日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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99 巻, 12 号
選択された号の論文の37件中1~37を表示しています
ニュース
会告
特集●診療ガイドラインをめぐって
Editorial
トピックス
I.診療ガイドラインの作成手順
II.診療ガイドライン作成に厚生労働省が果たした役割
III.内科領域の診療ガイドライン概観
IV.診療ガイドライン
  • 山口 直人
    2010 年 99 巻 12 号 p. 3029-3034
    発行日: 2010年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
    MINDSは,学会や研究班の努力で充実しつつある診療ガイドラインと,その基礎となる関連医学情報を収集,整備してデータベースを構築し,全国の専門家,一般臨床家,そして,国民・患者に情報提供を行う医療情報サービス事業である.医療提供者向けとしては,ガイドライン,MINDSアブストラクト,コクランレビュー,トピックス,CPGレビューを,一般向けとしては,ガイドラインの他に,ガイドライン解説,やさしい解説を提供している.
  • 高橋 理, 福井 次矢
    2010 年 99 巻 12 号 p. 3035-3041
    発行日: 2010年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
    医療の質に対する関心は,日本を含め世界中で高まっている.医療の質を向上させるためには,診療ガイドラインを作成させるだけでは不十分で,診療ガイドラインの重要項目やエビデンスに対応した診療の質指標(quality indicator)をいくつかの側面から設定しそれらを基にevidence-based gapを測定・評価することが有用である.わが国でも,医療の質を向上させるための手段としてquality indicatorの導入を視野に入れている医療機関が多く,国家的プロジェクト立ち上げの機は熟していると思われる.
  • 新保 卓郎
    2010 年 99 巻 12 号 p. 3042-3046
    発行日: 2010年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
    診療ガイドラインが全般的に有効であっても,個別のガイドラインが有効かは,それぞれに考慮されるべきである.ガイドラインが有効であるためには,まず良質のものが作成されなければならない.また作成後も,推奨が順守されているのか,順守した場合とそうでない場合で患者アウトカムに違いはないのか,などが確認されるべきである.このような検討はいろいろな方法で実施されるが,交絡因子の調整や解釈上の注意が必要である.
  • 浦島 充佳
    2010 年 99 巻 12 号 p. 3047-3053
    発行日: 2010年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
    EBMや診療ガイドラインは医療の範囲内で完結する.日本は現状ここまでしかできていない.一方アメリカでは,National Academy of Sciencesの1組織としてInstitute of Medicine(IOM)を設置し,専門家をワシントンDCに集めて,日々アメリカ国民の健康と医療の重要なテーマを選び,国に提言を行っている.国はIOMの報告書を引用しつつ国会答弁を行い,新たな法律をつくっていく.将にevidence-based policy makingである.日本においても,IOMのような組織ができることが切望される.
座談会
今月の症例
医学と医療の最前線
  • 泉 並木
    2010 年 99 巻 12 号 p. 3080-3086
    発行日: 2010年
    公開日: 2013/04/10
    ジャーナル フリー
    B型・C型慢性肝炎に対する抗ウイルス療法に関する最近5年間の進歩は著しい.B型肝炎に関しては耐性変異出現が少ない核酸アナログ治療が普及し,肝硬変や肝癌への移行を阻止できる可能性が高い.核酸アナログの適応患者の選択が重要な課題となっている.現在我が国で使用できる3種類のアナログすべてに耐性が出現した例が散見されるようになり,新たな問題が生じている.C型慢性肝炎では,ゲノタイプ1b型かつ高HCVRNA量の難治症例に対しペグインターフェロン(PEGIFN)注射とリバビリン(RBV)内服併用でウイルス排除が得られる例が半数以上となった.治癒に関与する新たな宿主遺伝子多型(SNP)が発見され今後の臨床的な展開が期待される.現時点で治療効果改善対策が重要であるが,新規抗ウイルス薬との併用が次々に開発され,治癒率改善が期待される.高齢者ほど肝癌発生が多いなど新たなエビデンスが得られている.
専門医部会
総合内科専門医メーリングリスト
JMECC―内科医にとって必要なもの
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シリーズ:考えてみよう (臨床クイズ) 問題
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