インターフェロンの皮内投与で頻用される29ゲージ(G)針が付いたインスリン用シリンジを対照群とし,34 G針を新規治療群とした臨床試験を行った.疼痛の評価はVASを用い,38症例を対象とした.29 GのVAS平均は55.9 mm, 34 Gは43.5 mmであり1標本Wilcoxon検定で有意な差であったことから,34 GによるIFNβ注射は29 Gによるものに比べて患者の疼痛を軽減する効果があった.術後補助療法の中心であるIFNβの投与にあたり患者の痛みを軽減し,治療の忍容性が高まることが期待される.
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