日本皮膚科学会雑誌
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75 巻, 4 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 木下 正子
    1965 年 75 巻 4 号 p. 249-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎atopic dermatitis(略称A.D.)はその形態学的にも,生理学,免疫血清学的,精神身体学的,発生学的,風土上及びその他,多方面にわたつて興味があり,検討の余地ある疾患である.今日,われわれのアトピー性皮膚炎としているものは,Brocqがneurodermatitisの概念を発表した時は未だlichen及びprurigoに属する1群の形態的変化の1つと考えられていた.Brocqは本疾患をlocalized 及びdisseminatedに分け,さらに半世紀後に至つて,本疾患患者は,しばしば,喘息,アレルギー性鼻炎を合併したり,また家族的にこれらの疾患が高率に見られることが判り,Besnier(1892)は本疾患と喘息,枯草熱及び胃腸障害(gastro-intestinal disturbance)の合併に注目している.また幼児,年長児及び成人では病像は異なるが,同一の疾患であることが判り,1931年Cocaはアトピーatopyなる概念を発表した.すなわちこのものを彼は,『知られている限りでは人間以外の動物には見られないところの遺伝的影響のある人間に特有の過敏性の1臨床型』としている.次いで1983年,Wise,Sulzbergerらはdis-seminated neurodermatitisをアトピー性皮膚炎の名
  • 北村 清隆
    1965 年 75 巻 4 号 p. 285-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    病原性真菌類の微細構造に関する電子顕微鏡的研究は,まだその歴史か浅く,不明の点が少なくない.特に,Sporotrichum Schenckiiについては,著者の調べた限りでは,その微細構造を研究した記録はまだないようである.以下に述べる事項は,わが教室でとりあげられた.諸種病原性真菌の微細構造に関する一連の研究のひとつをなすものである.
  • 本田 光芳
    1965 年 75 巻 4 号 p. 305-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    最近日本においても皮膚癌前駆症及び皮膚悪性腫瘍の症例,治療,統計に関する報告の増加を見るが,その発生頻度そのものは,ヨーロッパ諸国,アメリカ,オーストラリヤに比較してなお著しく低いと思われる.この原因の一部は本疾患群,特に基底細胞癌に対する臨床知識の乏しさに由来するであろう―この事実が同時に日本における基底細胞癌症例の少なさを暗示するものである―.しかしその原因の大部分を占めるものはBelisarioが示唆するように人種による本疾患群発生率の本質的差異にあると考えられる.本疾患群の治療法に関しては教室により各々独自のものがあり,一概にその優劣を云々するのは困難である.日本の各教室に比較して欧米における本疾患群の治療実数は圧倒的に多い.したがつて,その治療方法,あるいは症例による治療方針の決定などに対する疑問に多くの具体的示唆を見ることができる.私は1963年秋からFachklinik“Haus Hornheide” des Westfaiischen Vereins fur Krebs-und Lupus-bekampfung (Arztl. Direktor: Prof. Dr. p. Jordan)において本疾患群がいかに計画的に治療されているか経験する機会を得た.Haus Hornheideは1982年Stuhmerにより基礎を築かれ,その後,Moncorps,Kalkoffと受けつがれ,現在はJordan,Ehringの指導下にある.その医局員はMiinster大学から派遣される.医事行政をウェストファーレン州立の癌・狼瘡予防協会が担当している.カトリック尼僧達の献身的奉仕も本病院であつかう疾患の特異性のゆえにきわゆて重要か役を演じている.さらにウェストファーレン州を55の地域に分け,各地域において定期的に診療日を定め,皮膚結核,リンパ腺結核,エリテマトーデス,ザルコイドーゼ,皮膚癌前駆症,皮膚悪性腫瘍を確実に掌握,治療をするほか,形成外科及びエピテーゼにより患者の社会復帰に万全を期している.したがつてHaus Hornheide においてはほかの病院で期待し得ない計画的治療及び経過予後の観察を多数の患者に実施できる(Ehring, Salzmann,Stiihrner).この機構はドイツ,オーストリヤ,デンマークにおいて狼瘡患者の,インドにおいて癩患者の掌握,治療に応用されている.このような理由からHaus Hornheide で実施されている皮膚癌前駆症及び皮膚悪性腫瘍の治療はドイツにおける最も妥当な標準的治療法の1つであるといつても過言ではない.一方日本における本疾患群の治療方法に関しては,その症例の少ないこと,患者の予後追求が困難なこと,保険制度の矛盾などに災され適切な治療方針はいまだ見られないようである.以上のような理由から,私はこれら疾患群がHaus Hornheideにおいて,実際どのように治療されているか簡単に述べ,今後の日本における皮膚癌前駆症及び皮膚悪性腫瘍治療の参考に供したいと思う.
  • 長谷川 輝彦
    1965 年 75 巻 4 号 p. 312-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    Candida albicansをSabouraud寒天培地に25℃で16時間培養したものを実験に使用した.培地から菌苔の小片を採り,燐酸緩衝オスミウス液で2~3時間固定,脱水,Rigolac-methacrylateに包埋したものを対照とした.
  • 野口 義圀, 関 建次郎, 斎藤 胤曠, 中嶋 弘, 高梨 雄蔵, 樋口 光弘, 河村 英子
    1965 年 75 巻 4 号 p. 313-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
    チトクローム系は細胞のミトコンドリア内電子伝達系として,呼吸のメカニズムに関連して重要な意義を持つている.
  • 1965 年 75 巻 4 号 p. 314-
    発行日: 1965年
    公開日: 2014/08/28
    ジャーナル 認証あり
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