日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
85 巻 , 4 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
  • 荒田 次郎, 大野 公郎
    1975 年 85 巻 4 号 p. 217-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    Bowen 病様病変の多発した2症例について,臨床的・組織学的検討を行った.臨床的には,① 病巣が多発しているとと,② 病巣が疣贅状小岩状に角化する傾向の強いこと,③ 掌蹠の点状~疣贅状角化を有すること,④ 皮膚あるいは内臓の悪性腫瘍を合併することが共通する所見であった.組織学的には,殆んど良性の異常角化(dyskeratosis) といえるものから, Bowen 病的異常角化,さらに,有棘細胞癌に至る多様な変化が見られ,臨床的にそれほど侵襲性に見えない部で,すでに侵襲性癌の組織像の見られるところの多いのが注目された.以上の所見より,診断としては砒素角化症,砒素癌が最も考え易く,おそらくは,砒素により,ケラチノサイトめ運命に種々の逸脱傾向が生じ,多彩な皮膚病変を呈するに至ったものと考えられた.
  • 宮田 千珈子
    1975 年 85 巻 4 号 p. 235-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    偽腺性有棘細胞癌 (pseudoglandular squamous cellcarcinoma) の起源を明らかにし,微細構造学的見地から,細胞分離 (segregation) の機序と,組織学的特徴所見である腺様構造の本態ならびに形成過程を解明する目的で,マウス背面にメチルコラソトレンを塗布し,実験的に生ぜしめ得た偽腺性有棘細胞癌に極めて類似しだ腫瘍を,経時的に光顕的ならびに電顕的に観察した.その結果,本腫瘍の起源を毛嚢漏斗部と推測した.また電顕的観察所見から,細胞分離 (segregation) は,腫瘍細胞のトノフィラメントならびにデスモゾームの未発達性に起因した細胞問接着能の著しい低下の結果と考えた.腺様構造は,腫瘍細胞巣の中心部でとくに細胞問接着能の低下が顕著で,腫瘍細胞巣辺縁の細胞を残してばらばらに遊離し,かつ遊離細胞が個々に角化している状態により招来された変化と考えた.. さらに本実験結果ならびに臨床例を参考にし,細胞分離 (segregation) と毛嚢由来の腫瘍との関連性につき若干の考察を加えた.
  • 安江 隆
    1975 年 85 巻 4 号 p. 251-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    胞状奇胎に併発し,臨床的には妊娠性疱疹 (HG) が疑われ,病理組織学的所見,免疫組織学的所見,ならびに免疫血清学的所見は水疱性類天疱瘡 (BP) のそれにほぼ一致していた表皮下水疱症症例を報告した.蛍光抗体法による検索にて,無疹部皮膚の表皮真皮間基底膜部 (bmz) と真皮上層の小血管壁にIgG, IgA, C 4 , C 3の沈着が認められ,血清中と水疱液中に in vitro で C4 や C3 を結合する lgG 抗基底膜抗体が証明された,血清中の抗基底膜抗体力価と疾患の活動性との間には一定の関係か認められ,増悪期に一過性の血清 C3 の低下が証明された.皮疹部の bmz には IgG, C4 , C3 の沈着はほとんど認められず,水疱液中の抗基底膜抗体力価は著明に低下していた.無疹部皮膚の bmz における lgG と C3 の沈着パターンが異っていたこと,水疱液中に C3PA と C3A とが証明されたことなどから,本症例では classical pathway とalternate pathway の両方を介して補体が活性化され,これにより生じた血管透過性完進因子や多核白血球遊走因子によりその病理組織学的変化,更には皮疹が惹起されるものと考えられた.血清中の HG 因子の存在が証明されたが,子宮内膜,胎盤絨毛膜,絨毛上皮腫組織に対する流血抗体は証明されなかった.ジューリング疱疹状皮膚炎から移行した BP があるように,BP は病因的に異ったものが含室れている一つの症候群ともみなしうるので,本症例を BP に含めるごとは可能ではあるが,HG でも抗基底膜抗体が陽性となる可能性はあり,臨床像その他から考え,病因を重視した病名をつけるなら,抗基底膜抗体陽性の HG とした方がよいと思われた.
  • 新井 亮一, 松尾 聿郎, 籏野 倫
    1975 年 85 巻 4 号 p. 261-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
  • 1975 年 85 巻 4 号 p. 263-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
feedback
Top