日本皮膚科学会雑誌
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85 巻, 10 号
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  • 丸山 光雄
    1975 年 85 巻 10 号 p. 567-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    アトピー性皮膚炎は一般に血清lgE値の高いことが多い.この高い lgE の抗体活性を検討すべく,4種の抗原すなわちフケ,ダニ,卵,牛乳を撰択, RAST を応用してアトピー性皮膚炎を中心とする各種皮膚疾患364例を検索すると共に,その血清lgEを定量した. 1)血清 lgE はアトピー性皮膚炎,アトピー性皮膚いずれも他の皮膚疾患に比較して700 IU/ml 以上の高値を示すものが多かった. 2)フケ抗原,牛乳抗原に対する RAST 陽性率は0~11%程度で低水準であった. 3)ダ二抗原に対する RAST 陽性率はアトピー性皮膚炎に高いが,乳児においてはほとんど認められなかった. 4)卵抗原に対する RAST 陽性率はアトピー性皮膚炎とその他の湿疹皮膚炎群で高かった. 5)アトピー性皮膚炎群の卵抗原に対する RAST 陽性者は,乳児に多く,加令にしたがって減少した. 6)アトピー性皮膚炎を定型群と非定型群に分けて,ダニ抗原と卵抗原に対する陽性率をみると,定型群と非定型群とに推計学的に有意差は見られなかった. 7)血清 lgE が高いものでは,ダニ抗原と卵抗原において RAST 陽性率が高かった. 8)アトピー性皮膚炎患者のうち RAST 陽性者はダニ抗原では44%,その他の抗原では 75% 以上が気管支喘息やアレルギー性鼻炎を合併しないものであった.
  • 水野 信行, 大野 盛秀, 植松 茂生
    1975 年 85 巻 10 号 p. 577-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    尋常性乾癬に, 0.3% 8-Methoxypsoralen アルコール溶液を塗布後,長波長紫外線を照射し,18例中16例に有効であった.完治13例中6例に再発をみたが,再発までの期間は1月~2年にわたり,平均6ヵ月であった. Guttate psoriasis は効果の発現が早く現れるが,再発もおこしやすい. Nummular psoriasis は逆に効果の発現がおそいが,一たん効果が現れだすと皮疹は速に消褪した.また再発はこの型には起りにくい傾向があった. 発病から治療開始までの期間,以前に受けた治療の種類,および治療時の年令などと治療効果との間には明らかな関係はみとめられなかった.一部鱗屑の厚い例では 8-MOP 40㎎ 内服後照射を行い,これも有効であった.
  • 水野 信行, 植松 茂生, 大野 盛秀
    1975 年 85 巻 10 号 p. 587-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
    2年6月の女児と25歳の主婦との膿庖性乾癬 (Zumbusch 型) の2例を治療した. 0.3% 8-Methoxypsoralen (8-MOP と略す)エタノール溶液塗布数分後にUVA の照射を行った.全身症状を伴う重い症状はステロイドホルモンあるいは代謝措抗剤でこれをおさえ,軽い皮疹を光療法で略治にもってゆくことが出来た.足底の皮疹には外用療法では長時間多数回照射を必要とし, 8-MOP 内服後照射の方が有効のようである.この治療は本症に特効的であり,かつ最初の報告である.
  • 水野 信行, 植松 茂生, 大野 盛秀
    1975 年 85 巻 10 号 p. 595-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
  • 1975 年 85 巻 10 号 p. 599-
    発行日: 1975年
    公開日: 2014/08/25
    ジャーナル 認証あり
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