日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
Print ISSN : 0021-5384
ISSN-L : 0021-5384
111 巻, 11 号
選択された号の論文の17件中1~17を表示しています
内科学会NEWS
目次
特集 COVID-19パンデミックUp-To-Date
Editorial
トピックス
MCQ
シリーズ:地域医療を実践する内科医とは
シリーズ:診療ガイドラインat a glance
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 鈴木 隆浩
    2022 年 111 巻 11 号 p. 2305-2310
    発行日: 2022/11/10
    公開日: 2023/11/10
    ジャーナル フリー

    難治性貧血疾患では赤血球輸血が必要であるが,頻回の輸血は鉄過剰症のリスクとなる.過剰鉄は活性酸素種の産生を介して細胞障害を引き起こし,低リスクMDSなど一部疾患では生命予後にも影響することが知られている.このため,輸血後鉄過剰症では鉄キレート療法が行われる.輸血依存になった患者では定期的に血清フェリチン値を確認し,フェリチン値500 ng/ml以上および総赤血球輸血量20単位以上で輸血後鉄過剰症と診断する.鉄キレート療法はフェリチン値1,000 ng/ml以上で開始し,有害事象などの問題がなければフェリチン値が500 ng/ml未満になるまで治療を継続する.鉄キレート療法によって臓器障害は改善し,低リスクMDSでは死亡リスクの低減も期待される.そして,一部症例では造血能の改善も認められることが知られている.本稿では輸血後鉄過剰症を主体に,原発性鉄過剰症を含めて鉄過剰症の病態と治療について解説する.

  • 清水 栄司
    2022 年 111 巻 11 号 p. 2311-2316
    発行日: 2022/11/10
    公開日: 2023/11/10
    ジャーナル フリー

    エビデンスに基づいた精神療法である認知行動療法は,これまでうつ病や不安症のような精神疾患に用いられてきた.より簡便な低強度の認知行動療法では,ワークブックやデジタル・セラピューティックスとしてのアプリの形で患者に提供することが可能であり,禁煙外来だけでなく,プライマリケアで通常みられる肥満症,糖尿病,肝疾患,慢性疼痛などの内科診療でも大いに活用できる可能性があるので,本稿で紹介する.

内科学会からのお知らせ
feedback
Top