠 恵士, 関口 恒夫, 詫摩 武英
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1195-1200
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    遺伝性家族性腎炎で難聴,眼症状を伴わない一家系を報告する.家系の源は静岡市である.家系構成員は66人でそのうち21人が慢性腎炎に罹患し, 9人が尿毒等で死亡している.発端老は17才の少年で検査にて蛋白尿と血尿がみられた.遺伝形式は例外なく完全伴性優性遺伝でXとY染色体の間には交叉はない.男性の死亡平均年令は31才,女性の死亡平均年令は44才で,男性の若年化の傾向がある.難聴を伴わない遺伝性家族性腎炎,すなわちAlport症候群でない遺伝性腎炎で特異な遺伝形式を示す例を報告する.
  • 電子計算機による図形表示
    古川 俊之, 加藤 俊夫, 稲田 絋, 林 隆一, 阿部 裕, 梶谷 文彦, 板倉 紀夫
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1201-1213
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    体液異常時における輸液治療剤の適応を理論的に決定するため, Talbotらの輸液の安全限界を求める公式を一般化した理論式を考案し,この数式を電子計算機を利用して計算,各種の脱水症における輸液の安全限界をXYプロッタによつて作図した.計算の結果,欠乏のない状態では低張域で広い安全限界が得られ,腎機能障害時には高張側で安全域が狭まることが認められた.水欠乏性脱水症では,滲透圧安全限界は欠乏量の多少にかかわらず60~235m Osm/1の低張域に存在し,食塩欠乏性脱水症では200m Osm/l近傍の輸液剤の安全域が大きい.各種の水Na欠乏を組合せた混合性脱水症では, 75~155m Osm/lの低張域で最大安全幅があり,慢性出血による脱水の安全域も85~165m Osm/1に存在する.一方腎機能障害時の混合性脱水での安全域は低張域側で狭まつた.以上の結果から,欠乏時の輸液も欠乏のない状態と同様低張液の使用が原則となると結論しえた.
  • 岡田 永子, 高橋 和郎, 中村 晴臣
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1214-1221
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    鳥取県の弓浜半島では,葉煙草畑の防虫害と除草の目的で,数年前よりchloropicrinによる燻蒸消毒が行なわれているが,本薬物使用時期に一致して,付近の住民の間に各種の症状がみられた.その中毒症状を検索するため,直接診察しえた症例の検討,住民へのアンケート実態調査,および吸入動物実験を行ない,次の結果をえた.臨床例の主要症状は,結膜・気道粘膜刺激症状,各種の自律神経症状および著明な起立性低血圧である.アンケート調査では有症率72%であり,結膜・気道粘膜刺激症状が最も多く,次いで各種の自律神経症状がみられた.症状は大部分短期間に消失するが, 1カ月以上持続するものもみられた.燻蒸地より近距離に住む住民ほど有症率が高かつたが, 100m以上にも有症者はかなりみられ,また加令とともに有症率が高くなる傾向にあつた.動物実験では肺に充血・浮腫・出血・肺炎,全身血管系の拡張,実質臓器の細胞壊死を認めた.
  • 篠山 重威, 楠川 禧造, 渡部 成, 白浜 禮宣, 金 烱基
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1222-1227
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    粘液水腫の患者にみられた心陰影の拡大にかんし,臨床経過とともに血行動態的および組織学的検討を加えた.治療により甲状腺機能が正常化するに伴つて心陰影はCTR 0.66から0.49に減じ,自覚症状は全く消失した.治療前後で行なつた心筋生検で組織学上特異的な変化を見出し得なかつた.減弱した心音,低電位およびT波の平低化を示す心電図は心嚢水貯留によるものと解釈され,心陰影が縮小するに伴つて正常に復した.右心カテーテル検査にて心不全症を疑わせる所見は何ら得られなかつた.治療前右室圧,肺動脈圧に交代脈を認めたが治療により消失した.以上の結果より粘液水腫における心陰影の拡大には心嚢水貯留の関与が最も大であると考える.
  • 小野沢 康輔, 足立 山夫, 古沢 新平, 比江島 一昌, 土屋 滋, 坂本 保己, 光永 慶吉, 小宮 正文
    1970 年 59 巻 11 号 p. 1228-1234
    発行日: 1970/11/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    骨髄穿刺液に多彩な形態を示す食細胞増加のみられた14症例を経験した.これらの症例は,外来で高血圧症ないし動脈硬化性心疾患の治療中,微熱,体重減少,易疲労感を訴え,精査の結果,肝腫脹,血沈促進, CRP陽性像,好中球増加症,リンパ球の空胞形成像, γ-グロブリン増加,肝機能障害等が証明され,かつ広範囲にわたる諸検査でも感染症,悪性腫瘍は見出せなかつた.これらの症例はいずれも冠拡張薬4-4'-diethylaminoethoxy hexoestrol dihydrochloride (Dh)を5カ月以上の長期にわたり使用していた. 14例中2例は経過追跡不能であつたが,他の12例中3例は経過観察中心不全,膵癌,肝不全で死亡.剖検で肝,脾,骨髄,その他臓器に泡沫様物質の蓄積した食細胞の浸潤を認めた.生存例9例中5例はDh薬中止1年後には上記諸症状の消失が見られた.他の4例は外来にて観察中であるが諸症状の改善が著しかつた.
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