2013年2月に愛知医科大学病院職員30名が参加したスキー合宿旅行後,4名に発症した手足口病の事例を経験した.NT法を用いたペア血清では4名ともにコクサッキーウイルスA10(coxsackievirus A10:CA10)抗体価の有意な上昇が認められたが,CA6, 16およびエンテロウイルス71(enterovirus71:EV71)の上昇がみられたものもいた.当院ICT(Infection Control Team)の判断で当該職員の発症後3日間の出勤停止や就業規制をおこない,感染の拡大は抑えられた.
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