日本皮膚科学会雑誌
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78 巻 , 7 号
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  • 植木 宏明
    1968 年 78 巻 7 号 p. 581-
    発行日: 1968年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    表皮・真皮接合部基底膜の生理,機能については,今日殆んど解明されていないが,表皮から真皮へ,逆に真皮から表皮へ運ばれる物質の殆んどはそこを通過しなければならない.この部位は単なる機械的な膜ではなく,その透過性は各種のホルモンや酵素の影響を受け,また疾患により,さまざまな変化を示すという.
  • 三崎 啓二
    1968 年 78 巻 7 号 p. 591-
    発行日: 1968年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    酸性ムコ多糖類(以下AMPSの略記)は,Nアセチル化したヘキソサミンとウロン酸の等分子部からなる高分子化合物で,高等動物では生体の実質細胞と脈管系の間を埋めるいわゆる結合織基質として多量に存在する.結合織は気質の他に膠原,細網,弾性等の線維,線維芽細胞,肥胖細胞,組織球等の細胞よりなり,かかる基質のムコ多糖類は有形成分と密接に関連して結合織線維形成等に与かると共に,つよい陰性荷電をもつため水分,電解質,有機物質の代謝調節或いは組織の透過性に関係し,生体機能の重要な役割を果すものである.近年高分子化学の長足の進歩にともないAMPSの構造代謝も明確となつてきたが,Meyerによれば次のように分類されている.Ⅰ 非硫酸基ムコ多糖類 1)ヒアルロン酸(以下HAと略記) 2)コンドロイチン Ⅱ 硫酸基ムコ多糖類 3)コンドロイチン硫酸A(以下ChS Aと略記) 4)コンドロイチン硫酸B(以下ChS Bと略記) 5)コンドロイチン硫酸C(以下ChS Cと略記) 6)ケラト硫酸 7)ヘパリン(以下Hepと略記) 8)ヘパリチン硫酸 又かかるAMPSの組織分布には多少の特徴があり,臍帯,関節液はHAを多量に含み,角膜はコンドロイチン,ChS A,ケラト硫酸を,大動脈にはChS A,ChS B,ヘパリチン硫酸,骨にはChS A,ケラト硫酸,軟骨にはChS A,ChS C,腱にはChS B,ChS Cが含まれるが,皮膚結合織にはChS Bが特異的で,ためにDermatan Sulfate(Meyer)と呼ばれることもある.このようにAMPSの化学は愈々外貌が明らかになつてきたが,生体の代謝と関連してAMPSの質的量的消長をとらえようとすると,形態学的組織乃至細胞レベルにおける局在性の裏打がぜひとも必要となる.ところが各臓器の結合織は各線維や細胞群とその間を満す基質が混然と交錯した構築物であり,とくに皮膚においては表皮及び附属器も混入するので,単一なホモジネートや抽出物をつくり難く,生化学的研究法の大きな制約をうけるため,現今においてはかかるAMPS分布や同定は組織化学的方法によつてのみ初めて可能となりうる.しかし残念ながら現今,個々のAMPSの組織化学的同定には満足すべき方法はなく,その実施には主として経験的な染色法に加味して,メタクロマジー或いは酵素消化に頼らねばならぬのが現状である.そこで著者は以下に述べる如きAMPSの化学的分別の一理論を応用し,その技法を検討考案しようと試みた.1953年StaceyはCetyltrimethyl ammonium bromide(以下CTABと略記)によりAMPSが沈澱することを報告し,つづいて1955年Scott,SchillerらはAMPSの如きPolyanionは同じく四価アンモニウム塩たるCetylpyridinium chloride(以下CPCと略記)の如き陽性detergentと不溶性結合を起し,これが電解質中で再溶解すること,かつ電解質濃度によつて各AMPSの溶解度が異ることを示した.このAMPS-陽性
  • 三崎 啓二
    1968 年 78 巻 7 号 p. 598-
    発行日: 1968年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    酸性ムコ多糖類(AMPS)はその構成成分としてカルボキシル基又は硫酸基エステルをもつので,溶解して陰性に荷電する.ためにアルシアン・ブルーの如きカチオンに電離する染剤により,結合沈澱を生ぜしめることが出来る.これがAMPS染色法の原理に他ならないが,更に進んでAMPS-染剤沈澱を何らかの方法で選択的に部分的に阻止し,AMPSの分別に応用せんとする試みが種々なされて来た.即ちpH変化によるBlock,Methylation,demethylation,desulfation等による分別であるが,かかる化学的操作をそのまま組織化学的に用いるとき幾多の不都合な点が生じ,実用化に遠いものである.又一般に酵素消化法が賞用されているが,酵素の純度又その特異性という点で問題を残している.最近Scott,Schiller一派により4価アンモニウム塩(Cetylpyridinium chloride-CPCと略記)の如き陽性detergentがcationic dyeと同様AMPSと結合沈澱し塩を作ること,この塩は電解質の介在で選択的にunblockされることが知られた.これはAMPSの酸性基に対して陽性detergentとcationic dyeの競合を利用するものである.この原理をAMPSの組織化学的分画に応用せんとする試みは第1報冒頭に記した如く必ずしも少くはないが,手法の術式はもとより基礎的にも再検討を要する疑問点は多く残されている.そこで第Ⅰ編では各AMPS-CPC又はAMPS-acridine orange結合物の分別につき,物理化学的条件を求めた.本編では新鮮組織切片及び種々固定標本につき,CPC-AMPS結合物とアルコールとの関係,Selective blockingとunblockingの優劣等を再吟味すると共に,Zugibeらのtwo ion association法,或いは重染色法等先人の各手法を追試比較検討し,2~3の変法を考案とくに染剤にかわり,ラヂオアイソトープを用いる新法を開発したので,以下各項目別に記載することとする.
  • 長井 忠
    1968 年 78 巻 7 号 p. 618-
    発行日: 1968年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    人の表皮基底層および毛母のメラノサイト(melanocyte)の微細構造は,Pease以来,多くの学者の電子顕微鏡的研究によつてほぼ解明された観がある.しかし,メラノサイトと同系列の細胞と考えられる母斑細胞(nevus cell)の電子顕微鏡的研究は意外に少なく,その微細構造については不明の点がいろいろある.
  • 石川 謹也
    1968 年 78 巻 7 号 p. 646-
    発行日: 1968年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
    1953年,Pinkusは特異な発育形式を示す基底細胞上皮腫の4例を記載した.その後,これは欧米諸国の学者の注目するところとなり,今日までに44例の報告がみられる.一方,本邦においてはかかる腫瘍の記載が未だになく,次の症例は本邦第1例目のものである.
  • 1968 年 78 巻 7 号 p. 647-
    発行日: 1968年
    公開日: 2014/08/27
    ジャーナル 認証あり
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