日本皮膚科学会雑誌
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88 巻 , 9 号
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  • 池澤 善郎, 峯村 協成, 永井 隆告
    1978 年 88 巻 9 号 p. 553-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    DNCB 接触過敏症との比較のために,ツベルクリン(ツ)感作モルモットの皮膚反応ならびに所属リンパ節荊胞と牌細胞の細胞数, in vitro DNA 合成(endogenousproliferation), PPD response, phytohemagglutmin(PHA) response, concanavalin A (Con A) response に及ぼす cyclophosphamide (Cy) 効果を感作後経時的に観察した. 1)Cy による皮膚反応の減弱は,反応が plateau に漣するまでの初期にみられたにすぎず, plateau のレベルは無処理群のそれとほぼ同じであった.Cy による増強効果のみられる DNCB 接触過敏症でも, Freund's・complete adjuvant (FCA) 加 DNCB 感作の場合, Cyl による皮膚反応の明らかな増強効果はみられず,我々の行った in vitro の検索からは Cy による初期の皮膚反応の減弱を充分説明できる成績は得られなかった.従って,Cy による皮膚反応の減弱には,ツ感作が adjuvant効果として Cy-sensitive suppressor 細胞の誘導の阻止に働くことに加えて, Turk ら1)のいうような単なる Cy の一抗炎症効果が関与していると思われた. 2)リンパ節細胞と牌細胞の PPD response は,Cy によりその感作後の経時的上昇が低く抑えられた.リンパ節細胞と牌細胞の PHA と Con A の response は,Cy によって細胞数の減少している感作当日,ないし3日後に核比較的高い反応を示したが, endogenous proliferation の上昇に関連して細胞が増加してくる感作1週後に著胡に低下し, endogenous proliferation が低下する2週後に屯その低下は維持された.そのため,1週後以降のmitogen response の低下には,細胞のDNA合成の著明な充進によるmi togen に対する一時的不応期だけが原因でなく,増加した細胞中に T cell response を抑制する非特異的 suppressor 細胞が含まれている可能性が考えられた.2週後以降り Cy による PPD response の低下にも.以上のような mitogen response の低下に関与する非特異的因子が働いていると思われた.
  • 折原 俊夫
    1978 年 88 巻 9 号 p. 561-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    天疱瘡患者血清中に証明される天疱瘡抗体(抗表皮細胞間抗体)の,同症病変の成立ちに対する役割を検討する目的で,天疱瘡患者血清をモルモットに皮下ないし皮内注射,および静脈注射し,表皮細胞間へのヒト IgG 沈着を蛍光抗体法にて経時的に観察するとともに,表皮におこる変化を光学顕微鏡ならびに電子顕微鏡にて観察し,同時に免疫電子顕微鏡法を用いてヒト lgG 沈着の超微構造上の局在を調べた.その結果,以下のことが判明した. 1)患者血清を3ないし3.5時間間隔で3回反復,皮下ないし皮内に注射すると,表皮細胞間にヒト lgG の沈着がおこるが,沈着陽性率は初回注射から30時間以上経過した時点で採取した皮膚では,それ以前に採取した皮膚に対して低い傾向がみられた. 2)静脈注射1回でも表皮細胞間にヒト lgG の沈着がおこり得たが,頻回の局所注射したものよりも成績が良くなかった. 3)局所注射により表皮細胞間に lgG 沈着をおこした血清は,6患者より時をかえて採取した13血清中の8血清で,さらにそのうち4血清では lgG 沈着と同時に,または沈着した lgG が消失したあとと考えられる皮膚に,基底細胞層直上の棘融解性裂隙形成を認め,うち1部位に定型的鯨融解性水疱の形成をみた.他方,lgG 沈着が証明されない患者血清注射部位で,棘融解性変化を観察できたのは,残り5血清のうち僅かに1血清で,また正常人2例から得た2血清では lgG 沈着も棘融解もみられなかった. 4)電子顕微鏡による観察の結果,錬融解による水疱形成部も裂隙形成部もほぼ同様の所見を呈した.特徴的所見として,それらの底部で墓石状配列を呈する基底細胞は, basal lamina とは half-desmosomes による結合を保ちつつも,隣接する基底細胞とは desmosomes による結合をほとんど欠き,それとともに細胞膜に接して解離したdesmosome の片側と思われる attachment plaque 様構造が散見され,細胞膜の部分的変形もみられた.また細聊質内でぱ tonofilaments 凝集が軽度にみられた.一方疎融解性変化の周辺部では細胞間隙の拡大とともに desmosomes の減少,細胞膜の不明瞭化, tonofilaments の軽度凝集などの所見が認められた.また同時にdesmosome の解離もみられたが,周辺部の変化については従来接触性皮膚炎浮腫部について報告されているものと本質的差異を認め得なかった. 5)免疫電子顕微鏡法によって認めたヒト lgG の沈着は,基底層を含めた表皮細胞間,特に細胞膜表面に,また desmosome 部では intermediate den'Se layer に一致して観察された. 6)以上の免疫電子顕微鏡法を含む電子顕微鏡的研究の結果は,天疱瘡病変部の所見と類似する点が多かった. これらのことより,天疱瘡は一種の細胞問浮腫で始まり,天疱瘡抗体はある種の条件下で表皮細胞間を通過し,その細胞膜表面に沈着して細胞全体に影響を与えることにより desmosomes の解離を促進し,その結果棘融解が惹起されると推定される.
  • 大熊 守也
    1978 年 88 巻 9 号 p. 579-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
    ヒト足背皮下リンパ管を生検後,固定,液体窒素,フレオンで凍結 cooled chamber 中で超薄凍結切片を作り,PTA にて染色すると,膠原線維,平滑筋細胞は陽性に染色された.エポン包埋切片を同様に染色しても平滑筋細胞は陰性であった.
  • 1978 年 88 巻 9 号 p. 581-
    発行日: 1978年
    公開日: 2014/08/22
    ジャーナル 認証あり
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