日本皮膚科学会雑誌
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113 巻 , 7 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
生涯教育講座
  • 岸本 三郎
    原稿種別: 生涯教育講座
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1087-1093
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
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    We present an outline of the cutaneous wound healing cascade, emphasizing the importance of the interaction between regenerated keratinocytes and fibroblasts via cAMP during the proliferative stage of wound healing. We suggest that this mechanism can be explained by the cycle theory. In addition, we speculate that vasculogenesis might contribute to the vascular development of granulation tissues, as well as to angiogenesis. In clinical practice, we stress that the choice of treatment should be adapted to the wound stage. Finally, it should be kept in mind that contact dermatitis due to disinfectants and ointments used in refractory ulcers is possible.
原著
  • 廣瀬 智弘, 小林 幹朗, 荻原 淳, 望月 英子, 滝澤 靖子, 高木 啓, 能見 貴人, 角山 和久, 松七五三 仁, 小堀 正人, 五 ...
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1095-1104
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎(以下ADと略す)の新たな治療標的分子及び診断マーカーを見出すことを目的として,cDNAアレイを用いたAD患者皮膚の遺伝子発現解析を行った.遺伝子発現解析は,他のアレルギー性疾患の合併がないAD患者及び合併のあるAD患者と健常人の皮膚を対象とし,炎症に関与する遺伝子,皮膚バリア機能に関与する遺伝子など,548遺伝子について実施した.その結果,58遺伝子の発現レベルが,健常人の皮膚と,合併症がないAD患者の皮疹部との間で異なっていることを見出した.この58遺伝子のうち28遺伝子は,これまでAD患者皮疹部での発現変動は報告されておらず,本解析で初めて明らかにすることができた.さらに,これら58遺伝子の発現プロファイルを用いることにより,合併症の有無に関わらず,AD患者の皮疹部と健常人の皮膚を区別することが出来ることが明らかとなった.このような体系的遺伝子発現解析は,ADの新たな治療標的分子及び診断マーカーを見出すことに有用であると考えられる.
  • 稲冨 徹
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1105-1109
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
    ジャーナル 認証あり
    褥瘡の臨床経過を評価する上でふさわしいツールを検討するため,当銚子市立総合病院において,4週間以上にわたり経過を観察し得た褥瘡患者10例を対象に,看護部職員がBreden,DESIGN,PSSTを用いてスコアリングし,臨床経過と併せてこれらの有用性を比較検証した.同時に,当院で試行しているclinical course scale(CCスケール)による評価を行った.Breden,DESIGN,PSSTは褥瘡の臨床経過を正しく反映する客観性の高いツールとは言えないのに対し,CCスケールは現在臨床の場において切に求められている,臨床との関連性,客観性,利便性を兼ね備えた褥瘡ケアの簡便な評価方法であり,褥瘡の臨床経過を評価する上で有用なツールになりうると考えた.
  • 近藤 章生, 飯塚 万利子, 野澤 雅樹, 田宮 紫穂, 塗木 裕子, 梅澤 慶紀, 松山 孝, 小澤 明
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1111-1115
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
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    症例1は72歳,女性.1992年頃より徐々に増加する口唇,指趾尖部,爪甲の色素斑を主訴に来院した.既往歴に同年7月から特発性血小板減少性紫斑病の診断を受けたが,経過観察中である.組織学的には基底層色素沈着の増加と真皮浅層に散在するメラノファージのみを認めた.内分泌機能異常,下部消化管ポリポーシスは認めず,また金属パッチテストも陰性のため,本症をLaugier-Hunziker-Baran症候群(以下L-H-B症候群)と診断した.症例2は27歳,女性.1993年頃口唇,右頬粘膜,指趾尖部の色素斑が生じた.精査にて他臓器病変を認めずL-H-B症候群と診断した.L-H-B症候群は本邦で37例の既報告があり,自験例2例も含め文献的に本症の特徴,治療などについて検討した.
  • 岩田 洋平, 臼田 俊和, 小寺 雅也, 菅原 京子, 柳田 邦治
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1117-1126
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
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    sarcoidosisとSjögren症候群の合併例2例を報告した.両症例ともに皮疹を主訴に当科を受診し,皮膚の病理組織所見,画像所見などからsarcoidosisと診断された.膠原病などの合併症に関して積極的に精査したところ,Sjögren症候群の存在が判明した.両疾患は免疫動態の類似性が指摘されており,その発症機序に関連性が推測されている.一方,両疾患の合併頻度が従来の報告よりもより高率である可能性を著者らは指摘してきた.さらに,過去の合併例33例を検討すると,sarcoidosisはSSの発症後,あるいはほとんど同時期に診断されている.このことは,sarcoidosisがSSに付随して発症してくる可能性も示唆され,SSに伴ったsystemic sarcoid reactionと考えることもできる.以上のことから,両疾患には密接な関連性が存在することが強く推測される.今後,両疾患の合併の有無について積極的に検索し,症例を蓄積していくことが両疾患の病態解明において重要と考えられた.
  • 高山 かおる, 加藤 卓朗, 西岡 清
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1127-1130
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
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    We tried to demonstrate Candida albicans by the cotton swab method from the tongues of DM patients less than 60 years old ; they had no lesions. Candida albicans was isolated from 29 out of 81 patients (35.8%), as well as 4 patients (4.7%) positive by the KOH method. The mean serum HbA1c level of patients with Candida albicans was significantly higher than that of patients without it (9.4% versus 8.1%). The number of colonies of Candida albicans was correlated with the HbA1c level of the patients. The complication rate of diabetic retinopathy of patients positive for Candida albicans was 63%,significantly higher than that of patients negative for Candida albicans.
  • 金子 健彦, 金子 みち代, 中川 秀己
    原稿種別: 原著
    2003 年 113 巻 7 号 p. 1131-1134
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2014/12/13
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    78歳,女.初診の約1年前より,右耳後部にざらざらとした病変を触知したが,悪化を恐れて同部を洗浄するのをやめたところ徐々に拡大したため来院した.初診時,これらの褐色調を呈する角化性局面は,鑷子により容易に剥離,脱落したため,アカツキ病と診断.洗浄を指示した後,再発を認めない.自験例に東大式エゴグラム(TEG)を用いて性格検査を試みた.エゴグラム曲線上ではNurturing Parent(NP)が最も優位で,Free Child(FC)が低位の全体としてN型を呈した.この結果は不安神経症,抑うつに共通のパターンであり,また心気症に共通するFree Child(FC)低位傾向がみられた.本邦報告19例(男性6例,女性13例)を文献的に解析した.10歳代が最も多く,平均年齢は26.7歳で,自験例は最高齢であった.病変の部位は乳房部が最も多く,耳後部に生じた症例は自験例のみであった.病変の形成には最短5カ月最長5年(平均25.8カ月)を要していた.
学会抄録
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