日本皮膚科学会雑誌
Online ISSN : 1346-8146
Print ISSN : 0021-499X
ISSN-L : 0021-499X
124 巻 , 12 号
選択された号の論文の5件中1~5を表示しています
ガイドライン
新・皮膚科セミナリウム 分子標的薬の現状と展望
  • 小宮根 真弓
    2014 年 124 巻 12 号 p. 2281-2290
    発行日: 2014/11/20
    公開日: 2014/11/27
    ジャーナル 認証あり
    分子標的薬とは,高分子の生物学的製剤およびキナーゼ阻害剤などの低分子化合物を含む概念である.皮膚科領域では炎症性皮膚疾患である乾癬に対し抗体製剤が使用可能となっている.また低分子化合物であるJAK阻害剤を含め,多くの分子標的薬が今後使用可能となる可能性がある.悪性腫瘍に対しては,増殖の抑制を目的とした分子標的薬と,腫瘍が形成する免疫抑制状態を解除する目的を持つ分子標的薬がある.前者ではメラノーマに対するベムラフェニブ,後者では同じくメラノーマに対するニボルマブやイピリムマブがある.
原著
  • 長谷川 道子, 倉石 夏紀, 田村 敦志
    2014 年 124 巻 12 号 p. 2291-2297
    発行日: 2014/11/20
    公開日: 2014/11/27
    ジャーナル 認証あり
    症例1:29歳,女性.帝王切開分娩1年後より手術瘢痕部に皮下結節が出現.下腹部正中の手術瘢痕上端に45×35 mmの淡紅褐色の硬い腫瘤あり.全身麻酔下に腹直筋鞘前葉を含めて摘出した.症例2:31歳,女性,帝王切開分娩7年後に左下腹部の皮下腫瘤に気づいた.下腹部横切開による手術瘢痕の左側やや頭側に径50 mmの皮下腫瘤あり.生検で確定診断した.最近26年間の本邦報告58例を集計すると,手術内容の記載がある30例中, 癒着や浸潤のため腹直筋鞘を中心とする筋膜を含めて摘出した例が11例,さらに筋肉,腹膜を含めて摘出した例も5例ずつみられた.正中付近に生じた腹壁腫瘍では術前に十分な検討が必要である.
  • 高井 利浩, 川田 裕味子, 中村 維文, 村田 洋三
    2014 年 124 巻 12 号 p. 2299-2303
    発行日: 2014/11/20
    公開日: 2014/11/27
    ジャーナル 認証あり
    87歳,男性.約2年前から増大する右頬部の疣状結節で紹介受診.その際,数カ月持続する,体幹,四肢の瘙痒性紅色皮疹も訴えた.病理組織学的に,頬の結節は角質増殖の強い被刺激性脂漏性角化症であったが,その角層内に多数の虫体,虫卵が見出されヒゼンダニ寄生を疑った.体幹四肢の紅斑からの生検標本では真皮の膠原線維間に好酸球の散在があったが,角層に異常はなかった.体幹四肢の紅斑からの検鏡では虫体,虫卵は見られなかったが,指間,陰茎には疥癬トンネルをもつ丘疹があり検鏡で虫体陽性で,疥癬と診断した.疥癬の診断治療において,角化性病変の厚い角質がリザーバー的な意義を持つ可能性を考えた.
学会抄録
feedback
Top