日本内科学会雑誌
Online ISSN : 1883-2083
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74 巻 , 7 号
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  • 竹本 忠良
    1985 年 74 巻 7 号 p. 867-879
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 平山 千里
    1985 年 74 巻 7 号 p. 880-884
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 服部 信
    1985 年 74 巻 7 号 p. 885-889
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
  • 松野 好男, 中沢 芳夫, 石橋 豊, 二瓶 東洋, 盛岡 茂文, 森山 勝利
    1985 年 74 巻 7 号 p. 890-897
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    94名の健常人を対象に, 24時間Holter心電図1)を用いて,不整脈を分析した.上室性期外収縮(以下SVPB),心室性期外収縮(以下VPB)は,それぞれ, 62名(66%), 55名(59%)にみられた.その純,心房細動が1名(1%),第2度の房室ブロックが1名(1%)に出現した. VPBの出現率は, 30, 40および50才台より60才以上の者において有意に高く,加令の影響が考えられた. VPBの出現数は,加令,性別および睡眠と有意な関係を示さなかつた. 1日当りの期外収縮の出現数は, Weibull分布2)を示した.この分布に基づいて統計処理を行なうと, SVPBでは149個, VPBでは55個までが,健常人の1日当りの出現数と考えられた.
  • 金丸 修三
    1985 年 74 巻 7 号 p. 898-908
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    左室駆出率(LVEF)は,急性心筋梗塞患者の左室収縮機能を反映し,重症度や予後の判定に有用である.本研究は,ベクトル心電図(VCG)のQRS所見からLVEFを推測することを目的として行なつた.対象は,急性心筋梗塞111例であり,これをtraining group 62例とtest group 49例に分けた. VCGでは, QRS所見について, 158個のパラメーターを設定し,各パラメータのLVEFに対する相関性を検討した. LVEFは, RI心血管造影法より求めた. VCGパラメータの中で, LVEFに対して最もよい相関性を示したものは, 0.03秒ベクトルの水平面方位角(0.03Az)であり,相関係数はr=0.624, p<0.001であつた. 0.03AzとLVEFとの相関性は, training group, test groupともに良好であり,再現性が確認された.全症例を対象として, 0.03AzからLVEFの推測を試みた.診断基準を『0.03Azが-30°以上の場合には, LVEFは正常(55%以上)である』とすると,診断率は, sensitivity 68.1%, specificity 78.9%, predictive accuracy 86.0%と高率であつた. 0.03Azが-60°未満である23例中22例(95.7%)でLVEFの低下を認めた.心尖部梗塞を合併した32例では,合併していない群に対してLVEFは有意に低下していた.このことより,心尖部梗塞の合併の有無は左室機能に重要な影響を与え, 0.03Azは心尖部梗塞を反映するためにLVEFとの間によい相関性を示すと考えられた.以上より, 0.03AzはLVEFを反映し,臨床上簡便かつ有用な指標であると考えられた.
  • 岡田 充弘, 河合 直樹, 松島 英夫, 山本 秀平, 外畑 巌
    1985 年 74 巻 7 号 p. 909-916
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    心筋梗塞の既往のない労作狭心症患老28名,陳旧心筋梗塞患考17名および健常対照者10名を対象としてcircumferential profile法による運動Tl心筋emission CT (ECT)像の定量解析の有用性を検討した. (1)健常者の運動Tl心筋ECTの運動直後Tl摂取率およびTl washout rate (WR)の正常下限profile curveを作成した. (2)正常下限profile curveに基づいて「Tl欠損(運動直後Tl摂取率低下)」領域,「TlWR低下」領域および「Tl灌流異常(Tl欠損またはTl WR低下のいずれかまたは両方)」領域の定量解析,およびTl欠損領域の肉眼評価による診断能を比較検討した. (3)有意狭窄枝,特に左回旋枝の診断精度は「Tl欠損」の定量解析を行なつた場合に最も良好であつた(84%). (4) 1枝か多枝病変かの鑑別は肉眼判定に比し,「Tl欠損」基準による定量解析の方が良好であつた(71%vs91%). (5)「Tl灌流異常」領域から求めた虚血心筋容積率は2枝, 3枝病変群では1枝病変群に比し有意に大であつた(p<0.05). (6)運動Tl心筋ECTの運動直後Tl摂取率,およびTl washout rateの計測による定量解析は肉眼評価に比し冠動脈病変の診断,評価に有用と考えられた.
  • 田畑 裕, 下司 映一, 村上 幹高, 井上 紳, 向井 英之, 嶽山 陽一, 片桐 敬, 新谷 博一
    1985 年 74 巻 7 号 p. 917-925
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    強直性脊椎炎に僧帽弁閉鎖不全症と多彩な不整脈を合併し,心筋生検で著明な心筋変性像を認めた1例を報告する.症例は58才,男性.リウマチ熱などの既往歴もない. 37才頃から腰痛出現し, 54才で強直性脊椎炎と診断. 5年前から労作時息切れと足背部の浮腫がみられ,今回心雑音と不整脈を指摘され入院.心尖部に全収縮期雑音,振戦と下腿浮腫を認め,腰背部痛と脊椎の運動制限がみられた.白血球数10400,血沈1時間値60mm, CRP 5 (+)であり,心電図上左室肥大像, I度房室ブロック,多彩な上室性および心室性の不整脈を認めた.心臓超音波検査で左室腔と左房の拡大を認めたが,弁尖の肥厚・変形等はなかつた.ヒス束心電図で房室結節の機能障害を認め,心臓カテーテル検査で肺動脈楔入圧16mmHg,左室拡張終期圧18mmHgと上昇していた.左室造影で僧帽弁逆流を認めたが,大動脈造影では異常を認めなつた.冠動脈造影では有意の狭窄性病変を認めず,心内膜心筋生検で著明な線維化と高度の心筋変性を認め,心筋炎後遺症が強く示唆された.強直性脊椎炎の心病変は大動脈弁閉鎖不全症や伝導障害が特異的であるとされている.僧帽弁閉鎖不全症のみの合併は極めてまれであり,本邦では最初の報告である.本例では左室の心筋炎が僧帽弁輪や刺激伝導系へ波及し,心病変を起こしたものと推察され,本疾患の心病変を考察する上に興味ある症例と思われた.
  • 冨山 佳昭, 大木 篤, 柏原 赴, 多胡 基, 川上 房男, 奥野 巍一, 戸田 良郎, 川野 潔
    1985 年 74 巻 7 号 p. 926-931
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は25才の女性.昭和53年よりSLEにてステロイド治療中であつた. 57年8月よりステロイドを自ら中止している.しかし, 58年6月末に関節痛,レイノー現象が出現し,ステロイドを再開した.同年8月中旬より上腹部痛出現し, 27日腹痛強度となり当院入院となる.入院時上腹部に圧痛著明であり,アミラーゼは血中14200IU/l,尿中63240IU/lと著増し,アイソザイムはほとんど膵型であつた.腹部エコー, CTにて著明な膵腫大を認め,同時に肝腎機能障害も合併し重症膵炎と診断した.また,抗核抗体320倍,抗DNA抗体5120倍, CH50 10U/ml以下であり, SLEの活動期と考え第6病日よりステロイドのパルス療法を行なつたが,第8病日DICにて死亡した. SLEに合併した膵炎は比較的まれな疾患であり,その成因として血管炎,ステロイドホルモン,その他の因子が考えられている.本例は病理所見にて血管炎を認めなかつたが,膵周囲の脂肪壊死,膵腺房および導管の拡張と粘稠な分泌物を認めた.この所見は,家兎の実験ステロイド膵炎の膵所見と一致しており本例の膵炎の成因としてステロイドが考えられた. SLEに合併したステロイド膵炎例は13例報告されているが,ほとんどが臨床経過からの診断であり,本例のように実験ステロイド膵炎と同様の所見を呈した例は4例のみである. SLEに合併した膵炎の成因および治療に関し示唆に富む症例と考えられた.
  • 安部 行弘, 戸部 和夫, 薄元 亮二, 伊藤 俊雄, 糸島 達也, 長島 秀夫, 難波 晃, 三村 久, 田口 孝爾
    1985 年 74 巻 7 号 p. 932-938
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    孤立性脾膿瘍は抗生物質出現以後減少し,従来生前診断が困難とされてきた.最近我々は脾梗塞を伴つた孤立性脾膿瘍の1例を経験したので報告する.症例は17才,男で発熱,左上腹部痛にて当科入院,理学的には軽度の肝腫大を認めるのみで脾は触知しなかつた.抗生物質投与にて症状は寛解したが,腹部超音波にて脾内に一部点状エコーを含む低エコー域, CTにて脾内に不整形の均一な低吸収域を認めた.同部位は99m Tc Sn colloidシンチグラムでは欠損像, 67Ga citrateでは集積像として描出され,血管造影では無血管野として認められた.以上より脾膿瘍を疑い同部位を試験穿刺したところ膿の排出を認め,脾膿瘍と診断,摘脾を施行した.術中膿汁培養にて黄色ブドウ球菌を認めた.また摘出した脾内には広範な凝固壊死巣がみられ,脾梗塞が膿瘍の誘因になつたと考えられた.孤立性脾膿瘍は1952年以降本邦では自験例を含め14例の報告があるのみで,大部分の例で発熱,左上腹部痛がみられるが,脾はしばしば触知しない.本症は摘脾が必要となることが多く,早期診断には腹部超音波検査などの画像診断が極めて有用である.
  • 磯久 一郎, 石合 純夫, 小田 浩之, 笹川 豊, 沼野 藤夫, 前沢 秀憲
    1985 年 74 巻 7 号 p. 939-944
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    50才,女性. 5年前より肝機能障害を指摘されていた.左橈骨動脈の脈拍触知困難および両鎖骨上窩の血管性雑音から高安病を疑われ来院し,大動脈造影にて確診された.血清γ-グロブリン値の上昇,自己抗体である抗平滑筋抗体の出現が認められ,腹腔鏡および肝生検の所見より自己免疫性肝炎の合併が判明した.高安病と自己免疫性肝炎の合併例は調査した限りでは厚生省難治性の肝炎調査研究班の統計1)に挙げられた1例のみである.しかし高安病と自己免疫疾患との合併については,現在までに幾つかの報告があり,決してまれではない.今回我々が行なつた文献検索では,高安病とほとんどすべての膠原病あるいは自己免疫疾患の合併例の存在することが明らかにされた.本症例と文献上の自己免疫疾患合併例の検討から,多因子疾患と考えられる高安病には自己免疫疾患に罹患し易い何らかの病態が存在する可能性が考えられた.高安病の成因の解明の一助として自己免疫疾患合併例の集積および検討が必要であろう.
  • 内田 立身, 児玉 秋生, 竹沢 将俊, 木島 幹博, 宮崎 吉弘, 油井 徳雄, 小野 和男, 大和田 憲司, 刈米 重夫
    1985 年 74 巻 7 号 p. 945-951
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Glycogen storage diseaseの17才,男子例につき報告する.幼少時より運動が鈍く,疾走が遅れ勝ちで知能低下があった. 14才時,運動時の呼吸困難があり心肥大を指摘される.その後,心不全症状をきたし治療のため入院した,心胸郭比約70%,心室内伝導障害を示唆する心電図変化があつた. GOT, LDH, CPK,血清および尿クレアチンの増加があり,骨格筋および心筋の生検で双方へのglycogenの沈着を証明した.骨格筋の酵素学的検索では, acidα1-4 g1ycosidase正常, phosphorylase低下, phosphorylase kinase正常で酵素異常の点からglycogen storage disease V型(Mc Ardle病)が考えられるが,従来の報告に比し心症状が余りにも強く,心筋のglycogen代謝,酵素の異常など未知の糖原病の可能性もあり非常に興味ある症例であつた.
  • 高木 さゆみ, 服部 晃, 山内 眞義, 木村 和夫, 筋野 甫, 柴田 耕司, 渡辺 礼次郎, 亀田 治男
    1985 年 74 巻 7 号 p. 952-957
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    Budd-Chiari症候群は肝静脈あるいは肝部下大静脈の閉塞によつて生じる病態をいうが,今回著者らは慢性膿胸の胸膜肥厚により続発性Budd-Chiari症候群を呈した興味ある症例を経験した.症例は35才,男性で, 27才時から微熱,全身倦怠感が出現し抗生物質投与をうけていたが, 34才時から腹水,下腿浮腫が出現し当科転院となつた.入院時,右胸郭変形,右呼吸音減弱,上腹部から前胸部に向けての上行性静脈怒張,心窩部で肝4横指触知等の身体所見と,血液検査上肝硬変パターンを認めた.また,胸部X線写真で右無気肺と胸水,肝エコーで中・右肝静脈の閉塞,下大静脈造影で下大静脈の狭窄と発達した側副血行路を認めたが,腹部CT特にNMR-CT検査にては,三日月型に狭窄し周囲組織と共に右側前方へ偏位した下大静脈が明確にとらえられた.これらの所見から,本症例は慢性膿胸の胸膜肥厚により周囲組織がひきつれ,下大静脈も同時に右側前方へ偏位,狭窄し,続発性Budd-Chiari症候群を呈したものと考えられた.文献上本邦における最近10年間の続発性Budd-Chiari症候群の原因で最も多いのは,腫瘍特に原発性肝細胞癌の栓塞であるが,本症例の如く外部からの牽引によるものは,国内外ともに見あたらず極めてまれであつた.また,本症例の診断上NMR-CTが非常に有用であつたことは,今後腹部血管系疾患の診断,研究にNMR-CTが有用な手段となり得ることを示唆している.
  • 松村 高幸, 椛島 悌蔵, 河野 一郎, 山根 一秀, 桜井 徹志, 山口 巌, 柏木 平八郎
    1985 年 74 巻 7 号 p. 958-963
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    症例は68才,女性,強皮症に特徴的な皮膚硬化像,皮膚病理組織所見,食道拡張,肺線維症などを呈し,心電図上二枝ブロックおよび強皮症の部分症状と思われる軽微な筋炎を伴つていた. D-ペニシラミン(以下D-PC)200mg/日投与開始後7日目より発熱,汎血球減少が出現したため, D-PC投与を12日間で中止し抗生物質を投与したところ,つづいて薬疹と思われる皮疹が出現した.さらに筋原酵素の著しい上昇と近位筋力低下が出現し,筋電図,筋生検にて多発性筋炎が確認された.プレドニソロン(以下PSL)40mg/日投与を開始し,急速な筋炎症状の改善を見たが,突然二枝ブロックより完全房室ブロックに移行し, permanent pacemakerを装着した.また筋原酵素の変動と一致し,補体成分C4値の低下と免疫複合体の高値を認めた.強皮症による部分症状としての筋炎の合併はまれではないが,本症例の筋炎の増悪の背景には, D-PCの関与が強く示唆された.さらに,筋炎治療中に心臓刺激伝導系障害が増悪することがあり管理上示唆に富む症例と思われた.
  • 中尾 直樹, 丸田 恭子, 満間 照典, 高橋 昭
    1985 年 74 巻 7 号 p. 964-969
    発行日: 1985/07/10
    公開日: 2008/06/12
    ジャーナル フリー
    頭痛を主訴とする22才,女性において肥満,多毛,高血圧とともに頭部X線にて前頭頭頂骨骨過症が認められ, Morgagni症候群と診断した.本例の内分泌学的検索の結果は, (1) ACTH, TSH, T3, T4は正常, (2) testosterone89~100ng/dlと正常女性に比し高値を示すが, estrone, estradio1, estriolは正常, (3) 170HCS, 17KSはともに正常範囲にあるが17KSの方が高い傾向にある. dexamethasone抑制試験は正常, (4) 75gOGTTで血糖変動は正常であつたがinsulin分泌は二相性を示した. (5)血中renin, angiotensin, aldosteroneおよび尿中VMA, HVAは正常範囲, (6) ACTH刺激試験でcortisolの反応は正常だがGHが増加する. (7) TRH試験でTSH, PRLの反応は正常だが,前値でやや高値を示すGHが抑制される. (8) LHRH試験でLH, FSHともに遅延反応を示しTRH試験とは逆にGHが増加した.以上の結果から視床下部,下垂体異常が示唆され,肥満,多毛,高血圧についても中枢性の障害によると考えられる.これらの検索中特にACTH, TRH, LHRH試験においてみられたGHの異常反応は本症の内分泌学的異常を解明するにあたり重要であると考えた.
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