日本皮膚科学会雑誌
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108 巻 , 2 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 1998 年 108 巻 2 号 p. 105-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
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  • 角田 美英, 真鍋 求, 瀧本 玲子, 小川 秀興, 藤本 隆夫, 宮野 武, 大友 義之, 金子 一成, 山城 雄一郎, 藤井 博昭, 白 ...
    1998 年 108 巻 2 号 p. 109-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    17歳5ヵ月,男性,反応性アミロイドーシスを合併した劣性栄養障害型表皮水疱症の1例を経験した.外来にて経過観察中,全身倦怠感・食思不振・浮腫・腹痛・下痢などの臨床症状に加え,腎不全(BUN55mg/dl,Cr2.22mg/dl)を示したため入院となった.急速進行性腎炎と考え,ステロイドバルス療法や血漿交換療法に加え,血液透析が導入されたにもかかわらず,消化管出血やMRSA感染による敗血症を合併し,DICのため死亡した.剖検を実施し,消化管,腎臓,リンパ節,脾臓にアミロイドの沈着を認めた.本邦の医療機関にMRSA感染が蔓延している現状では,今後,本症に反応性アミロイドーシスを合併する症例が増加してくる可能性がある.早急にその実態を解明するとともにMRSA感染の予防対策をたてる必要があろう.
  • 今泉 勤, 三橋 善比古, 吉川 賢一, 近藤 慈夫, 加藤 哲子
    1998 年 108 巻 2 号 p. 117-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    81歳,女性.初診の1年前より左頬部に小腫瘤出現.切除標本の病理組織学的検索で,小型類円形細胞からなる真皮内腫瘍と,それを被覆する表皮の腫瘍性変化を認めた.真皮内腫瘍は電顕的に特徴的な有芯顆粒を認め,Merkel細胞癌と診断された.また,被覆する表皮内の腫瘍はBowen病と考えられた.表皮の腫瘍性変化を伴うMerkel細胞癌の報告例47例を,両腫瘍細胞が混在するadmixed type,被覆する表皮内に腫瘍性変化を認めるoverlying type,両腫瘍が近接した部位にみられるadjacent typeの3つに分類した.その結果admixed type13例,overlying type15例,adjacent type14例であった.発症部位別に各typeの頻度を比較し,両腫瘍の発症機序について考察した.
  • 瀧本 玲子, 真鍋 求, 小林 雅明, 服部 浩一, 平野 隆雄, 押味 和夫, 小川 秀興
    1998 年 108 巻 2 号 p. 123-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
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    再発性非ホジキンリンパ腫の症例に対して,末消血幹細胞移殖(peripheral blood stem cell transplantation:PBSCT)併用による大量化学療法を施行し,良好な結果を得たので報告する.症例は57歳の男性で,1992年7月,全身リンパ節腫大と肺浸潤を呈して発症し,悪性リンパ腫の診断で一連の多剤併用化学療法(VP,VEP,VEPA,MACOP-Vなど)を受け寛解となった.しかし1995年10月,再び上肢・タ至イに腫瘤が出現し,12月には腫瘤の増数とともに,肺の多発性浸潤病変を認めた.これらの病変はCHOP療法に対して抵抗性であったため,PBSCTを併用した大量化学療法を導入する必要があると考えられた.そこでL-17M療法,ESHAP療法施行後,3回にわたってG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子)250μg(3.4μg/kg)を皮下投与し,末消血幹細胞を動員した後,これを採取した.1996年4月2日,超大量化学療法としてMCVC療法を施行し,4月11日,12日に既に採取してあった末消血幹細胞を輸血した.好中球500/μl未満の日が6日間続いた後に,血球数は順調に改善し,化学療法の副作用は口腔内の疼痛のみであった.本症例は本療法施行後1年の経過を経ているが,再発の徴候なく健在である.
  • 古川 直子, 秋山 正基, 末木 博彦, 飯島 正文
    1998 年 108 巻 2 号 p. 131-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
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    肝細胞癌に対する経肝動脈腫瘍塞栓術(Transcatheter arterial embolization:以下TAE)により生じた有痛性皮下結節の3例を報告した.症例1:70歳女.TAE施行翌日より臍上部に高度の疼痛を伴う淡紅色斑が出現.蜂窩織炎を疑い,抗生物質加ステロイド軟膏外用と抗生剤の点滴静注により経過を観察したところ,紅斑は消失し10日後より同部位に拇指頭大の有痛性皮下結節が2個出現.約10週間で結節は消失した.この時点では本症に対する知識と経験がなく診断に難渋した.症例2:69歳女.TAE施行翌日より臍上部に有痛性紅斑が出現.6日後下床と癒着する示指頭大の有痛性皮下結節が2個出現.nodular fasciitisを疑い,結節を全摘した.病理組織:皮下織葉間結合織内の微小血管内に泡沫状の小空胞を含むエオジンに淡染する物質が充aXし,脂肪細胞の大小不同,変性壊死像,線維化を伴っていた.リポファージ,異物型巨細胞も認められた.この時点で初めて,TAEによる造影剤と抗癌剤の塞栓によって皮下結節が生じたことが判明した.症例3:74歳女.TAE施行2日後より臍上部に有痛性紅斑が出現.3日後より同部位に拇指頭大までの皮下結節が計5個出現.前例の経験よりTAE施行後に生じた皮下結節と臨床診断しえた.病理組織学的にも症例2と同様の所見が得られた.本症の発症機序としては,リピオドールと抗癌剤の懸濁液が左肝動脈あるいは中肝動脈から肝鎌状靱帯動脈を介して腹部皮下組織に到達し,塞栓を形成し皮下結節を生じると考えられる.本症の皮膚科領域からの報告はこれまでに1例のみであるが近年本症は増加していると考えられ,注意を喚起したい.
  • 三原 基之, 葉狩 良孝, 森村 司, 中山 英俊, 石原 政彦, 安岐 敏行, 井上 忠典
    1998 年 108 巻 2 号 p. 139-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
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    7例の掌蹠膿疱症の患者にイトラコナゾールの経口投与を試みた.全例とも初回導入量としてイトラコナゾール100mg/日を投与すると,2週間以内に膿疱の新生は止まり,紅斑・鱗屑性病変も軽快してきた.以後,維持量としてイトラコナゾール100mg~50mg/日を継続投与すると,紅斑,鱗屑の完全消失には至らないが,皮疹は落ち着いた状態を保ち続けた.ただし投与を中止すると数日後に膿疱の新生をみた.全例とも一般臨床検査には異常を認めなかった.
  • 出口 英樹, 杉浦 久嗣, 段野 貴一郎, 上原 正巳
    1998 年 108 巻 2 号 p. 147-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
    ジャーナル 認証あり
    顔面紅斑を有するアトピー性皮膚炎患者120例に対し,紫外線照射試験,光貼布試験を行なった.日光曝露で皮膚炎の悪化を訴えなかった群84例では光線試験による異常反応は認められなかった.一方,日光曝露で皮膚炎の悪化を訴える群36例中12例で光線試験による異常反応が認められた.紫外線照射試験では異常反応を呈した症例が8例,光貼布試験では陽性例が6例であった(うち2例は重複例).紫外線照射試験で異常反応を呈した症例の内訳はUVA照射で紅斑反応を呈した症例が3例,UVB照射で最少紅斑量の低下を呈した症例が2例,UVB照射で丘疹反応を呈した症例が4例であった(うち1例は重複例).この結果から,日光曝露で皮膚炎が悪化するアトピー性皮膚炎の形態は一様でなく,数種類の反応形態があることが明らかになった.またこれらの紫外線照射試験で陽性となった症例の顔面紅斑はきわめて難治性であることから,顔面難治性紅斑を伴うアトピー性皮膚炎患者に光線試験を施行することは有意義であると考えられた.
  • 1998 年 108 巻 2 号 p. 151-
    発行日: 1998年
    公開日: 2014/08/19
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