日本皮膚科学会雑誌
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102 巻 , 10 号
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  • 1992 年 102 巻 10 号 p. 1239-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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  • 金井塚 生世, 杉田 泰之, 高橋 泰英, 中嶋 弘
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1243-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    Candida albicansのsecretory aspartate proteinaseとautonomously replicating sequence(ARS)の遺伝子の塩基配列中にPCR法によるDNAの増幅領域を設定したところ,それぞれのDNAがカンジダに特異的に増幅できることを確認した.この方法でカンジダ症のパラフィン包埋組織切片からカンジダのDNAが検出され,PCR法によるカンジダ症の迅速診断が可能であることが示唆された.
  • 久保田 由美子, 中山 樹一郎, 占部 篤道, 井上 光世, 堀 嘉昭
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1249-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    von Recklinghausen病の神経線維腫の増殖における塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)の関与の可能性を検討する目的で,bFGFの腫瘍内における局在を抗bFGF抗体を用いて免疫組織化学的に検討した.局在の指標として抗α-actin抗体,抗vimentin抗体,抗human macrophage抗体,抗S-100β抗体を用い,抗bFGF抗体と二重免疫染色法を施行した.その結果bFGFは腫瘍内血管,腫瘍を構成する線維芽細胞様細胞および腫瘍間質および一部の腫瘍浸潤macrophageに陽性に染色された.このことはbFGFが神経線維腫内でautocrineあるいはparacrineに分泌され,神経線維腫の血管の増生のみならず,腫瘍細胞の増殖そのものにも影響を及ぼしていることを示唆する所見と考えられた.
  • 三上 英樹, 三上 幸子
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1255-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    表皮細胞角化に及ぼすglucocorticoid(GCの種類と濃度の影響を検討するため,培養マウス表皮細胞のカルシウム(Ca)依存性分化の実験系を用い,この系に対し,hydrocortisone(HC),prednisolone(PR),triamcinolone acetonide(TA),dexamethasone(DX)の4種のGCを10-4~10-8g/mlの濃度で添加し,transglutaminase(TG)活性の変化を観察した.1)GCの濃度のC2添加48時間後のTG活性に及ぼす影響:TG活性は,HC,PR,TAについては,10-7g/ml以下の低濃度ではGC無添加対照に比して高値を,10-6g/ml以上の高濃度では低値を示した.しかし,DXについては他のGCと異なり,全ての濃度で低値を示した.高濃度のGCが培養表皮細胞のTG活性を抑制したことから,GC外用による表皮角層の菲薄化の機序として,高濃度のGCが直接角化を抑制している可能性が示唆された.2)GCの種類のCa添加48時間後のTG活性に及ぼす影響:TG活性を,高値のものから順に示すと,10-7g/ml以下の低濃度ではHC,PR,TA,DXの順であり,10-5g/ml以上の高濃度ではDX,TA,HC,PRの順であった.以上から,GCの表皮細胞角化に及ぼす影響は,添加するGCの濃度により異なった反応を示し,少なくとも抗炎症効果と同等ではないものと考えられた.
  • 新井 春枝, 菅谷 和江, 近藤 滋夫, 衛藤 光, 西山 茂夫
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1263-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    全身性エリテマトーデス,黄色肉芽腫および皮膚線維腫などの54症例の生検組織または切除標本計62個の組織内の汗腺分泌部および導管部(汗腺および汗管)に存在するリポフスチン(老人色素)について病理組織学的に検討した.汗腺においてセロイド,抗酸性リポフスチンおよびリポフスチン(狭義)が観察された.セロイドは酸性脂質と塩基性蛋白質の複合体,リポフスチン(狭義)は好中性脂質と酸性蛋白質の複合体からなり立つ.抗酸性リポフスチンは両者の中間的な性状を示した.セロイドは主に導管内で,抗酸性リポフスチンおよび狭義のリポフスチンは腺細胞内で明瞭に観察された.セロイドは鉄親和性を示した.このことは過酸化脂質の存在を意味し,またフリーラジカルの発生を予測する材料となろう.
  • 石河 亜紀子, 栗原 誠一, 多島 新吾, 西川 武二
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1277-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    再発性多発軟骨炎(Relapsing Polychondritis)の4例を報告した.また患者血清中の抗Ⅱ型コラーゲン抗体(ELISA法),抗Ⅰ・Ⅱ型コラーゲン抗体及び抗エラスチン抗体(ウエスタンブロッティング,酵素抗体法)の検討を行った.抗Ⅱ型コラーゲン抗体は最も症状の強かった1例で,native,denatured共に陽性,他の1例でnativeのみが陽性,残り2例は何れも陰性であった.native,denatured共陽性例ではⅡ型コラーゲンのCB peptideでCB9,7,CB11,CB10,5を認識していた.また抗Ⅰ型コラーゲン抗体,抗エラスチン抗体は全例陰性であった.以上より本疾患は抗Ⅱ型コラーゲン抗体により惹起される可能性が高いが,エピトープは広い範囲に存在し,細胞性免疫や未知の物質に対する自己免疫も本疾患の成立に関与するものと考えられた.
  • 川合 博子, 池田 志斈, 小川 秀興, 須賀 康, 川本 知江, 木村 紘一郎, 宮野 武, 村杉 寛子, 黒沢 恭子, 清水 宏, 山本 ...
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1287-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    Herlitz致死型遺伝性表皮水疱症(EBL)は,表皮水疱症の中でも最重症型であり,生後まもなく死亡することが多い.近年,その診断の確定のためには,各種表皮基底膜部構成タンパク成分に対するモノクローナル抗体を用いての客観的診断法が試みられている,中でも,GB3モノクローナル抗体にたいする反応性(抗原)の陰性ないし減弱がEBLの診断に有用であるとの報告が注目されている.今回我々は,臨床的にも,電顕的にも典型的なEBL症例を経験したので,各種モノクローナル抗体を用いての検討を試みた.その結果,本症例皮膚においてはGB3抗体による染色性は,陰性であった.したがって,臨床症状,電顕的所見,免疫蛍光法所見は,完全に一致し,本症例をEBLと確定診断した.入院後,栄養管理を含む全身管理を強力に推し進めつつ,抗生剤,抗真菌剤など,各種治療を行ったが,患児は生後91日目に,敗血症,DIC,呼吸不全を併発して残念ながら死亡した.剖検では,皮膚,肺,消化器など広範囲にわたるカンジダの感染や,胸腺あるいは脾リンパ組織の萎縮など免疫系の不全を示唆する所見が認められた.我々の調べ得たかぎりでは,自験例は,臨床的,電顕的にも典型例で,かつ,モノクローナル抗体を用いて客観診断し得たEBLの本邦第一例である.今後EBLの診断には,臨床症状,電顕所見のみならず,モノクローナル抗体を用いた客観診断法の適用が重要と思われた.
  • 後藤 重己, 福井 良昌, 松本 義也, 大橋 勝
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1295-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    われわれは,撥指,皮膚の肥厚性変化と骨膜性骨新生の3徴候を有するpachydermoperiostosisに,ヒト胎盤抽出物(PLPR)の長期筋注投与を行い諸症状の改善が認められた2例を経験した.症例1(糖尿病を合併)は,胎盤抽出物を2年4ヵ月間(2A/日,2~3日/週)投与し,頭皮の皺襞の消褪と,前額の皺襞と皮膚肥厚のやや改善がみられ,顔面の皮脂分泌は著明に減少した.眼瞼下垂は進行がみられなくなった.症例2(肺胞蛋白症を合併)は,胎盤抽出物を2年間(1A/日,1~2日/週)投与し,頭皮,前額の皺襞と皮膚肥厚の改善と,手指の肥厚と撥指の消褪がみられた.骨皮質の肥厚と関節症状の改善がみられた.胎盤抽出物には,潰瘍治癒促進作用,微小循環改善作用,結合組織に対し線維芽細胞を賦活し炎症の抑制および組織細胞像の正常化促進作用と組織呼吸促進作用のあることが認められているが,pachydermoperiostosisの諸症状改善の作用機序の詳細は不明である.
  • 野上 玲子, 前川 嘉洋, 水足 久美子
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1301-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    ステロイドパルス療法を行った全身性強皮症(PSS)BarnettⅢ型女性患者4例(症例1;59歳,症例2;55歳,症例3;53歳,症例4;51歳,皮膚硬化から治療までそれぞれ5ヵ月,6ヵ月,1年8ヵ月,3年,パルス療法後の観察期間1年3ヵ月から2年5ヵ月)の臓器症状,皮膚症状の変化について報告した.慢性進行性肺線維症の2例(症例1,2)では自覚症状の改善と胸写,CT上の進行の停止が見られたが,肺機能には変化がなかった.ネフローゼ症候群を合併した症例3では蛋白尿,低アルブミン血症の改善が得られた.皮膚症状では2例(症例1,3)で手指の潮紅,浮腫の軽減が著明であったが,うち1例(症例3)ではその後急速に中枢側への硬化の進行が見られた.他の2例(症例2,4)では皮膚症状の変化は認められず,皮膚硬化の改善を目的としたパルス療法の選択は安易に行われるべきではないと考えた.
  • 中野 俊二
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1307-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    10歳男児.初診時,線状魚鱗癬様皮疹を呈し,経過中に水疱型先天性魚鱗癬様紅皮症様の臨床症状に変化した症例を報告した.胸部と肘窩からの生検では,epidermolytic hyperkeratosisの像を示し,角質細胞のケラチンの分子量は64kD,55kD,53~51kD,49kDであった.内分泌検査では視床下部機能不全,部分的下垂体性小人症が考えられ,他に精神発達遅滞,脳波異常,両側停留率丸を認め神経外胚葉系異常が示唆された.さらに自験例は臨床症状,随伴症よりepidermolytic hyperkeratosisを示す既知の遺伝性の角化異常症や魚鱗癬症候群と異なり,新しい魚鱗癬症候群と考えられた.
  • 浅賀 洋一, 江副 和彦, 佐藤 貴浩, 宮元 千寿, 片山 一朗, 西岡 清
    1992 年 102 巻 10 号 p. 1317-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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    68歳男性の関節症性乾癬の1例を報告した.皮疹は手,足,臀部に痂皮を付着する紅斑が見られ,時に紅斑部に一致した膿疱の出現を認め,アロポー稽留性肢端皮膚炎類似の皮膚症状を呈した.関節では,四肢大関節,指趾小関節に多発性の関節炎があり,胸椎に高度の強直性脊椎炎に類似の所見を認め,分類上,Moll&Wrightの5型ないし,Gladmanの7型の関節症性乾癬と考えた.検査上,RA因子陰性,CRP陽性,血沈亢進があり,HLA-B27が陽性であった.合併症として,経過中に高度の貧血,肝障害を認め,原疾患に伴うものと考えた.
  • 1992 年 102 巻 10 号 p. 1325-
    発行日: 1992年
    公開日: 2014/08/12
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