日本皮膚科学会雑誌
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83 巻 , 1 号
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  • 河村 幸郎
    1973 年 83 巻 1 号 p. 1-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    実験的接触皮膚炎における担体特異性に関して,モルモットをin vitroで作製したhapten-protein conjugateによる感作および移植皮膚片(自家,同種,異種)へのDNCB感作を行なった.用いたhaptenは表皮蛋白ときわめて結合しやすいことから,惹起反応の表皮向性を重要視し,とくに表皮の変化に注目して検討した.これらの結果から接触過敏の担体として自己の表皮蛋白が重要な役割を果していることを認めた.また,高濃度の30%DNCBでモルモットを感作すると,低濃度DNCB感作に比して惹起反応形態として表皮肥厚が前景にでることを認め,マウスのDNCB感作実験では表皮細胞の分裂数が増加することを認めた.
  • 北野 允基
    1973 年 83 巻 1 号 p. 15-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    Delayed hyoersensitivityへのapproachを目的としてDNCBアレルギー性接触皮膚炎を用いて,そのchemical mediatorsの追求をこころみた.DNCBアレルギー性接触皮膚炎の炎症の最盛期である16時間目のモルモット腹部皮膚よりSephadex G 50,Sphadex G 25,Dowex 50 WX2のカラムクロマトグラフィーおよび電気泳動法を用いてDA-1,DA-2,DA-3,DA-4と名づけた4つの血管透過性を有する.電気泳動的にhomogenousな分子量10,000前後のぺプタイドと考えられる物質をうることができた.これらの物質は60℃,30分の熱処理に対して,それぞれ活性を失わず,抗ヒスタミン剤に対する反応では,DA-1は40%の抑制,DA-2は30%,DA-3は60%,DA-4は50%の抑制を受けたが,完全に抑制されたものはなかった.またラット腸間膜の肥満細胞に対する作用は,DA-1は非常に強い脱顆粒をきたし,DA-2はやや強く,DA-3はほとんどおこさず,DA-4は全く脱顆粒を認めなかった.また色素注入後の漏出出現の速さをみるとDA-1が最も速く,DA-2,DA-3ではやや遅く,DA-4は30分前後よりはじめて色素の漏出を認めた.以上の結果より著者のえた血管透過性を有する4種の物質は,DA-1のように,林らのいう炎症第Ⅰ相を出現させるhistamine releasor的な物質であり,またDA-4は炎症の第Ⅱ相を出現させることのできる,いわゆるchemical mediator的な物質である可能性を充分に持っていると考える.これらのことより著者は,遅延型過敏症においてもまた,vasoexinのような即時型過敏症とほぼ同様のmediatorによって引きおこされ,mediator自体に両者の差はないのではないかと考えた.さらに現在まで報告されている透過性因子,特に皮膚より抽出された血管透過性因子について多少の文献的考察をおこない,比較検討した.
  • 卜部 康道
    1973 年 83 巻 1 号 p. 25-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    モルモットに20%クロトン油一次刺激性皮膚炎をおこし,その最盛期である8時間前後の炎症皮膚より血管透過性因子の抽出を試みた.その方法は炎症皮膚を採取後直ちに凍結して細片とし,アセトンにより処理した.その皮膚細片よりの滲出液をSephadex G50,G25およびDowex 50 WX2カラムを用いて分解することにより9個に分けえた.このうち一番目のもの(A)および二番目のもの(B)にin vivoで活性物質の存在するのを確かめた.さらに,これらA,Bを薄層クロマトグラフィーにより電気泳動的に処理したところ,Aは4個,(A-1,2,3,4,),Bは2個(B-1,2)の等電点の異なるものに分離しえた.これらのそれぞれについて透過性の強度,速度,稀釈による影響,ラット腸間膜の肥満細胞に対する態度,抗ヒスタミン剤あるいは熱により影響されるか否かについて調べた.その結果,A-1は透過性がもっとも強く,色素の透過がもっとも早く,肥満細胞に強く脱顆粒現象をおこさせた.A-2は透過性はあまり強くないが色素の透過が早く,かつ,肥満細胞の脱顆粒現象も割に強くおこさせた.A-3は透過性はA-2とほとんど変らないがその発現が遅く,肥満細胞の脱顆粒現象も強くおこしえなかった.A-4は色素透過が強くみられたが発現がおそく,肥満細胞に対しては全く脱顆粒をおこしていなかった.B-1は同様に色素の透過は中等度で,その発現は早いが肥満細胞に対しては全く脱顆粒をおこさなかった.なお,稀釈によりもっとも強く透過性の減弱を示した.B-2は色素透過性は同様に中等度であるがその発現は遅く,肥満細胞に全く影響をおよぼさなかった.なお,以上のすべてが抗ヒスタミン剤により約50%抑制されたが,60℃,30分の加温による影響は全くみられなかった.以上よりこれら物質はヒスタミン遊離物質,あるいはこれに類するものと思われた.つぎに,6個の因子と家兎クロトン油皮膚炎から,また,DNCBによるモルモットアレルギー性皮膚炎から同じ方法でえられたものについて比較検討した.さらに,現在まで報告されているペプタイド性の血管透過性因子,および皮膚からえられた血管透過性因子について,多少の文献的考察をおこなった.
  • 高木 章好, 福井 清美
    1973 年 83 巻 1 号 p. 35-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
    正常ヒト表皮におけるアミノ酸代謝酵素,すなわちglutamate dehydrogenase(GDH),1-aspartate aminotransferase(GOT)および1-alanine aminotransferase(GPT)について下記の検索をおこなった.組織化学的検索では,GDHおよびGOTのhistotopographyは角層を除く表皮全層に認められた.これらの酵素のin vitroにおける生化学的定量値は,GDH:1.3mμm/min/mg,GOT:5.7mμm/min/mg,GPT:2.5mμm/min/mgであり,表皮は比較的高い活性を示していた.Agarose gel electrophoresisにより,アイソザイムを分離したが,GDHは陽極側に泳動する1個のband,GOTは陰極側に出現する1個のbandと陽極側の1個のband,GPTはoriginに近く,陽極側に出現する1個のbandを示した.超遠心機による細胞分画では,3種の酵素はいずれも可溶性分画に存在していた.
  • 1973 年 83 巻 1 号 p. 45-
    発行日: 1973年
    公開日: 2014/08/26
    ジャーナル 認証あり
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