日本皮膚科学会雑誌
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123 巻 , 11 号
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新・皮膚科セミナリウム 爪の診方と治し方
  • 東 禹彦
    原稿種別: 新・皮膚科セミナリウム 爪の診方と治し方
    2013 年 123 巻 11 号 p. 2059-2066
    発行日: 2013/10/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    後天性爪変形を全身性疾患に伴うもの,皮膚疾患に伴うもの,爪部の感染症,爪部に対する外力によるもの,爪部および爪周囲の腫瘍,爪固有の疾患に分類して,原因を考えて診断する.全身性疾患に伴う爪変形は,全身性疾患に対する治療を行う.皮膚疾患に伴うものでは皮膚疾患に対する治療を行う.爪部の感染症に伴うものは起因菌に対する治療を行う.爪部に対する外力による爪異常に対しては個々の療法を簡単に記した.
  • 原田 和俊, 山口 美由紀, 島田 眞路
    原稿種別: 新・皮膚科セミナリウム 爪の診方と治し方
    2013 年 123 巻 11 号 p. 2069-2076
    発行日: 2013/10/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    陥入爪とは爪甲が側爪郭を損傷し,炎症を引き起こした状態である.巻き爪とは遺伝的素因,生活環境などにより,爪甲が過度に彎曲した状態である.陥入爪の治療にはポリ塩化ビニル製チューブで陥入した爪甲を覆う方法や,アクリル樹脂を用いて側爪郭への陥入を除去する治療法などがある.疼痛を伴う巻き爪は,弾性ワイヤーなどを用いて過度の彎曲を矯正することが有効である.陥入爪と巻き爪の対応には,正確な診断を行い,各々の病態を理解し,正しい治療法を選択することが必要である.
原著
  • 葉山 愛弥, 石黒 直子, 川島 眞, 小関 由美, 山中 寿, 濱口 儒人, 藤本 学
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 11 号 p. 2079-2083
    発行日: 2013/10/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    21歳,女性.前額,両内眼角,両頬,鼻背,手指,上腕,肘頭,膝蓋,大腿に一部に潰瘍,痂皮を伴う不整形の浮腫性紅斑と爪囲紅斑,爪郭部の毛細血管拡張を認めた.大腿の生検像で表皮細胞の変性像,真皮に浮腫と血管・付属器周囲にリンパ球と組織球を主体とした細胞浸潤あり.アルシアンブルー染色で真皮膠原線維間にムチンの沈着を認めた.汎血球減少と肝酵素,フェリチン,KL-6の上昇を認めたが,抗核抗体,各種特異自己抗体は陰性で,全身精査で間質性肺炎,悪性腫瘍は確認できず.CKは正常範囲内であったが,軽度の筋力低下,アルドラーゼの上昇と筋電図,大腿部の筋MRIで筋炎所見を認めた.無治療にて皮疹,筋症状,検査値異常ともに発症8カ月後には自然軽快し,2年後の現在までに皮膚筋炎を思わせる臨床症状の再燃はない.後日,免疫沈降法で抗MDA5抗体(抗CADM-140抗体)の陽性が判明した.
  • 岩田 洋平, 小林 束, 金森 里美, 西野 譲, 矢上 晶子, 松永 佳世子
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 11 号 p. 2085-2090
    発行日: 2013/10/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    61歳男性.NSAIDsとメトトレキサートの内服治療に抵抗性の関節症性乾癬に対してinfliximabを投与した.Infliximab投与により関節症状は劇的な改善を認めたが,2クール終了後にニューモシスチス肺炎(Pneumocystis pneumonia;以下PCP)を発症した.乾癬患者では,現在のところ生物学的製剤によるPCP発症のリスク評価とST合剤の予防投薬の明確なガイドラインがない.生物学的製剤の使用に際しては低頻度ではあるもののPCP発症の可能性について慎重に経過観察していく必要があると考えられる.
  • 金子 栄, 各務 竹康, 澄川 靖之, 大原 直樹, 秀道 広, 森田 栄伸
    原稿種別: 原著
    2013 年 123 巻 11 号 p. 2091-2097
    発行日: 2013/10/20
    公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎は慢性・反復性経過をとる疾患であるために継続した治療が必要となり,併せて患者の生活指導が重要である.我々は,アトピー性皮膚炎の指導に関するアンケート調査を医師に対して行い,その結果を報告したが,同様のアンケート調査を患者(435名)に行い,患者回答項目間および患者回答と医師回答との比較をクロス集計で解析した.最も高頻度に指導している(医師側)/受けている(患者側)項目は「ステロイド外用薬の塗り方の指導」,「保湿外用薬の塗り方の指導」であり,医者側と患者側で同様な割合であった.患者側で割合が高く,医師側で低かった項目は「病気について正しい知識を教えてもらった」であり,患者の印象に残り易い指導であることが伺えた.逆に医師で割合が高く患者側で割合が低い項目は「不適切な治療を避けるよう説明」,「ステロイドに対する不安を解消する説明」であり,これらの項目は患者側に浸透しにくい指導であると思われた.また,患者回答中のクロス集計では「アトピー性皮膚炎の診療ガイドラインを知っている」と回答した患者の多くが,「既に様々な指導を受けている」と答えており,治療や指導に対して意識の高い患者群があると考えられた.今回の調査から医師と患者とのコミュニケーションギャップを生じやすい項目が明らかとなったため,診療の参考となればと考え報告する.
学会抄録
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