日本皮膚科学会雑誌
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112 巻 , 2 号
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追悼
生涯教育講座
  • 濱中 すみ子
    原稿種別: 生涯教育講座
    2002 年 112 巻 2 号 p. 107-115
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    Keratinocytes biosynthesize glucosylceramides, acylglucosylceramides and sphingomyelins, which are potential precursors of ceramides in stratum corneum. Specificly, acylglucosylceramides are unique components comprised of both very long chain fatty acids as the amide-linked fatty acids and as esterified fatty acid linked through the ω-hydroxy group. The one found in the human epidermis consists of two acylglucosylceramide groups, one containing sphingenine and the other containing phytosphingosine with a single double bond. The linoleic acid content as ester-linked fatty acids is very high in human epidermis. We named these acylglucosylceramides contain linoleic acid “epidermosides”; they are key molecules of the epidermal permeability barrier. Epidermosides are the precursors of acylceramides and ω-hydroxy ceramides ; the latter are the major components of the corneocyte lipid envelope. Glucosylceramides and sphingomyelins have structural heterogeneities in the ceramide portion. All ceramide species are derived from glucosylceramides, while a fraction of Cer 2 and Cer 5 come from sphingomyelins.
原著
  • 佐久間 陽子, 東條 理子, 佐藤 正隆, 尾山 徳孝, 金子 史男
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 2 号 p. 117-122
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    1990年から1999年の10年間に福島県立医大附属病院皮膚科を受診したベーチェット病患者35名(男性18名;女性17名)についての臨床的な検討を行った.病型では不全型が完全型に比べて有意に多く(不全型51.4%;完全型29.0%),これまでの全国統計とほぼ一致する結果であった.初発症状の出現率は男女ともにアフタ性口内炎が最も多く,かつ明らかな性差を認め(男性72%;女性41%),しかも経過中ほぼ全例に出現した(94%).また,約60%の症例でHLA-B51抗原が陽性であり,なかでも完全型では約70%と高頻度であったことは,従来の報告と同様に疾患特異性を強く示唆している.治療薬剤の変遷はNSAIDs,ステロイド剤,シクロスポリンを中心とする免疫抑制剤の投薬頻度が年々増加傾向にあった.特に長期間のステロイド内服は視力予後を不良にすることが知られているにも関わらず,眼病変を伴う症例においてその使用頻度が高かった.これは病勢を短期間に抑え,かつ多剤投与による副作用を極力回避するという考え方に基づいていると思われた.
  • 三浦 優子, 坪井 良治
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 2 号 p. 123-128
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    直線偏光近赤外線治療器(SUPER LIZER,以後SLと略す)を病型の異なる18歳以上の円形脱毛症患者60例に照射し,その有効性を検討した.単発型,多発型円形脱毛症にはSLを3分間の間歇照射で1~2週に1回照射した.全頭型・汎発型円形脱毛症には副腎皮質ホルモン薬内服・外用と全身PUVA併用療法を基本に,それに上乗せする形で,SLを移動させながら後頭部全体に5分間連続照射し,連日4週間くり返した.その結果,単発型では22例中19例が治癒(86.4%)した.多発型では非照射部と比較して照射部の方が発毛が早かった症例が18例中10例(55.6%),平均1.4カ月早く再生毛がみられ,逆に遅かった症例はなかった(X2検定p=0.0002).全頭型・汎発型20例では照射部と非照射部で明らかな差異は認められなかった.SLによると思われる副作用として局所の灼熱感が2例に認められた.今回の治療成績から,副作用が少なく,非侵襲性であるSL照射は単発型,多発型などの比較的軽症の円形脱毛症の補助的治療法として有用な理学療法の1つであることが判明した.
  • 岩澤 うつぎ, 岡島 加代子, 大原 國章, 黒瀬 信行
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 2 号 p. 129-135
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    87歳,女性.約50年前より存在した左臀部の皮下腫瘤が,1年前より急速に増大してきた.炎症性粉瘤の診断で2000年4月に局所麻酔下で切除されたが,再発したため当科を紹介された.初回切除時の病理組織では,角化物質を含む嚢腫構造が存在した.正常な表皮成分から成る壁構造と,それと連続する高分化型有棘細胞癌(Squamous cell carcinoma,以下S.C.C.と略す)が腫瘤を形成していた.表皮嚢腫から生じたS.C.C.として大臀筋を一部含めて切除し,植皮術を行った.さらに左鼠径に転移があり,リンパ節郭清も施行した.表皮嚢腫は皮膚科の日常診療で数多くみられる良性腫瘍であるが,悪性化した例は比較的稀である.
  • 吉田 亜希, 大原 学, 小野寺 英恵, 佐藤 俊樹, 森 康記, 赤坂 俊英, 水野 昌宣, 箱崎 美香, 吉成 力
    原稿種別: 原著
    2002 年 112 巻 2 号 p. 137-142
    発行日: 2002/02/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    35歳,男性.妹をはじめ筋緊張性ジストロフィー患者が家系内に存在する.前胸部に90×56 mm,右上腕に41×33 mmの巨大な有茎性腫瘤を2個認めた.その他,右上腕に31×15 mm,右前頭部に20×15 mm,後頭部に15×10 mmの弾性硬の皮下腫瘤を計3個認めた.5個の皮疹はいずれも典型的な石灰化上皮腫の組織像を呈した.また前頭部脱毛,握力低下,斧様顔貌,grip myotoniaなど筋緊張性ジストロフィーに特徴的な所見を認めた.これまでにも筋緊張性ジストロフィーと石灰化上皮腫の合併は多数報告されているが,巨大でかつ肉芽腫瘍外観の臨床像と肉芽様および経表皮排出現象の組織所見を呈した多発性石灰化上皮腫を経験したので報告した.
学会抄録
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