日本皮膚科学会雑誌
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99 巻 , 14 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
  • 1989 年 99 巻 14 号 p. 1445-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
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  • 坂 昌範, 高木 肇, 米田 和史, 森 俊二
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1451-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
    ジャーナル 認証あり
    各種抗ケラチン抗体による2例のSyringocystadenoma papilliferum(以下SP)の染色所見を検討した.正常皮膚において腺細胞以外の上皮系のすべての細胞(筋上皮細胞を含む)と反応する抗ケラチン抗体EAB-903はSPを構成する2層の細胞の内の間質側の立方形細胞と反応を示し,正常皮膚において腺細胞とのみ反応を示すMAK-6はSPの管腔側の円柱状細胞と反応を示した.正常表皮のsuprabasal cellと反応するEAB-904はSPとは反応を示さなかった.以上の所見よりSPの管腔側の円柱状細胞は汗腺の腺細胞と,間質側の立方形細胞は筋上皮細胞と同じ染色パターンを示す細胞よりなると考えられた.
  • 増澤 幹男, 大川 司, 稲村 圭一, 東 一紀, 浅井 俊弥, 堀内 保宏, 西岡 清, 西山 茂夫, 加藤 知忠
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1459-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
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    病態の異なる4例の悪性血管内皮細胞腫に対してリコンビナント・インターロイキン-2局注療法を行い,最長2年4ヵ月の経過観察をおこなった.その結果,病変別では斑状病変に対しては著効することが確認された.一方,結節病変では一時的には病勢を抑制するのみで,放射線治療後の硬化部位の再発病変では効果は見られなかった.しかし,結節病変に対しては早期に病変部のみの小範囲外科的切除術の併用療法が有効であった.この治療効果は組織学的に病変部の浮腫性,リンパ球の有無,腫瘍細胞の異型性と浸潤増殖形態に左右されると考えられた.この局注療法は同腫瘍が好発する高年齢者にとって,精神的かつ肉体的負担が少ない利点があり,他の療法に先立って積極的に実施されるべき治療法であると考える.
  • 須賀 康, 矢口 均, 山田 裕道, 阿部 由紀, 高森 建二
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1467-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
    ジャーナル 認証あり
    23歳,男性.中等量のステロイド剤,および,免疫抑制剤の内服治療に対し抵抗性を示し,かつ,胃びらん合併のためステロイドパルス療法が施行不可能であった難治性の皮膚筋炎に対し,二重濾過血漿分離法による血漿交換療法を施行した.1日に1回,3,000mlの血漿処理4~5回の操作をもって1クールとし,計2クール行なった.その結果,筋力低下・易疲労感などの臨床症状は消失し,握力の増加も認められた.また抗核抗体,抗DNA抗体は著明に減少し,筋逸脱酵素であるCPK,ALD,GOT,GPTなどの血中の値も正常化した.病態生理がいまだ充分に解明されていない皮膚筋炎に対し,血漿交換療法が如何なる意義を有するのかは不明であるが,既知の治療薬に抵抗性を示した皮膚筋炎に対し血漿交換療法が有効性を示したので報告した.
  • 佐々木 哲雄, 飯吉 英理子, 中嶋 弘
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1473-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
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    強皮症における抗カルジオリピン抗体(ACL)の臨床的意義を明らかにすることを目的に,ACLと他の検査所見,臨床所見との相関を検討した.対象は全身性強皮症(PSS)25例,混合性結合組織病(MCTD)5例,overlap症候群2例,限局性強皮症10例で,血清ACL(IgG,IgM)の測定はenzyme-linked immunosorbent assay(ELISA)で行った.ACL-IgGあるいはIgM陽性はPSS44%,限局性強皮症40%,MCTD20%でみられた.PSSにおいてはACL陽性例はその64%に抗セントロメア抗体を,ACL陰性例はその71%に抗Scl-70抗体を認め,ACL陽性例は皮膚硬化が末梢にとどまる軽症例も多く,舌小帯短縮と肺線維症は陰性例より少なかったが,乾燥症状,毛細血管拡張症,網状皮斑,静脈瘤は陰性例よりも多かった.網状皮斑は軽症なものが多く潰瘍を伴う例はなかった.限局性強皮症においてはACLは単発型よりも多発型で,さらに抗DNA抗体が陽性となりやすい若年発症の症例で陽性となりやすい傾向がみられた.限局性強皮症ではACLにしばしば伴うとされている網状皮斑や潰瘍などの皮膚症状はみられず,疾患によりCL抗原が同一でなく,それに対応するACLも多様であることが推察された.
  • 安岐 敏行, 三原 基之, 石原 政彦, 阿曽 三樹, 島雄 周平
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1481-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
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    Tricholemmal keratosisの7例を報告した.症例は,1例を除き60歳代以上で,男性5例,女性2例であった.発生部位は5例が顔面,2例が前腕と全て裸露部であった.組織学的に,その増殖態度はかなり異なり,我々は上皮の増殖形態により,本症を単純型と増殖型に大別した.著明な過角化を示す角層を除けば,上皮は単純型では,比較的平坦で外毛根鞘性角化のみであるのに対し,増殖型ではV字状ないしU字状に上下両方向に増殖し一部に類表皮角化もみられた.PAS染色では,単純型はいずれも陰性,増殖型ではすべてに陽性であった.臨床的に,単純型は経過が長いが小型であるのに対し,増殖型では経過が短いのに大型である傾向がうかがえた.以上,単純型と増殖型には増殖態度のみならず,臨床的にも違いがみられ,tricholemmal keratosisが異なるentityを内包する可能性を示した.その他,PAP法によるhuman papilloma virusの検索はすべて陰性,DACM染色では単純型,増殖型とも正常表皮とほぼ同様の所見を得た.
  • 檜垣 修一, 長谷川 義典, 諸橋 正昭, 坂本 憲市, 山岸 高由
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1489-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
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    ガスクロマトグラフィーを用い,PYG培地に各種濃度のトリプチリンを添加し,Propionibacterium acnesのリパーゼ活性測定時におけるその至適濃度を,プロピオン酸,酪酸産生量の変化により検討した.その結果,トリプチリンの至適濃度は,0.017meq/mlと考えられた.この測定方法は,座瘡に頻用される抗生剤,漢方剤のP. acnesのリパーゼ活性に対する影響の検討に応用でき,有用な方法と考えられた.
  • 栗田 依幸, 金澤 知江, 早川 むつ子, 高森 建二
    1989 年 99 巻 14 号 p. 1493-
    発行日: 1989年
    公開日: 2014/08/11
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    弾力線維性仮性黄色腫Pseudoxanthoma elasticum(以下PXEと略す)患者の皮疹部から線維芽細胞を分離培養し,その細胞内及び培養上清中の種々の酵素活性を,正常ヒト皮膚線維芽細胞のそれと比較した.その結果,細胞内の酵素活性では,今回測定したcathepsin B,hemoglobin hydrolase,acid phosphatase,plasminogen activator,type I collagenase,calcium activated neutral protease,elastaseのいずれもPXE皮膚線維芽細胞と正常ヒト皮膚線維芽細胞の間に有意差は認められなかった.一方培養上清では,PXE培養上清のtype I collagenase活性が正常皮膚線維芽細胞の約2.5倍を示し有意に高値を示した.他の酵素活性は有意差を認めなかった.以上より線維芽細胞が産生し放出するcollagenaseが,PXE皮膚におけるコラーゲン構築の変化に影響を及ぼしている可能性が考えられた.
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