日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
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129 巻 , 4 号
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新・皮膚科セミナリウム 血管腫の診断と治療のトピックス
原著
  • 濱本 千晶, 古川 福実, 神人 正寿, 有本 けい子, 石井 文人, 橋本 隆, 鶴田 大輔, 金澤 伸雄
    2019 年 129 巻 4 号 p. 537-542
    発行日: 2019/04/20
    公開日: 2019/04/20
    ジャーナル 認証あり

    71歳男.3年程前から両腰と膝周囲に痒みを伴う線状皮疹が出没し,湿疹としてステロイド外用加療も軽快せず半年前からは水疱も伴った.臨床像は線状皮膚炎様,病理像は好酸球とリンパ球浸潤を伴う表皮下水疱.血中抗BP180NC16a抗体陰性.蛍光抗体直接法では基底膜にC3の顆粒状・線状沈着を認めたが,IgG,IgAは陰性.蛍光抗体間接法では正常ヒト皮膚はIgG,IgAともに陰性.1M食塩水剝離皮膚では患者血中IgA抗体が表皮側に弱く反応も,水疱内容液を用いた検討は陰性.各種免疫ブロット法やELISA法で陽性所見認めず.以上より,顆粒状C3皮膚症と診断した.本症は未解明な点も多く,今後の慎重な症例検討が必要である.

症例報告
  • 長谷川 道子, 田村 敦志
    2019 年 129 巻 4 号 p. 543-547
    発行日: 2019/04/20
    公開日: 2019/04/20
    ジャーナル 認証あり

    53歳女性.関節リウマチの診断で経口金製剤1回服用後,皮疹と発熱が出現し,2日後に救急搬送された.全身に間擦部で融合傾向の強い紅斑があり,一部で小水疱がみられた.金の指輪でかぶれた既往があり,金製剤による全身性接触皮膚炎と診断した.金製剤による薬疹はかつて金疹と称され,注射金製剤によるものが多かった.しかし,すでに経皮感作されている人への金製剤投与による全身性接触皮膚炎の報告は少ない.金製剤による全身性接触皮膚炎は稀であるが,水銀と同様に激しい症状を呈し,皮膚科医として知っておくべき病態である.

学会抄録
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