日本皮膚科学会雑誌
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111 巻 , 9 号
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生涯教育講座
  • 相馬 良直
    原稿種別: 生涯教育講座
    2001 年 111 巻 9 号 p. 1331-1338
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    Recent advances in understanding the etiology and treatment of systemic sclerosis (SSc) were overviewed. In vivo overexpression of connective tissue growth factor (CTGF) mRNA has been demonstrated in dermal fibroblasts in patients with SSc. Serum CTGF levels are elevated in SSc patients and are correlated with the extent of skin and lung fibrosis. Thus, CTGF appears to be the key molecule in the pathogenesis of the disease. Fetal microchimerism is another issue in the pathogenesis of SSc. Recent studies have demonstrated that fetal microchimerism was more frequent in women with SSc than in normal women. Additional investigations are needed to verify the role of microchimerism in the pathogenesis of the disease. The effects of low-dose and high-dose D-penicillamine (D-Pen) were compared in a double-blind, randomized, controlled study. High-dose D-Pen was not more effective than low-dose D-Pen, suggesting that D-Pen itself may not be effective at all. Photopheresis (extracorporeal photochemotherapy) may have limited effects, but the results of a recent crossover trial were disappointing. Low-dose relaxin was effective in a double-blind, placebocontrolled study, but high-dose relaxin was not more effective than placebo. Epoprostenol (prostaglandin I2) seems to be an effective agent for treating isolated pulmonary hypertension in patients with SSc.
原著
  • 河本 慶子, 赤松 浩彦, 香川 英生, 堀尾 武
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 9 号 p. 1339-1345
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    膠原病に伴うレイノー現象に対しProstaglandin E1(以下PGE 1と略す)を用いたイオントフォレーシス療法を行った.当科に通院するレイノー現象を有する膠原病患者12名(SLE 4名,SSc 5名,MCTD 3名,41~66歳,平均53.8歳)を外来通院群(以下A群)6名(SLE 2名,SSc 1名,MCTD 3名,平均51.0歳),1週間入院群(以下B群)3名(SLE 2名,SSc 1名,41~65歳,平均51.0歳)と2週間入院群(以下C群)3名(SSc 3名,57~66歳,平均62.0歳)の3群に分け,外来通院群は週1回,入院中は1日2回,退院後は週1回イオントフォレーシス療法を行った.評価項目は自覚症状として(1)冷感,(2)しびれ感,(3)自発痛,(4)レイノー症状の発作頻度,他覚症状として(5)血流検査および医師の総合判断の5項目とし,各々を点数化した.評価時期は(i)外来または入院治療開始前,(ii)外来治療6回終了後1週間以内または退院時,(iii)退院後約6週間目(外来通院時)とした.安静時血流(mean±SD)は,健康人が40.7±9.7 ml/min/100 gに対して,患者群では23.6±14.1 ml/min/100 gと著しく低下していた.冷水負荷後の血流回復時間(mean±SD)は,健康人で112±67 sec,患者群で599±314 secと延長し,最低血流量到達時間(mean±SD)はそれぞれ30±15 secと113±69 secで,著しく延長していた.治療結果は,A群では著明改善が5名,改善が1名であった.B群の退院時では,著明改善が2名,改善が1名,C群は著明改善が1名,改善が2名であった.B群の外来時では著明改善が2名,やや改善1名,C群は改善2名,不変1名となった.レイノー現象に対するPGE 1を用いたイオントフォレーシス療法は過去に報告がないが今後試みられるべき治療法の一つと考えられる.
  • 林 伸和, 川島 眞, 渡辺 晋一, 中田 土起丈, 飯島 正文, 松山 友彦, 原田 昭太郎
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 9 号 p. 1347-1355
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2014/12/27
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    本邦の小学6年生,中学生,高校生,看護学生,医学生を対象に,アンケート形式で尋常性痤瘡の調査を行った.その結果,尋常性痤瘡の症状が現在ある人は58.6%であった.思春期を終えるまでに,尋常性痤瘡に罹患する人は93.3%(男性91.9%,女性94.0%)と推測された.平均発症年齢は13.3±1.9歳(男性13.2±1.4歳,女性13.3±2.2歳)で,部位としては額に初発し,その後年齢が上がるにつれ,頬,顎と好発部位が移動することが示された.スキンタイプとしては脂性肌が多く,また,尋常性痤瘡患者群(既住を含む)では,家族歴を認めることが多かった.尋常性痤瘡の増悪因子としては,半数以上が睡眠不足と答えており,痤瘡の数の多い群ほど多数の増悪因子をあげていた.また小学生・中学生および男性は,発汗を尋常性痤瘡の増悪因子にあげているものが多かった.尋常性痤瘡と化粧の関係については56.1%が関係なしと答えていた.月経と尋常性痤瘡の関係では,看護学生,医学生では,半数以上が関係ありとし,月経前に悪化するものが多かった.尋常性痤瘡の治療については,薬局で薬を購入する人が36.1%,肌の手入れを心がける人が35.1%で,22.6%は放置していた.病院で治療を受けると答えたのは11.8%にすぎなかった.病院での治療に満足しているものは67.5%であった.
  • 矢口 均, 真鍋 求, 小川 秀興
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 9 号 p. 1357-1361
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2014/12/27
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    乾癬の病因を解明する上での今後の課題,及び本邦における乾癬の治療の現況等を明らかにするため,日本乾癬学会に所属する全国の主要施設に対しアンケート調査を行った.その結果,今後の課題としては,遺伝子解析,サイトカインを中心とした免疫異常の解明が多数揚げられた.また治療の現況としては,全身療法では,(1)シクロスポリン内服,(2)レチノイド内服が多用され,局所療法では,(1)ビタミンD3外用,(2)ステロイド外用,及び(3)外用PUVA療法が頻用されていた.一方,併用療法では,(1)低用量レチノイド内服とステロイド外用,あるいは(2)低用量レチノイド内服と外用PUVA療法を選択する傾向が強くみられた.これらの結果は,現時点における乾癬の病態と治療法に対する一般的認識をよく反映しているものと思われる.
  • 小寺 雅也, 八代 浩, 木村 多美, 臼田 俊和
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 9 号 p. 1363-1367
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2014/12/27
    ジャーナル 認証あり
    症例は現在56歳,女性.27年前に先天性完全房室ブロック児を出産した.15年前の当科初診時,乾燥症状が著明であり,眼科的所見,耳下腺造影,抗核抗体陽性,抗SS-A抗体,抗SS-B抗体陽性よりシェーグレン症候群と診断し,経過観察を継続していた.3年前より抗核抗体の染色パターンが斑紋型から核小体型へ変化し,抗SS-A,SS-B抗体の抗体価も徐々に低下した.2年前より手指にレイノー症状とこわばり感が出現し,血管拡張剤にて加療するも両上肢・顔面・体幹・下肢へと浮腫性皮膚硬化が進行した.内臓病変としては,肺線維症と逆流性食道炎を認め全身性強皮症と診断した.PSL 20mgより治療開始したところ皮膚の浮腫性硬化は著しく改善した.
  • 佐藤 典子, 渡辺 亜紀, 久保田 由美子, 中山 樹一郎
    原稿種別: 原著
    2001 年 111 巻 9 号 p. 1369-1373
    発行日: 2001/08/20
    公開日: 2014/12/27
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    Von Recklinghausen病における多発性神経線維腫は,思春期以降に多発し,整容的な点においてしばしば問題となる.今回,我々は,小型の皮膚神経線維腫に対し,無水エタノール0.1~0.3 mlを局注し,その効果を検討した.注入は,数週間に1回行い,治療開始1カ月後より小結節の縮小を認め,臨床的に満足する結果が得られた.病理組織学的には,神経線維腫細胞巣のびまん性壊死が認められた.治療後数日間の疼痛を訴えたが,経過中に改善した.外来にて簡便に施行でき,今後,切除療法に代わる有効な治療になる可能性があると思われる.
学会抄録
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